毎年のように興行収入を伸ばしている、劇場版「名探偵コナン」。
劇場版の作品数も27作品を超え、「どれがおすすめなのかわからない…」と思っている方にコナン映画の面白さや推理重視の作品を紹介したいと思います。
このページでは、名探偵コナンの1作目の『時計じかけの摩天楼』から最新作『100万ドルの五稜星(みちしるべ)』歴代27作品を個人的な神回をもとにまとめています。
賛否はあると思いますが、あくまで個人の主観によるコナン映画おすすめランキングなので軽く読み流してください。
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2024年4月~警察学校編のアニメも配信予定
1位:世紀末の魔術師 【1999年】
見どころ:初登場のキッド、平次の扱い、エッグの仕掛け
- ミステリー
- アクション
- ラブコメ
2016年のファン投票7位の作品。正直、「なんでこれが7位なの!?」って思うほど、個人的には神回です。
今では映画でおなじみになっている怪盗キッドや服部平次も、映画初登場はこの作品。
ロマノフ王朝の秘宝・メモリーズエッグを狙うキッドが何者かに狙撃されるところから事件は始まります。
犯人の正体・キッドの生死・エッグの仕掛けなどの謎のほかに、新一と同じ誕生日という事で正体を蘭に疑われたり、白鳥警部に勘繰られたり…とにかく内容が推理重視で見どころばかり。
そんななかでも、一番の盛り上がりを見せるのはクライマックス。
クライマックスでコナンと犯人が対峙するシーンの「君がいれば」の使い方は、かっこ良すぎて反則だと思います。
こんなにも「君がいれば」をかっこ良く使いこなしているコナン映画は他にありません。
メモリーズエッグの仕掛けも感動もの。
さらに注目してもらいたいのが、服部平次の扱い。
キッドと並んで映画初登場の彼だが、コナンに良いように扱われ、挙句の果てには特に活躍もせずにフェードアウト。
(私自身、服部平次は好きなので)あまりにひどすぎて笑ってしまいました(^^;)
服部平次が登場すると言っても、ファンの方はあまり期待しないで欲しいです。
2位:天国へのカウントダウン 【2001年】
見どころ:灰原哀の行動
- ミステリー
- アクション
- ラブコメ
2016年のファン投票では4位、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では3位に選ばれた作品。
黒の組織のジンとウォッカが映画に初登場。
黒の組織が関係する話ってだけでワクワクしますね。
まず冒頭で描かれているのが、灰原の怪しい行動。その真意が明らかになった時は、思わず胸が痛くなる!哀ちゃん切ない…(つд⊂)
クライマックスでも、少年探偵団の活躍が光る作品。
灰原がまだ少年探偵団に馴染む前の話なので、今と若干雰囲気が違います。哀愁が漂っていて、ちょっと卑屈になっている感じ。
歩美がまだ「灰原さん」って苗字でよそよそしく呼んでいるのが、馴染んでいない証拠です。
クライマックスのドキドキ感が半端じゃないので、心して見てほしい!
3位:ベイカー街(ストリート)の亡霊 【2002年】
見どころ:ホームズが活躍したロンドンが舞台
- ミステリー
- アクション
- ラブコメ
2016年のファン投票2位の作品。
ノアズ・アークの作り出した仮想世界ではコナン達が、現実の世界では工藤優作が事件解決に挑みます。
血の繋がりというテーマをもとに、レアな親子共演を果たした作品です。
ゲームの中でコナン達は、ロンドンの舞台を選択したため、ホームズやモリアーティ教授が登場。
「コナン×ホームズ」でワクワクしないわけがない!
スーパーマンのように何でもやってのけるコナンが、初めて何かを諦めるということでも話題になった映画です。
たしかに、時に諦めるのは人間らしさを感じるけど、個人的にコナンはスーパーマンのような存在でいて欲しいので、コナンが諦める姿なんて見たくないなと感じました。
4位:瞳の中の暗殺者 【2000年】
POINT:記憶喪失
2016年のファン投票では3位、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では1位に選ばれた作品。
警察関係者が次々と狙われる中、事件を間近で目撃してしまった蘭が記憶喪失に…。
蘭をみんなで守ろうと協力する姿や、蘭がコナンに抱く感情の変化などの描写がわかりやすく丁寧。
新一と蘭の思い出の場所である、トロピカルランドから物語が始まり、そしてトロピカルランドで終わる。
終盤のアクションシーンではトロピカルランドのアトラクション内外部が詳しく描かれていて、その使い方が巧み。見ていてスリル満点。
まさかの歯の浮くようなくさいセリフが登場し、クライマックスでは今まで広げられた伏線が一気に回収される。
伏線回収が見事としか言えないし、ミステリー・アクション・ラブコメ・ストーリー性、全てにおいてクオリティが高いので、まだ見た事ない方には是非見て欲しいです。
一番ドラマチックなコナン作品かも。
5位:迷宮の十字路(クロスロード) 【2003年】
2016年のファン投票1位の作品。
物語後半で、まさかのあの人が登場します。
平次の初恋の話と京都で起きる事件がうまくリンクしていて、両方の謎が解けた瞬間はパズルのピースがハマったときのように爽快です。
平次の初恋にもニヤニヤしますが、それ以上に恋する蘭が一途でかわいすぎます。
個人的にカーチェイスならぬ激しいバイクチェイスには、つっこみどころがあると感じました。
迫力があるのですが、走っている道がすごすぎて確実に股が死にますね。
いろんなところをバイクで突っ走っちゃう、THE・バイク男の歴史はここから始まってます(笑)
それからクライマックスのコナンの空中技、華麗に決まっていますが人間業ではありません。
関連記事:『名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)』ネタバレ感想。京都の平次の初恋相手とは!?
6位:黒鉄の魚影(サブマリン) 【2023年】
黒の組織・灰原哀、FBIが総出演の超豪華な映画。
初めてコナン映画で泣きました…。
「黒鉄の魚影(サブマリン)」ですごく良かったのは、今までのコナンのセルフオマージュだったり、原作とつながる部分がとても多かったこと。
長年続く名探偵コナンを回顧させてくれる作品だったので、ファン歴が長い方ほどグッときたのではないでしょうか。
制作陣のコナンへのリスペクトがすごいなと感じました。
- 黒ずくめの組織のウォッカとキールの活躍
- ピンガというキャラクター(ピンガの声優さん・村瀬歩さんの声も含めて)
- ライとバーボンの電話のシーン
- 阿笠博士と灰原哀の絆
- 終盤の灰原哀とコナンの切ないシーン
など、どれをとっても素晴らしい作品です!
7位:100万ドルの五稜星(みちしるべ) 【2024年】
「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」は、名探偵コナンのみならず、まじっく快斗、YAIBAのキャラクターまで登場させた青山剛昌作品が大集合した映画。
青山剛昌先生の歴代作品が好きだと言う長年のファンにとってはたまらない神回です。
予告映画を見る限り、
- 明らかになる、キッドの「とある真実」とは?
- 平次と和葉の恋の行方は?
あたりが匂わせてあり、「どうなるのかな?」と楽しみに劇場へ足を運んだファンも方も多いのではないでしょうか。
いろいろなところで言われていますが、「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」はラストが衝撃的な映画です。
映画を見る前と見た後では、ある人物の見方が180度変わると言っても過言ではありません。
2023年公開の「黒鉄の魚影(サブマリン)」はシリーズ最高傑作という声も多かったですが、「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」も負けないくらいの傑作と言えます。
その証拠に、「100万ドルの五稜星(みちしるべ)」も「黒鉄の魚影(サブマリン)」に続き興行収入100億を突破しました。
8位:から紅の恋歌(ラブレター) 【2017年】
『迷宮の十字路』以来2度目となる、平次と和葉がメインの映画。
主題歌は映画の雰囲気とマッチしていてすごいい感じでした。
やっぱり倉木麻衣さんの曲は神曲。
突如起こった爆破事件。さらに、カルタにゆかりのある人が次々と殺害されていくなか、和葉は新たな恋のライバルとカルタで戦うことになる。
一見、関係がないように見えたそれぞれの事件が、やがてひとつの真実に結びつく。
ミステリー・ラブコメ・アクションがバランスよく盛り込まれ、見どころいっぱいの神回なのに神曲まで…!
いつも以上に、コナンと平次の息がぴったりで微笑ましいし、平次と和葉のラブコメ部分は思わずニヤけてしまう。
女目線で感想を言わせてもらうと…平次のあのセリフは反則!なにあれかっこ良すぎ。平次ファンでなくても、ファンになっちゃう。
前作の『純黒の悪夢』と同じく今作も、序盤に大迫力のアクションシーンがあるので、開始直後から目を離せない。
でも、あるワンシーンで館内に笑い声が響いたのは言うまでもない。(見たら「あ、ここね」って、きっとわかります)
映画『天国へのカウントダウン』や、原作『そして人魚はいなくなった』など、過去作のオマージュみたいなシーンがあり、昔からのファンとしてはとても嬉しい。
作中で、コナンがスマホを使いこなしているシーンがあり、時代が繁栄されているなぁと感じた場面もあった。
9位:異次元の狙撃手(スナイパー) 【2014年】
2016年のファン投票では6位、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では2位に選ばれた作品。
FBIの面々・沖矢昴・世良真純が映画初登場です。
ストーリーは、事件の犯人である狙撃手を推理していくシンプルなもの。
「原作→映画でのネタバラシ」という初の試みでした。
ラストでは衝撃の事実が明らかになります。
ラスト部分は、初見か原作ファンかで温度差が全く違うと思います。
原作を読んでいるファンであれば、思わず「うおおおおおお!」と叫びたくなるくらい衝撃のシーンなのですが、原作読まずに見た方は「???」という感じでよくわからないまま終わるのではないかと。
個人的には、ラストの衝撃シーンも含め、ストーリー・大迫力のアクションシーンなど満足度が高い作品でした。
関連記事:『異次元の狙撃手(スナイパー)』 ネタバレ感想!衝撃のラストシーンにファン歓喜
10位:時計じかけの摩天楼 【1997年】
2016年に行われたファン投票5位の作品。
記念すべき劇場版「名探偵コナン」の第1作目です。
ストーリーは、仕掛けられた爆弾が爆発するのを阻止していくという極めてシンプルなもの。
「時計仕掛けの摩天楼」では「赤色」がキーワードになっており、物語のいたるところで「赤」が登場します。
わかりやすい伏線ですね。
ラブコメというよりラブを全面に押し出した感じの作品で、クライマックスの新一と蘭の会話がもう完全にカップル。
ラブの神回過ぎて見てニヤニヤしちゃいます。
また、今でこそお馴染みの白鳥刑事(のちに警部に昇格)が、ここぞとばかりに怪しさをかもしだし容疑者の1人として登場します(笑)
11位:14番目の標的(ターゲット) 【1998年】
冒頭で「Aの予感」というワードが出てくる、歴史を感じる映画です。
ストーリーは、名前に数字が入っている人達が次々襲われていくというもの。
しかも、小五郎の知っている人物ばかり。
犯人を推理するミステリーのはずなぼですが、容疑者の中に圧倒的な存在感を放つ声の持ち主が…そう、フリーザ!
謎を解き明かす前から犯人は明白、神回確定です。(笑)
声の演技が素晴らしくて、犯人の豹変ぶりを演じたシーンは本当にお見事です。
さすがフリーザ声優の中尾隆聖さん。
見どころは、犯人を追い詰めた後のシーン。
ある事実が明らかになります。
12位:水平線上の陰謀(ストラテジー)【2005年】
小五郎の名推理が光る神回。
「水平線上の陰謀」で見せた推理力があれば、普段から普通に事件が解けそうです。
航海中の船で次々と事件が起こり、その犯人を暴いていくという至ってシンプルなストーリー。
それなのに何故おもしろいのかというと、ありとあらゆるところに伏線が仕掛けられていて、その回収が実に見事。アクションシーンは皆無だけど、ミステリー部分が推理重視で秀逸です。
相手を思いやる気持ちが人を救うということでまとめられていて、全体的にすごく良い話に仕上げられている。
13位:ゼロの執行人【2018年】
安室ファン必見の神回!
サミット会場を爆破した容疑者として毛利小五郎の名前が挙がり、小五郎の冤罪を晴らすためにコナン、蘭、妃英理たちが事件を捜査していくストーリーです。
安室透ファンとしては、ぶっちぎりの1位にしたいところなんですが、全体的なバランスを考えるとこの順位です。
「ゼロの執行人』は大人向けの内容で、おなじみの派手なアクションシーンも少なめ。
万人に受ける作品ではないし、好みは分かれると思います。
大人でも、しっかり見て内容を理解していかないと置いていかれるくらい複雑でした。
見どころは、安室さんですね。
今作に限っては、コナンくんより目立ってたと思います。
特にクライマックス部分がかっこよすぎて、社会現象を巻き起こしました。
「安室さんって、彼女いるの?」というコナンの問いに対する、安室透の答えに注目です!
14位:ハロウィンの花嫁【2022年】
記念すべき第25作目。
高木刑事・佐藤刑事・警察学校組がキーパーソンの映画です。
高木刑事・佐藤刑事にしっかりスポットが当たっていますし、警察学校組が好きなら神回になると思います。
事件の舞台は渋谷のハロウィン。
現在の時間軸と、3年前の時間軸がうまく描かれていて、すべての事件がひとつの結末につながるようになっています。
全体的にギャグ・コメディ要素が多く、子どもでも楽しめるような内容です。
とにかく生きて動く警察学校組をスクリーンで見られるだけで、感動。
メインテーマのアレンジ、途中で挿入されるメインテーマ、BUMP OF CHICKENの「クロノスタシス」などなど曲も神曲でした。
15位:紺青の拳(フィスト)【2019年】
シンガポールが舞台になっていて、全体的にスケールが大きめな作品。
シンガポールで起きた事件を捜査しつつ、怪盗キッドの濡れ衣を晴らしていく…というストーリーです。
見どころは、キッドの活躍と京極さん&園子の恋愛模様。
園子がとにかく可愛かったです!
天空の難破船(ロストシップ)のような、コナンとキッドのほのぼのした掛け合いも魅力のひとつ。
ただ、前作「ゼロの執行人」に比べると、いまいち盛り上がりに欠ける気がします。
「ミステリー・アクションよりラブコメが好き」
「怪盗キッドが好き」
という方に見て欲しい作品でした。
山崎育三郎さん演じるレオンの悪役っぷりもすごく良かったです。
16位:純黒の悪夢(ナイトメア) 【2016年】
バーボンこと公安の降谷零(安室透)が映画初登場。
さらに、組織のナンバー2・RUM(ラム)まで関係してくる映画なので、黒の組織関連が好きな方、必見の神回!
あくまでメインは黒の組織との対決。
ラブコメ要素はほぼゼロで、いつものコナンの推理もなし。
ミステリーよりはアクション重視の作品。
特に冒頭のカーチェイスや、クライマックス部分は目が離せないくらいかっこいいです。
「コナンってミステリーだったよね?」と問いたくなるくらい、コナンらしさはないかもしれません。
安室透と赤井秀一の声優がガンダム声優なので、見る人によってはガンダム視点からも楽しめると思います。
昨今のゲスト声優のクオリティを考えると、ゲスト声優の天海さんは違和感なく馴染んでいました。
もう少し上の順位にしようか悩んだのですが、見終わった後になんとも言えない感じになってしまうので、その点をマイナスしてこの順位にしました。
B'zの主題歌が映画の雰囲気とマッチしていて、とても良かったです。
17位:緋色の弾丸【2021年】
赤井ファミリーがキーパーソンの映画です。
1年の公開延期を経て2021年にいよいよ公開。
個人的には事前の期待値が上がりすぎてて、少し物足りなさを感じた作品でもあります。
4年に一度行われる、スポーツの祭典「WSG(ワールド・スポーツ・ゲームス)」。
そのWSGの開催を控えた東京で事件が起こるのですが、15年前のアメリカで起きた事件と酷似していて…といった内容です。
赤井ファミリーということで、赤井秀一だけでなく、秀吉、世良、メアリーそれぞれにスポットが当たっていた点は良かったと思います。
あと、めちゃくちゃ灰原哀がかわいい。とにかくかわいい。
哀ちゃんファンにぜひ見ていただきたいです。
18位:絶海の探偵(プライベート・アイ)【2013年】
コナンの、とあるシーンでざわついた作品。
スパイの正体を探ると同時に、事件の犯人も明らかにしていくストーリーです。
イージス艦の体験航海中に遺体の一部が発見され、さらにスパイが潜り込むという事件が起きます。
防衛省・海上自衛隊が全面協力しているだけあって、ひとつひとつがリアル。
専門用語が飛び交っていますが、難しいという印象はなく知識ゼロでも普通に楽しめます。
ネットでは、「リアルなだけでつまらない」という意見を見かけますが、個人的には好きです。
ただ、色々とつっこみどころはありました。
一番の見どころはやっぱり、後半の緊迫した空気の中で見せるコナンのあの表情ですかね。
19位:漆黒の追跡者(チェイサー)【2009年】
2016年ファン投票10位の作品。
ストーリーはいたってシンプルで、連続殺人の犯人を解き明かしていく推理重視の作品です。
しかし、捜査の過程で警察内部に組織の仲間が潜入しているとわかり、コナン・警察・連続殺人犯・組織の四つ巴の対決が始まります。
黒の組織が登場し、コナンと対峙するというだけでワクワクします!
ですが、後半はゲスト声優・DAIGOさんの棒読みが気になって気になって内容が頭に入ってきません(笑)
やっぱりゲスト声優次第で、作品の出来も左右されてしまうと思います。
映画オリジナルキャラクターとして、黒の組織のメンバー・アイリッシュが登場。
正直、アイリッシュの方がジンよりも頭がキレますね。
20位:天空の難破船(ロストシップ)【2010年】
2016年のファン投票9位の作品。
コナン映画シリーズの中でも、誰も死なない映画の1つです。
コナンたちが乗っている飛行船がハイジャックされてしまうというストーリー。
「天空の難破船」でのコナンとキッドの関係は、ライバルというより戦友。
一緒に事件を解決に導いていきます。
ほのぼのするシーンが多く、あんまりコナン映画ぽくない感じがしました。
一番の見どころはエンディング直前のワンシーンです。
エンディング直前のとあるシーンからの、エンディングへの入り方が絶妙でした。
21位:探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)【2006年】
「探偵たちの鎮魂歌」は、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票で4位に選ばれました。
作者である青山剛昌先生の希望で、レギュラーキャラが総出演している贅沢な神回!…のはずでした。
ただ、とりあえず登場させました的なお粗末なキャラもいるので、ちょっと雑だなとは思います。
山村刑事(のちに警部)もさりげなく登場していたのですが、言われなきゃ気づかないくらい背景になじんだ登場でした。
コナンサイドと少年探偵団サイド、2つの場所でそれぞれ進んでいくストーリー構成は面白かったです。
現在、安室透の声を演じる古谷徹さんが声優の1人として出演しているところに、コナンの歴史を感じました。
ただやっぱり、キャラクター総出演の神回になるはずだったわりには、全体的に物足りなくて惜しい感じがします。
関連記事:【名探偵コナン】探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)の犯人・動機・結末をネタバレ!園子のIDの謎・白馬探の正体はキッドなのかも解説
22位:沈黙の15分(クォーター)【2011年】
雪国で起こった殺人事件と、8年前の事件との関係を解き明かしていくストーリー。
序盤から息を飲むようなテンポの早いアクションシーンで始まり、最後もアクションで終わる派手な映画です。
特に、後半の怒涛のアクションシーンは規模がでかすぎて突っ込みどころが満載。
コナンがスーパーマンに見える神回です。
蘭たちは、コナンが小学生ってことたぶん忘れますよね?(笑)
怒涛のクライマックスはスピード感も迫力もあるし、盛り上がるので個人的には好きです。
ただ、ラストのワンシーンだけは笑ってしまいます。
実際に見た方はわかると思いますが、「いや、え?なにあのラスト?」って思うはずです(笑)
23位:業火の向日葵【2015年】
2016年のファン投票では8位、2020年の「金曜ロードSHOW!」視聴者投票では5位に選ばれた作品。
投票ではわりと上位なのですが、個人的にはあまり印象に残りませんでした。
ただ、ポルノグラフィティさんが歌う主題歌は映画の雰囲気にあっていて好きです。
一番大事なストーリーなのですが、約2時間という短い時間におさめる為に色々カットされてしまったらしく、いまいちよくわからない仕上がりになっています。
ストーリー部分とゲスト声優さんは残念ポイントでした。
良かったところは、怪盗キッドの目的がわかったときに好感度が爆上がりするところです。
序盤から不可解な行動をしているキッドですが、最後まで見るとその意味がわかります。
関連記事:『業火の向日葵』のネタバレ感想。キッドの不可解な行動の意味とは!?
24位:銀翼の奇術師(マジシャン)【2004年】
怪盗キッドの株が急上昇した神回。
話の内容としては前半と後半で分かれていて、前半はコナンとキッドの対決を、後半は飛行機内での事件を楽しんでもらいたいです。
怪盗キッドが出てくる作品は、だいたいの場合「キッドが誰に変装しているのか」を考えながら見るのが面白いです。
ですが「銀翼の奇術師」の前半部分は、「誰に変装しているか」よりも「何の為に変装してきたのか」が気になります。
ストーリーの後半部分では蘭のまさかの発言に、誰もが「ええ!?今!?」って思うはず。
名探偵コナン史上、こんなにも殺人事件がおまけのように扱われた映画はありません(笑)
25位:戦慄の楽譜(フルスコア)【2008年】
電話をかけるシーンがとんでもなく、話題になった作品。
加えてコナンの意外な特技が明らかになって、随所でその特技をフル活用しています。
題材が音楽という事でアクションシーンは全くないですし、ラブコメに関しても微妙です。
ただ、アメイジング・グレイスを歌うシーンは本物のオペラ歌手が声を担当しているため、歌声が本当に美しく聴いていて癒されます。
関連記事:『戦慄の楽譜(フルスコア)』ネタバレ感想!犯人・ラストの結末・ひどいと言われる理由は?【名探偵コナン】
26位:11人目のストライカー【2012年】
コナン映画シリーズで人が死なない神回の1つ。
毛利小五郎に対し「爆破を止めてみろ」と挑発する犯人ですが、殺人事件は一切起きず、爆破を阻止していくストーリーです。
犯人の動機に少し違和感を感じたことや、未回収の伏線と思うようなものがあってモヤモヤしました。
ただ、クライマックスの少年探偵団の絆が感じられるシーンはすごく好きです。
「11人目のストライカー」の評価を下げているのは、なんといっても強烈な印象を与えるほどのサッカー選手本人たちによる棒読みのセリフ。
あまりにすごすぎて内容が頭に入ってこないレベルです。
ストーリーに入り込んだのも束の間、棒読みのセリフで一気に現実に引き戻されます。
見ている側としては、「うわああ…!」って叫びたくなりますね(笑)
サッカー選手本人による声の出演をアピールした作品で、サッカーファンには神回なのか…。
しかし、サッカーに興味のないコナンファンにとっては残念としか言いようのない作品に仕上がっています。
27位:紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)【2007年】
島に眠ると噂の女海賊の秘宝をめぐるストーリー。
少年探偵団が宝探しゲームをしている一方、島では殺人事件や窃盗事件が起こります。
暗号を使った宝探しはワクワクするけれど、平坦なストーリーで見せ場がなく、ファンからの評価も低めな作品です。
昨今のコナン映画はド派手なアクションシーンがあるため、比べると「紺碧の棺」は地味な印象を受けてしまいます。
女海賊を軸に、蘭・園子の女の友情を描きたかったのでしょう。
しかし、いまいちピンとこないし、未回収(?)と思われるような伏線が最後まで回収されないまま終わって個人的には消化不良です。
最後のセリフで、とりあえずまとめましたって感じが否めませんでした。
酷評した「紺碧の棺」ですが、きらりと光っていたのが高木刑事。
普段は頼りないけど、「紺碧の棺」での機転を利かせた行動はコナン並みでした!
まとめ
劇場版第1作目の『時計じかけの摩天楼』から最新作『100万ドルの五稜星』までの歴代27作のコナン映画を独自に評価しておすすめ作品をランキングでまとめました。
完全に個人の好みでコナン映画の面白さや推理重視の作品を紹介しました。
賛否両論、神回は人それぞれ、だと思いますが「面白いコナン映画がみたい!」という方にも参考になると思います!
2025年のコナン映画が公開されたら、またランキングも更新する予定です。
コナン映画をできるだけ安く見る方法をまとめた記事もありますので、これからコナン映画の過去作品を見ようと思っている方はあわせて参考にしてみてくださいね。