年々人気が高まっている名探偵コナン。
どれがおすすめなのかわからない方に向けて、「劇場版 名探偵コナン」のおすすめランキングを作ってみました。
第1作目の『時計じかけの摩天楼』から、最新作の『紺青の拳(フィスト)』までの全23作品を、見どころと共に紹介していきます。
賛否はあると思いますが、あくまで個人の主観によるランキングなので軽く読み流してください。
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23位:紺碧の棺(ジョリー・ロジャー) 【2007】
POINT:海賊の秘宝
島に眠ると噂の女海賊の秘宝をめぐるストーリー。
少年探偵団が宝探しゲームをしている一方で、島では殺人事件や窃盗事件が起こる。
暗号を使った宝探しはワクワクするけれど、平坦なストーリーで見せ場がなく、ファンからの評価も低め。
昨今のコナン映画はド派手なアクションシーンがあるため、比べるとなおさら地味な印象を受けてしまう。
女海賊を軸に、蘭・園子の女の友情を描きたかったんだろうけど、いまいちピンとこないし、未回収(?)と思われるような伏線が、最後まで回収されないまま終わって、個人的には消化不良。
最後のセリフで、とりあえずまとめましたって感じが否めない。
そんななか、きらりと光っていたのが高木刑事。普段は頼りないけど、この映画での機転を利かせた行動は、コナン並み!
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22位:11人目のストライカー 【2012】
POINT:棒読み
コナンシリーズで人が死なない、数少ない映画のうちの1つ。
毛利小五郎に対し、爆破を止めてみろと挑発する犯人。殺人事件は一切起きず、爆破を阻止していくストーリー。
犯人の動機に少し違和感を感じたことや、未回収の伏線と思うようなものがあってモヤモヤした作品。
個人的に、クライマックスの少年探偵団の絆が感じられるシーンはすごく好き。
この作品の評価を下げているのは、なんといっても強烈な印象を与えるほどの、サッカー選手本人たちによる棒読みのセリフ。酷評してしまうが、あまりにすごすぎて内容が頭に入ってこないレベル。
ストーリーに入り込んだのも束の間、あの棒読みで一気に現実に引き戻される。見ている側としては、「うわああ…!」って叫びたくなる(笑)
サッカー選手本人による声の出演をアピールした作品で、サッカーファンは嬉しいかもしれないけど、サッカーに興味のないコナンファンにとっては、残念としか言いようのない作品に仕上がってしまっている。
関連記事:『名探偵コナン 11人目のストライカー』ネタバレ 感想。少年探偵団の絆が奇跡を起こす!
21位:戦慄の楽譜(フルスコア) 【2008】
POINT:歌声、コナンの特技
とんでもない仕掛けが登場して話題になった作品。さらに、コナンの意外な特技が明らかになって、随所でその特技をフル活用しています。
題材が音楽という事で、アクションシーンは全くないですし、ラブコメに関しても微妙。
アメイジング・グレイスを歌うシーンは、本物のオペラ歌手が声を担当しているため、歌声が本当に美しく聴いていて癒されます。
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20位:銀翼の奇術師(マジシャン) 【2004】
POINT:コナンとキッドの対決
キッドの株が急上昇した作品。
話の内容としては前半と後半で分かれていて、前半はコナンとキッドの対決を、後半は飛行機内での事件を楽しんでもらいたいです。
キッドが出てくる作品って、キッドが誰に変装しているか考えながら見るのが面白いのですが、この作品の前半部分は、そういうのすっ飛ばして、“誰に変装しているか”よりも“何の為に変装してきたのか”が気になります。
後半部分では、蘭のまさかの発言に、誰もが「ええ!?今!?」って思うはず。
名探偵コナン史上、こんなにも殺人事件がおまけのように扱われた映画はありません(笑)
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19位:業火の向日葵 【2015】
POINT:キッドの目的、鈴木財閥の財力
2016年のファン投票では8位、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では5位に選ばれた作品。
投票ではわりと上位なのですが、個人的にはあまり印象に残りませんでした…(^^;)
ただ、主題歌は雰囲気にあっていて好きです。
一番大事なストーリーなんですが、約2時間という短い時間におさめる為に色々カットされてしまったらしく、いまいちよくわからない仕上がりになってしまっています。
この作品は、映画だけでなく原作を読んでやっと完結する作品だと思う。
不可解な行動をするキッドの真意がわかったとき、キッドがやけに男前に見える(笑)
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18位:沈黙の15分(クォーター) 【2011】
POINT:雪崩
酷評されているのをよく見かける作品。雪国で起こった殺人事件と、8年前の事件との関係を解き明かしていくストーリー。
序盤から息を飲むようなテンポの早いアクションシーンで始まり、最後もアクションで終わる派手な映画。
特に、後半の怒涛のアクションシーンでは、とにかく規模がでかすぎて、突っ込みどころが満載。コナンがスーパーマンに見えてくる。
蘭たちは、コナンが小学生ってこと、たぶん忘れてるよね?(笑)
あの怒涛のようなクライマックスは、スピード感も迫力もあるし盛り上がるので、個人的には好きですが。ただラストのワンシーンだけは…なんか笑えてきちゃう。
実際に見た方はわかると思いますが、「いや…え?なにあのラスト?」ってなると思う!(笑)
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17位:探偵たちの鎮魂歌(レクイエム) 【2006】
POINT:キャラクターの豪華さ
2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では4位に選ばれました。
作者の希望で、レギュラーキャラが総出演している贅沢な映画。
ただ、とりあえず登場させました的なお粗末なキャラもいるので、ちょっと雑だなぁと思う。山村刑事(のちに警部)とか、言われなきゃ気づかないくらい背景になじんだ登場だった。
2つの場所でそれぞれ進んでいくストーリー構成は面白いけれど、キャラクター総出演したわりには、なんだか物足りなくて惜しい。
現在、安室透の声を演じる古谷徹さんが声優の1人として出演しているところに、コナンの歴史を感じる。
関連記事:『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)』ネタバレ感想と考察を少し
16位:天空の難破船(ロストシップ) 【2010】
POINT:コナンとキッドの仲の良さ
2016年のファン投票9位の作品。うーん…キッドが出ている作品は、ファンの評価が甘いのかな?
人が死なない映画の1つ。コナンたちが乗っている飛行船がハイジャックされてしまうというストーリーで、この作品のコナンとキッドの関係は、ライバルというより戦友。
ほのぼのするシーンが多く、あんまりコナンシリーズっぽくないかな~と感じました。
一番の見どころはエンディング直前のワンシーンかも。あのシーンからのエンディングの入り方は絶妙!
関連記事:『名探偵コナン 天空の難破船(ロストシップ)』ネタバレ感想。キッドが蘭から盗もうとしたものは…
15位:漆黒の追跡者(チェイサー) 【2009】
POINT:黒ずくめの組織との対決
2016年のファン投票10位の作品。
ストーリーはいたってシンプルで、連続殺人の犯人を解き明かしていくというもの。しかし、捜査の過程で警察内部に組織の仲間が潜入しているとわかり、コナン・警察・連続殺人犯・組織の四つ巴の対決が始まります。
黒の組織が登場するっていうだけでワクワクしますよね!それなのに、後半はDAIGOの棒読みが気になって気になって…内容が頭に入ってこない!(笑)
やっぱりゲスト声優次第で、作品の出来も左右されてしまうと思います。
映画オリジナルのキャラとして、黒の組織のメンバー“アイリッシュ”が登場しますが、実はジンよりキレ者だと思う。
14位:絶海の探偵(プライベート・アイ) 【2013】
POINT:コナンの○○○
「え!?あのコナンが!?」と、コナンの意外な一面にざわつく異色作。
リアルなだけでつまらないと酷評されているけど、個人的には好きな方。ただ…色々とつっこみどころはあると思う。
イージス艦の体験航海中に遺体の一部が発見され、さらにスパイが潜り込むという事件が起きる。スパイの正体を探ると同時に、事件の犯人も明らかにしていくストーリー。
防衛省・海上自衛隊が全面協力しているだけあって、ひとつひとつがリアルだし、専門用語も飛び交っています。ただ、難しいという印象はなく、知識ゼロでも普通に楽しめると思います。
一番の見どころはやっぱり、後半の緊迫した空気の中で見せるコナンのあの表情ですかね。
関連記事:『絶海の探偵(プライベート・アイ)』ネタバレ感想!ラスト15分の緊迫感を見逃すな!
13位:純黒の悪夢(ナイトメア) 【2016】
POINT:安室VS.赤井
バーボンこと公安の安室が映画初登場。
さらには、組織のNo.2 RUM(ラム)まで関係してくる映画なので、黒の組織関連が好きな方には是非見てほしい。
あくまでメインは黒の組織との対決。ラブコメ要素はほぼゼロだし、いつものコナンの推理もなし。
「コナンってミステリーだったよね?」と問いたくなるくらい、コナンらしさはないかもしれない。
ミステリーよりはアクション重視の作品。特に冒頭のカーチェイスや、クライマックス部分は目が離せないくらいかっこいい!
私は、世代ではないので詳しくは知らないけれど、安室と赤井の声優がガンダム声優なので、見る人によっては、そっちの視点からも楽しめるかも。
昨今のゲスト声優のクオリティを考えると、ゲスト声優の天海さんは違和感なく馴染んでいたのでクオリティ高め。
もう少し上の順位にしようか悩んだのですが、見終わった後になんとも言えない感じになってしまうので、その点をマイナスしてこの順位。主題歌も個人的にはものすごく好き。
関連記事:『純黒の悪夢(ナイトメア)』が良い意味でコナン映画らしくない理由【ネタバレ感想】
12位:紺青の拳(フィスト) 【2019】
POINT:京極さんの絆創膏の謎
シンガポールが舞台になっていて、全体的にスケールが大きめな作品。
山崎さん演じるレオンの悪役っぷりがすごく良かったです。
見どころは、キッドの活躍と京極さん&園子の恋愛模様かなと。
園子がとにかく可愛かったです!
天空の難破船(ロストシップ)のような、コナンとキッドのほのぼのした掛け合いも魅力のひとつ。
前作「ゼロの執行人」に比べると、いまいち盛り上がりに欠ける気がします。
「ミステリー・アクションよりラブコメが好き」
「怪盗キッドが好き」
という方に見て欲しい作品でした。
関連記事:【名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)】ネタバレ感想&解説!園子と京極さんカップルが素敵
11位:ゼロの執行人 【2018】
POINT:安室のドライビングテクニック
安室ファンとしては、ぶっちぎりの1位にしたいところなんですが、全体的なバランスを考えるとこの順位ですね。
特に『ゼロの執行人』は大人向けの内容で、おなじみの派手なアクションシーンも少なめ。
万人に受ける作品ではないし、好みは分かれると思います。
大人でも、しっかり見て内容を理解していかないと置いていかれるくらい複雑でした。
見どころは、とにかく安室さんですね。
今作に限っては、コナンくんより目立ってたと思います。
特にクライマックス部分がかっこよすぎるので、ファンも増えたんじゃないかな。
「安室さんって、彼女いるの?」というコナンの問いに対する、安室の答えには…注目です!
安室ファンには絶対見てもらいたい作品。
関連記事:『ゼロの執行人』ネタバレ感想!マジで安室がかっこよすぎる!
10位:水平線上の陰謀(ストラテジー) 【2005】
POINT:おっちゃんの名推理
「なにこれ、おっちゃんかっこ良すぎるやん!」って思うくらい、小五郎の名推理が光る神回。
これだけの推理力があれば、普段から事件も解けそうなものだけど…。コナンのポエマーっぷりも十分発揮されている(笑)
航海中の船で次々と事件が起こり、その犯人を暴いていくという至ってシンプルなストーリー。
それなのに何故おもしろいのかというと、ありとあらゆるところに伏線が仕掛けられていて、その回収が実に見事。アクションシーンは皆無だけど、ミステリー部分が秀逸です。
相手を思いやる気持ちが人を救うということでまとめられていて、全体的にすごく良い話に仕上げられている。
関連記事:『水平線上の陰謀(ストラテジー)』は小五郎の神回!【ネタバレ感想】
9位:14番目の標的(ターゲット) 【1998】
POINT:Aの予感、フリーザの存在感
冒頭で“Aの予感”と出てくるのを見ると、「もうそれ死語だろ」と思ってしまう。最近の子に通用するのかな?
ストーリーは、名前に数字が入っている人達が次々襲われていくというもの。しかも、小五郎の知っている人物ばかり。
犯人を推理するミステリーのはずなんだけど、容疑者の中に圧倒的な存在感を放つ声の持ち主が…そう、フリーザ!もうフリーザの声のせいで、謎を解き明かす前から犯人は明白です(笑)
でも、さすがフリーザ声優の中尾隆聖さん。声の演技が素晴らしくて、犯人の豹変ぶりに思わず目を奪われる。
見どころは、犯人を追い詰めた後のシーン。ある事実が明らかになります。
8位:時計じかけの摩天楼 【1997】
POINT:赤色
2016年のファン投票5位の作品。記念すべき劇場版第1作。仕掛けられた爆弾が爆発するのを阻止していくという極めてシンプルなストーリー。
この作品は“赤色”がキーワードとなっていて、物語のいたるところで“赤”が登場します。
わかりやすい伏線ですね。
ラブコメというよりラブを全面に押し出した感じの作品で、クライマックスの新一と蘭の会話がもう完全にカップル。
見ていてニヤニヤしちゃう。
今でこそお馴染みの白鳥刑事(のちに警部に昇格)が、ここぞとばかりに怪しさをかもしだし容疑者の1人として登場します(笑)
関連記事:名探偵コナン『時計じかけの摩天楼』は最高のラブストーリー!【ネタバレ感想】
7位:異次元の狙撃手(スナイパー) 【2014】
POINT:真のスナイパー
2016年のファン投票では6位、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では2位に選ばれた作品。
原作→映画でのネタバラシという初の試みでした。もしかしてと予想していたけど、あの人の、あの一言のセリフでやっと証明された衝撃の事実!
原作ファンは思わず「うおおおおおお!」てなったと思います!鳥肌立つ!ファンのハートを鷲づかみ(笑)
残念な点は、コナンの原作を読まずにこの映画を見ると、いまいちわけがわからずに終わってしまうという事。
たぶん、初見か原作ファンかで温度差が全く違う作品。
ストーリーは、事件の犯人である狙撃手を推理していくシンプルなもの。FBIの面々や世良真澄・沖矢昴が映画初登場。
ラストのアクションシーンも大迫力で満足度の高い仕上がり。
関連記事:『異次元の狙撃手(スナイパー)』 ネタバレ感想!衝撃のラストシーンにファン歓喜
6位:から紅の恋歌(ラブレター) 【2017】
POINT:恋のバトル
『迷宮の十字路』以来2度目となる、平次と和葉がメインの映画。
主題歌も映画の雰囲気とマッチしていてすごく好きだった。やっぱり倉木麻衣は神曲。
突如起こった爆破事件。さらに、カルタにゆかりのある人が次々と殺害されていくなか、和葉は新たな恋のライバルとカルタで戦うことになる。
一見、関係がないように見えたそれぞれの事件が、やがてひとつの真実に結びつく。
ミステリー・ラブコメ・アクションがバランスよく盛り込まれ、見どころいっぱいの作品。
いつも以上に、コナンと平次の息がぴったりで微笑ましいし、平次と和葉のラブコメ部分は思わずニヤけてしまう。
女目線で感想を言わせてもらうと…平次のあのセリフは反則!なにあれかっこ良すぎ。平次ファンでなくても、ファンになっちゃう。
前作の『純黒の悪夢』と同じく今作も、序盤に大迫力のアクションシーンがあるので、開始直後から目を離せない。
でも、あるワンシーンで館内に笑い声が響いたのは言うまでもない。(見たら「あ、ここね」って、きっとわかります)
映画『天国へのカウントダウン』や、原作『そして人魚はいなくなった』など、過去作のオマージュみたいなシーンがあり、昔からのファンとしてはとても嬉しい。
作中で、コナンがスマホを使いこなしているシーンがあり、時代が繁栄されているなぁと感じた場面もあった。
関連記事:【ネタバレ感想】名探偵コナン『から紅の恋歌(ラブレター)』は期待以上に完成度の高い映画でした
5位:迷宮の十字路(クロスロード) 【2003】
POINT:平次の初恋
2016年のファン投票1位の作品。まさかのあの人が登場!あの決め台詞にファンは歓喜したはず。
平次の初恋の話と京都で起きる事件がうまくリンクしてて、両方の謎が解けた瞬間はパズルのピースがハマったときのスッキリ感があります。
平次の恋もニヤニヤするが、それ以上に恋する蘭が一途でかわいすぎる。
個人的につっこみどころが結構あった作品。まず、カーチェイスならぬ激しいバイクチェイスは迫力があるんだけど、走っている道がすごすぎて確実に股が死ぬ。
いろんなところをバイクで突っ走っちゃう、THE・バイク男の歴史はここから始まってます(笑)
それから、クライマックスのコナンの空中技、なにあれ意味わかんない(笑)でも嫌いじゃない。
関連記事:『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』ネタバレ感想。京都の平次の初恋相手とは!?
4位:瞳の中の暗殺者 【2000】
POINT:記憶喪失
2016年のファン投票では3位、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では1位に選ばれた作品。
警察関係者が次々と狙われる中、事件を間近で目撃してしまった蘭が記憶喪失に…。
蘭をみんなで守ろうと協力する姿や、蘭がコナンに抱く感情の変化などの描写がわかりやすく丁寧。
新一と蘭の思い出の場所である、トロピカルランドから物語が始まり、そしてトロピカルランドで終わる。
終盤のアクションシーンではトロピカルランドのアトラクション内外部が詳しく描かれていて、その使い方が巧み。見ていてスリル満点。
まさかの歯の浮くようなくさいセリフが登場し、クライマックスでは今まで広げられた伏線が一気に回収される。
伏線回収が見事としか言えないし、ミステリー・アクション・ラブコメ・ストーリー性、全てにおいてクオリティが高いので、まだ見た事ない方には是非見て欲しいです。
一番ドラマチックなコナン作品かも。
3位:ベイカー街(ストリート)の亡霊 【2002】
見どころ:ホームズが活躍したロンドンが舞台
- ミステリー
- アクション
- ラブコメ
2016年のファン投票2位の作品。
ノアズ・アークの作り出した仮想世界ではコナン達が、現実の世界では工藤優作が事件解決に挑みます。
血の繋がりというテーマをもとに、レアな親子共演を果たした作品です。
ゲームの中でコナン達は、ロンドンの舞台を選択したため、ホームズやモリアーティ教授が登場。
「コナン×ホームズ」でワクワクしないわけがない!
スーパーマンのように何でもやってのけるコナンが、初めて何かを諦めるということでも話題になった映画です。
たしかに、時に諦めるのは人間らしさを感じるけど、個人的にコナンはスーパーマンのような存在でいて欲しいので、コナンが諦める姿なんて見たくないなと感じました。
関連記事:『ベイカー街(ストリート)の亡霊』ではコナンと優作の親子の絆に注目【ネタバレ感想】
2位:天国へのカウントダウン 【2001】
見どころ:灰原哀の行動
- ミステリー
- アクション
- ラブコメ
2016年のファン投票では4位、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では3位に選ばれた作品。
西多摩市のツインタワービル建設の関係者が次々と殺害されるなか、ポルシェ356Aを見かけたコナンは黒ずくめの組織が事件に関与しているのではないかと疑う。
黒の組織のジンとウォッカが映画に初登場。黒の組織が関係する話ってだけでワクワクするから不思議。
まず冒頭で描かれているのが、灰原の怪しい行動。その真意が明らかになった時は、思わず胸が痛くなる!哀ちゃん切ない…(つд⊂)
クライマックスでも、少年探偵団の活躍が光る作品。
灰原がまだ少年探偵団に馴染む前の話なので、今と若干雰囲気が違う。哀愁が漂っていて、ちょっと卑屈になっている感じ。歩美がまだ「灰原さん」って苗字でよそよそしく呼んでいるのが、馴染んでいない証拠。
個人的にこの作品はお気に入りで、映画館で見た後も何十回もリピートして見た作品。だから内容は15年以上経っても忘れることなく覚えている。
クライマックスのドキドキ感が半端じゃないので、心して見てほしい!
関連記事:『天国へのカウントダウン』で再確認した少年探偵団の絆!【ネタバレ感想】
1位:世紀末の魔術師 【1999】
見どころ:初登場のキッド、平次の扱い、エッグの仕掛け
- ミステリー
- アクション
- ラブコメ
2016年のファン投票7位の作品。正直、「なんでこれが7位なの!?」って思うほど、個人的には大好きな作品です。
今では映画でおなじみになっている怪盗キッドや服部平次も、映画初登場はこの作品。
ロマノフ王朝の秘宝・メモリーズエッグを狙うキッドが何者かに狙撃されるところから事件は始まります。
犯人の正体・キッドの生死・エッグの仕掛けなどの謎のほかに、新一と同じ誕生日という事で正体を蘭に疑われたり、白鳥警部に勘繰られたり…とにかく内容が濃くて見どころばかり。
そんななかでも、一番の盛り上がりを見せるのはクライマックス。
クライマックスでコナンと犯人が対峙するシーンの「君がいれば」の使い方は、かっこ良すぎて反則だと思います。
こんなにも「君がいれば」をかっこ良く使いこなしているコナン映画は他にありません。
メモリーズエッグの仕掛けも感動もの。
さらに注目してもらいたいのが、服部平次の扱い。
キッドと並んで映画初登場の彼だが、コナンに良いように扱われ、挙句の果てには特に活躍もせずにフェードアウト。
(私自身、服部平次は好きなので)あまりにひどすぎて笑ってしまいました(^^;)
服部平次が登場すると言っても、ファンの方はあまり期待しないで欲しいです。

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