
ミステリと言う勿れのエピソードのひとつに、初詣帰りの久能整とライカが焼肉屋で事件に遭遇する話があります。
「2人にしかわからない数字の暗号でやりとりして事件を解決する」というのが整とライカのお決まりのパターン。
焼肉屋の事件でも2人にしかわからない数字の暗号で事件を解決に導きます。
このページでは
- 焼肉屋の事件の内容ネタバレ
- 焼き肉屋で整とライカが使っていた数字の暗号の意味は?
- 焼肉屋の事件は原作コミックス何巻何話に掲載されているか?
といったことをまとめました。

焼肉屋のエピソードは、ミステリと言う勿れの中では比較的短いお話になっています
「ミステリと言う勿れ」原作コミックス6巻の内容を含みますので、ネタバレにご注意ください。
【ミステリと言う勿れ】焼肉屋の話をネタバレ解説
焼肉屋の話は、整が「病院ちかくの神社に初詣に行かないか」とライカを誘うところから始まります。
初詣を済ませた後、たまたま元旦の夜中に開いていた焼肉屋を見つけ、2人はお店に入ることに。
焼肉屋の看板娘が挙動不審
整とライカが入店したところ、店主と思わしき人物は入店を断ろうとしますが、娘は整たちの来店を歓迎します。
しかし、お冷ややおしぼりを出す焼肉屋の娘はひどく震えた手で、動揺しているのが一目瞭然。
そこでライカは、自省録での暗号文で整に話しかけるのです。
「見たか、ひどく緊張している」と。
自省録の暗号は同じ本の同じ版でないと成立しない暗号文ですが、それさえクリアしてしまえば他の人にはバレずに会話できます。
焼肉屋の看板娘は整とライカに暗号でメッセージを伝える
整とライカが暗号文で話しているのを聞いた、焼肉屋の娘さんは自分もやってみようと思いつきます。
まず始めに5円玉と10円玉が落ちていた風を装って「お客様のではないですか」と質問しました。
次に、お通しのゴーヤトーフを出す際に「フヤフヤじゃないですけど」と言います。
実は焼肉店に来たことがなかった整は、ついにオーダーに根をあげ、素人に向けたアドバイスが欲しいと焼肉屋の娘に伝えます。
このとき焼肉屋の娘がおすすめしてくれたのが、
- 『タン塩』
- 『酢もつ』
- 『ケジャン(カ二のキムチ)』
- 『テールスープ』
です。
しかし、メニューには『酢もつ』がなく、どうしても『ス』という言葉を入れてメッセージを伝えたかったのだろうと予測されます。
焼肉屋の娘の暗号をつなげると以下のようになります。
- ゴーヤの入っていない、つまり「フ」と「ヤ」がないゴーヤトーフは、『ゴートー』。
- 娘が言っていたおすすめのメニューの頭文字をつなげれば、『タスケテ』
つまり、『ゴートー タスケテ』という娘からのメッセージです。
非常事態なのにマイペースな整
いかにも店主であり、父親であるような素振りでアドバイスらしいことを言っている男ですが、鉄板の焼肉にも関わらず「網を変えてさしあげろ」などと綻びが出てきます。
勘のするどいライカはもちろん、整も事態を飲み込みました。
ライカは暗号で
-父のふりをしている強盗-
と整に伝え、整もそれに頷きます。
整は、店に入るたびに思っていたことを焼肉屋の娘に語りかけます。
テーブルも椅子も鉄板もコップもお皿も全部違う人が作っているんだと語りかける整。
いつからそんな風にたくさんの仕事が出来たのだろう?どうやって見つけてきたんだろう?
その全てがここに集合しているのは奇跡みたいなことだと。
つまり、良いお店ですねと言いたかったと整は伝えます。
頑張ってくださいと。
店を出たあと整は警察に通報する
整は「では自分は電話をします」とライカに伝えます。
ライカは本来、整と会う時は午前3時と午後3時を目安に病院をこっそり抜け出してきているので、病院に戻らなければいけません。
ライカと別行動になった整は忘れ物をした風を装って焼肉屋に戻ります。
強盗は「ほっとけ」と言いますが、そういうわけにはいかないと焼肉屋の娘さんは対応します。
整の後ろからどやどやとやって来たのは、他のお客さんたちです。
断ろうとする強盗に、強引に「いいじゃん。正月だし生(ビール)ちょうだい!」と有無を言わせぬ来店ぶりです。
整はいつもサスペンスドラマを見る時、不思議に思うことがあると語り出します。
ドラマの中では警察が犯人に声をかける時、すごく遠くから声をかける。
だから当然逃げられるわけですが、どうして近づいて、確保してから声をかけないんだろうって…
と話す整のあとを引き継ぐように、「そういうことだな」と強盗を確保したのは来店客を装っていた刑事たちでした。
焼肉屋の店主を装っていたのは、指名手配されていた強盗殺人犯だったのです。
こうして焼肉屋の強盗事件は被害者を出すことなく幕を閉じます。
久能整とライカが焼肉屋で話している数字の意味は「自省録」をもとにした暗号
「「ミステリと言う勿れ」でライカが使う数字の暗号の意味とは?」という記事内で詳しく解説していますが、久能整とライカはたびたび数字の暗号で会話をしています。
整とライカが使っている数字の暗号は「自省録」という本をもとにした暗号。
つまり、整とライカ2人にしかわからない2人だけの暗号です。
例えば『100-1-22~25』と言った場合は、
自省録の100ページ、1行目、22文字~25文字目までの文字
という具合で読み解いていきます。
【ミステリと言う勿れ】焼肉屋の話はコミックス何巻何話に掲載されている?
焼肉屋の話は、「ミステリと言う勿れ」原作コミックス6巻の9話に収録となっています。
【おわりに】ミステリと言う勿れの焼肉屋の話をネタバレ!数字の暗号で強盗事件解決まとめ
焼肉屋の店主を装っていたのは、指名手配されていた強盗殺人犯だったのです。
整とライカが暗号で話しているのを見て、焼肉屋の娘さんは自分もやってみようと思いつき、会話の中にSOSを潜ませました。
強盗に気がつかれはしないかと綱渡りのような心境だったことでしょう。
しかし幸い、整とライカが聡い性格の持ち主だったこともあり、SOSは伝わりました。
焼肉屋の事件の話は無事に解決。
いっそう絆を深くした整とライカですが、この時点の整はまだライカが何の病気で入院しているのか、春にはこの世にいなくなると言ったライカの真意を知りません。
次の春までに、何らかの転機が整とライカにもたらされることを祈るばかりですね。