渋谷事変で獄門疆に封印されてしまった五条悟。
虎杖悠仁たちは、五条の封印解除のため天元の元へ向かいましたが、そこで提示された封印解除方法は3つ。
- あらゆる術式を強制解除する「天逆鉾」。
- あらゆる術式効果を乱し相殺する「黒縄」
- そして、この記事で考察している来栖華の「術式を消滅させる術式」
上記のうち「天逆鉾」と「黒縄」は、過去に五条悟自身の手で使用不可能な状態になっていました。
残るは来栖華の術式のみ。
天元いわく、来栖は死滅回游の泳者(プレイヤー)として東京の東側のコロニーに参戦しているとのこと。
虎杖たちは、来栖と接触するため死滅回游に参加します。
長期休載をはさみ、いよいよ第153話から死滅回游編がスタートする呪術廻戦。
このページでは、間違いなく死滅回游編でキーパーソンになるであろう来栖華について、正体や今後の役割などを考察しました。
天使と名乗る1000年前の術師・来栖華(くるすはな)とは?
来栖華は、死滅回游に参加している泳者(プレイヤー)の1人です。
背中には天使のような羽、頭の上には天使の輪のようなモノが浮かんでおり、手には術式で出来たと思われるラッパを持っていて、天使を思わせる見た目をしています。
来栖華自身、「天使」と名乗っていて、1000年間の術師であることも判明しました。
術式の詳細は明らかになっていませんが、天元曰く「術式を消滅させる」とのこと。
虎杖一行は、来栖の「術式消滅」の力を使って獄門疆に封印された五条の封印解除を目論んでいます。
呪具か術式効果かは不明ですが、飛行能力も有しているようです。
145話・146話の時点での日付は11月9日。
現在彼女は東京の東側コロニーに参加しているようですが、死滅回游の開始日が10月31日の24時頃。
開始から9日が経過していますが、既に参加しているところを見ると死滅回游に積極的な泳者(プレイヤー)だと考えられます。
【考察】来栖華は獄門疆に封印されていたのではないか
1000年前の術師である来栖華が、なぜ現代にいるのか?
それは、獄門疆に封印されていたからだと考えています。
現段階で判明している、1000年を生きる手段は「獄門疆に封印される」か「呪肉体になる」かのどちらかです。
1000年前といえば呪術全盛の時代であり、天元、羂索、宿儺、裏梅、源信(獄門疆になった)、菅原道真(乙骨・五条の祖先)が生きていた時代です。
【現代に存在している】
- 天元 …不死の術式
- 羂索 …肉体の乗り換え
- 宿儺 …特級呪物となり、虎杖に受肉
- 裏梅 …受肉体か獄門疆で時間を超えた
- 源信 …生きた呪物、獄門疆へと変化
- 来栖華 …獄門疆?
【死亡していて、現代には存在していない】
- 菅原道真 …日本三大怨霊で死亡済み
上記のように、菅原道真以外の人物は様々な手段で1000年の時を越えています。
来栖華が獄門疆に封印されて生き延びていた場合、消去法で裏梅が呪肉体ということになります。
「裏梅は呪肉体」という説が、来栖華の獄門疆説を後押ししてくれるので、先に裏梅の呪肉体説を紹介していきます。
裏梅の呪肉体説
まず結論から言うと、「裏梅は呪肉体」だと思っています。
理由は、宿儺が現代の裏梅を見ても、すぐに裏梅だと気づけなかったからです。
116話の裏梅と宿儺が再会するシーンでは、宿儺が裏梅だと気づくまで少し間がありました。
(一瞥しただけでは気づかず、顔を確認してから「裏梅か!!」と発言しています。)
呪力で正体がわかったという可能性もありますが、その場合、宿儺ほどの実力者なら「誰だ」とは言わず即座に気づけたのではないでしょうか?
裏梅の姿が1000年前と全く同じなら尚更「誰だ」という宿儺のセリフには違和感が残ります。
漫画の構成的にも、裏梅の顔のカットの後で正体に気付いたような構成になっているので、顔を見て気が付いたと考えるのが自然です。
つまり「裏梅は受肉体で、受肉した体の容姿に似ているため、1000年前の裏梅とは容姿が異なる」と考えれば宿儺の反応にも納得がいきます。
同じく受肉体である宿儺を例に挙げて解説しますが、裏梅と同じく「受肉体はもともとの体の持ち主(この場合は虎杖)の呪力によって形(見た目)が作られている」と考えられます。
117話の扉絵では宿儺の生前の姿が描かれていますが、「生前の宿儺」と「虎杖に受肉した宿儺」では明らかに容姿が違います。
簡単に説明すると…自身で形をつくる呪霊と違って、呪物は受肉先の影響を大きく受けるということです。
- 呪霊 …呪力が集まって形ができている
- 呪物 …呪力を発するだけの物。呪力で形を作っている訳ではない
「呪胎九相図も呪物では?なんで受肉先の容姿に似てないの?」と思われるかもしれません。
呪胎九相図は呪霊と人間のハーフなので、呪霊の姿で受肉した存在だと考えています。
上記のことから、裏梅が呪肉体であるという仮説が成り立ち、来栖華の獄門疆説が強くなります。
【考察】来栖華は海外の術師ではないか
来栖華の獄門疆について、さらに考察を進めると来栖華は海外の術師である可能性が非常に高くなってきました。
1000年前なら源信はまだ獄門疆になっていない可能性が出てきます。
ですが、来栖華を封印あるいは未来へ運ぶために、自ら獄門疆になったとしたらどうでしょう?
源信の書き上げた「往生要集」や、源信の教えをもとに生まれた浄土真宗にはキリスト教の考え方の類似点が多く挙げられます。
そして、来栖華は「天使」と自ら名乗っている術師です。
呼ばれているわけではなく、名乗っているのです。
キリスト教伝来後の1549年以降ならば、羽や輪っか、ラッパなどから「天使」と呼ばれてもおかしくありません。
しかし、来栖華が生きていたのは、「天使」という概念が生まれていなかった平安の世。
つまり、「天使」という概念がない時代に、自らを「天使」と呼んでいたことになり、キリスト教圏内の海外出身 術師の可能性が見えてきます。
また、来栖華の苗字「くるす」はポルトガル語で十字架を意味します。
日本でも久留子紋(くるすもん)という紋章があります。
久留子紋は、隠れキリシタン達が禁教令以後に家紋の中に十字架を隠すために生み出された紋章です。
上記のことから、来栖華はキリスト教に関連する術師ということはほぼ確実だと思います。
まとめると、来栖華はキリスト教を持ち込み、源信に影響を与え、影響を受けた源信が何らかの目的のために獄門疆になり、来栖華を封印あるいは未来に送り込むことを決意したのではないでしょうか?
獄門疆説が正しければ、来栖華は羂索が用意した泳者(プレイヤー)ではなく、外部から参戦しているということになります。
また羽や輪っか、ラッパ、飛行能力を持っている点から「あらゆる術式を消滅させる術式」というのは来栖華の術式の一部分でしかない可能性が非常に高いです。
聖書から考察する来栖華の役割
「天使」というのは元々は聖書に登場する神に仕える霊的な上位存在です。
そこで聖書から考察していった結果、来栖華は死滅回游編のラスボス級の存在だという結論に至りました。
来栖華がラスボス級の存在だと考えた理由は2つ、「ヨハネの黙示録」と「ガブリエル」です。
それでは、なぜ来栖華がラスボス級の存在だと思ったかを詳しく解説していきます。
「ヨハネの黙示録」から考察する来栖華の役割
「ヨハネの黙示録」は、新約聖書に登場する預言書です。
世界の終末の様子、再臨したキリストによる最後の審判、その後の新しい世界について書かれています。
「ヨハネの黙示録」の中で7人の天使がラッパを吹くシーンがあり、天使がラッパを吹くと地上には様々な厄災が起こります。
7人の天使がラッパを吹いて起こす厄災とは、以下のようなもの。
第一のラッパ
血の混じった雹と火が地上に降り注ぎ、地上の三分の一と木々の三分の一と、すべての青草が焼けてしまう。第二のラッパ
巨大な山のような火の固まりが海の中に落ち、海の三分の一が血に変わり、海の生き物の三分の一が死に、すべての船の三分の一が壊される。第三のラッパ
”苦よもぎ”という名の巨大な彗星がすべての川の三分の一とその水源の上に落ち、水の三分の一が苦くなって多くの人が死ぬ。第四のラッパ
太陽の三分の一、月の三分の一、空の星の三分の一が壊れ、その分だけ昼も夜も暗くなってしまう。第五のラッパ
1つの星が地上に落ちてきて、底なしの淵まで通じる穴を開け、アバドン(イナゴ)を呼び出す。額に神の印のない人達を襲い、さそりにさされる時のような苦痛を五カ月間与える。第六のラッパ
四人の御使が解き放たれる。彼らは二億人の騎兵隊を引き連れて、その馬の口から出る火と煙と硫黄で人間の三分の一を殺させた。第七のラッパ
世界に最終的な終末が訪れる。この終末において、悪魔は神との戦いに敗れ、神に選ばれなかったすべての人々が死ぬことになる。(引用:Wikipedia 黙示録のラッパ吹き)
第三のラッパにある「海」や「海の生き物」は死滅回游を指し、プレイヤーの3分の1、もしくはコロニーの3分の1が来栖華によって壊滅させられるという解釈ができます。
そして、落ちてくる彗星の“苦よもぎ”は明けの明星、つまりルシファーを表しているとされる解釈があります。
苦みとは呪いだとされる説があるため、地上で「天使」を名乗る来栖華は天から堕ちた存在だとは考えられないでしょうか?
また「ヨハネの黙示録」は終末論なので、最終的に人類は滅亡し「最後の審判」を経て新しい世界が誕生します。
「彼岸を渡す」とは、普通に考えたら死亡するという意味になるので、「来栖華が日本人全てに呪いをかける」という解釈もできます。
補足
ラッパに関する記載は、第一から第七のラッパまでありますが、さすがに上記すべてが来栖華によって引き起こされるとは考えにくいと思っています。
もし、第一から第七のラッパすべて来栖華によるものだとしたら、1000年前に恐れられたのは宿儺ではなく来栖華になってしまうからです。
ガブリエルから考察する来栖華の役割
来栖華は、罪の浄化を目的として死滅回游に参加しているのではないかという考察です。
天使であるガブリエルは、「最後の審判」で死者を蘇らせるラッパを吹く役目が与えられています。
「最後の審判」とは、すべての人間に天国行きか地獄行きかを決定する裁判です。
世界が滅んで人類が滅亡したのち、全ての死者が蘇り、最後の審判を受けます。
そして、聖書の終末論は罪の浄化が目的なので、怒りや嫉妬などのマイナス感情を持っていると地獄に落とされます。
「マイナスの感情から生まれた呪い=罪」として考えるのならば、天使を名乗る来栖華が「罪の浄化をする」という名目で参戦していてもおかしくないと思います。
続いて、来栖華の役割が死滅回游編のラスボスのような役割だと思った理由です。
天使は一般的に性別がないとされていますが、ガブリエルは妊娠と誕生を告げることから女性として描かれることも多いです。
来栖華も中性的な女性として描かれているように見えるので、中世的な姿がガブリエルと来栖華の共通点でもあります。
ガブリエルは、聖母マリアがキリストを妊娠したことを告げますが、そのお告げを「受胎告知(じゅたいこくち)」といいます。
そう、「じゅたい」です。
呪術廻戦には呪胎(じゅたい)という存在が登場します。
呪胎戴天編で観測された胎児のような存在、特級呪霊・陀艮の変身前の姿、そして呪胎九相図。
前の2つは呪いが霊の形に変態する過程を示し、呪胎九相図は呪霊の子を孕む特異体質の娘が産んだ呪霊と人のハーフです。
同じ呪胎という言葉でもそこに含まれる意味合いは違っていると思います。
ガブリエルの受胎告知は、人から人ならざる存在の誕生を告げる役割であったことを考えると、呪胎九相図のような新しい呪いの誕生を告げる役割が来栖華にはあると考えられます。
さらに、ガブリエルの語源を辿るとシュメール語の「gbr」に行き当たります。
「gbr」は日本語に直すと「統治者・支配者」という意味です。
支配者や統治者という言葉を聞くとゲームマスターを連想しますが、ゲームマスターは死滅回游のプログラムそのものだと判明しています。
このことから来栖華の役割は死滅回游編のラスボス級の実力者ではないかと考えられます。
まとめ
今回の考察では、来栖華はラスボス級の敵の可能性があるという結論に至りましたが、ひょっとしたら天使みたいなめちゃくちゃいい子かもしれませんね。
術式を消失させて死滅回游のルールを無効化して人助けをしてる、みたいな。
呪術廻戦が地獄みたいな出来事ばっかり起きるので、考察もちょっとマイナス寄りになってしまっているのかも知れません。
一体、来栖華は物語にどう関わってくるのでしょうか?
連載再開と来栖華の登場が楽しみですね。
