
市川レノはマンガ「怪獣8号」の主要キャラクターです。
日比野カフカの相棒であり、防衛隊員としても隊長格の素質を持っています。
現在、ストーリーも進み、少しずつ主要キャラ達の過去が明らかになってきましたが、市川レノに関してはその過去が未だ謎に包まれたままです。
このページでは、現在分かっている情報から市川レノの家族関係や家柄、過去などキャラクター背景を考察していきたいと思います。
怪獣8号 第44話までの内容を含みますので、未読の方はネタバレにご注意ください。
市川レノは日本防衛隊に関係する家柄だと考える5つの理由
恐らく市川レノは日本防衛隊に関係する家柄ではないかと考えています。
両親もしくは父親か母親のどちらかが日本防衛隊の幹部や隊長クラスであり、何か理由があってその事実を市川レノ自身も公にしていないのではないでしょうか。
市川レノが日本防衛隊の家系と考える主な理由は、以下の5つです。
- 市川レノは防衛隊に高い目的意識をもって入隊している
- 防衛隊を目指した理由が明らかになっていない
- 著しい成長をみせる「隊長クラスの素質」を持っている
- 市川レノはカフカへの強い尊敬の念を抱いている
- 実は既に登場した人物で、市川レノの父親である可能性が高いキャラがいる
それでは、ひとつずつ解説していきます。
【理由1】市川レノは防衛隊に高い目的意識をもって入隊している
市川レノは防衛隊に入るためにリサーチや試験の分析と対策をしっかり行うなど、防衛隊に入るために入念な準備を行っています。
例えば、怪獣専門清掃業者をバイトに選んだ理由として、防衛隊選抜二次試験でここ2年怪獣の死骸処理が採用されているため選んだと言っていました。
また、防衛隊選抜試験に合格するため、四ノ宮キコルをはじめとする他の受験者のリサーチをしっかりと行うなど、市川レノは防衛隊入隊に対して高い目的意識があることがうかがえます。
さらに第1話では、昔防衛隊を目指していたカフカが、今は諦めておりお前も年を取ればわかるといった言葉を発する場面がありました。
それに対して、レノが返した言葉からも並々ならぬ防衛隊入りの意思が垣間見えます。
市川レノ「俺は諦めないんで 死ぬまでわかんねーっス」
(引用:怪獣8号 第1話より)
以上より、市川レノには防衛隊に入るための明確な目的があり、その理由は彼の過去に関係していると考えます。
【理由2】市川レノの防衛隊を目指した理由が明らかになっていない
「【理由1】市川レノは防衛隊に高い目的意識をもって入隊している」の部分で市川レノには防衛隊に入る明確な目的があると考察しました。
では、その目的は既に明らかになっているのでしょうか?
第11話で日比野カフカをはじめとする第3部隊の新入隊メンバーがそれぞれ防衛隊を目指したキッカケについて浴場で話しているシーンがあります。
このシーンで、古橋伊春・出雲ハルイチ・神楽木葵の3名は、第3部隊隊長・亜白ミナをキッカケに防衛隊入りを目指したと語っていました。
しかし、市川レノが防衛隊を目指したキッカケを語る描写はなく、理由は不明のまま。
ただ、日比野カフカが亜白ミナの幼なじみと分かった時に、他のメンバーが興味津々で湯にのぼせるまで話し込んでいたのに対して、市川レノは特に反応していなかったことから亜白ミナがキッカケで防衛隊を目指したワケではなさそうです。
市川レノの防衛隊を目指したキッカケを作者が語らせていないことを考えると、何かストーリーに関係するような深い理由があるのかもしれません。
【理由3】著しい成長をみせる「隊長クラスの素質」を持つ市川レノ
市川レノは入隊以降、急激な解放戦力の伸びを見せており、その成長ぶりや才能は保科副隊長のお墨付きです。
市川レノの解放戦力
- 入隊試験時 解放戦力8%
- 2ヶ月後 解放戦力18%
「【怪獣8号】解放戦力の上限は何で決まるのか?「想いの強さ」で決まると思う4つの理由・根拠」の記事でも考察した通り、市川レノの成長の裏には、尊敬するカフカを守りたいという想いの強さがあると思います。
加えて、防衛隊幹部や隊長クラスを親に持つとしたら成長ぶりも更に納得ができます。
四ノ宮キコルや出雲ハルイチを見ると、血筋が解放戦力に関係している事は明らか。
もしかすると、市川レノの才能は親から受け継いだものかもしれません。
そして、市川レノが入隊した目的も、親が防衛隊に関係しているからではないかと考えています。
【理由4】市川レノはカフカへの強い尊敬の念を抱いている
市川レノは主人公・日比野カフカの事を心から尊敬しています。
もともと、人を助けることとは別の目的で入隊したレノ。
レノはそんな自分と比べ、「人を助けることに自分を顧みないカフカ」に惹かれたと考えます。
いつしかカフカと共に怪獣討伐することによって、レノ自身の目的よりも、人々を助けることを最優先に考えるようになるのではないでしょうか。
そして、それに気づかせてくれたカフカへ恩を返そうと思っているのかもしれません。
また、市川レノはコミックス内のキャラ紹介で趣味に「料理」を挙げており、第9話ではカフカのためにリンゴを向いてあげるなど家庭的な一面が描かれています。
家庭環境として小さな兄弟がいたり、親が忙しく不在がちであったりと市川レノが家事をしなければならない環境であることが推測されます。
まとめると、市川レノが防衛隊入りした本来の目的とは、
- 防衛隊幹部もしくは隊長クラスの父親との確執がある
- 何らかの理由によって、家に不在の父親に会うため防衛隊入りを目指した
ではないでしょうか。
ここでカフカへの尊敬の念を踏まえて考えると、父親はもしかすると目的を達成するために多少の犠牲に目をつぶるなど、防衛隊としてカフカとは真逆の価値観を持った人物なのかもしれません。
【理由5】実は既に登場した人物で市川レノの父親である可能性が高いキャラがいる
市川レノの父親が防衛隊にいると仮定して、その人物はいったい誰なのでしょうか。
キャラクター名がハッキリ出ている人物や直接、市川レノに会ったことがある人物は、名前が「市川」でないことや市川レノがリアクションしていないことから除外できるでしょう。
そうなると、名前が出ておらず市川レノとも直接会っていない人物、そして市川レノに容姿や雰囲気が似ているキャラとなってきます。
マンガ「怪獣8号」で、この条件に当てはまるキャラが1人だけいました。
それは、第29話で保科副隊長の回想で出てきた、白髪で落ち着いた雰囲気がレノにそっくりな防衛隊に所属する人物です。
以下のセリフから、おそらくは防衛隊の中でも幹部クラスであることがうかがえます。
白髪の防衛隊の人物
「諦めなさい保科君くん 近年怪獣の大型化大型化傾向が顕著だ 刀だけではいつか必ず命を落とす 悪いことは言わん 刀伐術の指南役となり現場から退きなさい」
(引用:怪獣8号 第29話より)
銃器の解放戦力が低い保科副隊長に対して、上司として適切な人員配置を決定しようとしていることから、この人物は防衛隊の中でも上位の権力を持つ人物でしょう。
上司としては正しい選択なのでしょうが、少し冷たく人間味にかける印象もあります。
おそらく、目的のためには私情などの感情を挟まない人物なのでしょう。
仮にここまでの仮説が合っていたとすれば、この白髪の防衛隊の人物が市川レノの父親である可能性が高いと考えています。
【まとめ】市川レノは防衛隊幹部の父がおり、父に会うために入隊した?
今まで分かっている情報から、市川レノの過去や防衛隊入りを目指した目的について考察してきました。
今までの考察をまとめると、以下のとおりです。
- 市川レノには防衛隊に所属している父親がいる
- その父親は既に登場しており、おそらくは防衛隊の幹部クラスである
- 父親は市川レノや日比野カフカとは違った価値観をもっている(目的達成のために多少の犠牲には目をつむるなど)
- 市川レノは父親とのすれ違いや確執があり、不在がちな父親と会うために防衛隊に入隊した
- 父親とは違う、自分の身を投げ打ってまで人を助けるカフカの事を防衛隊員として尊敬している
今わかっている情報とリンクさせて考察結果を交えると1つのストーリーが見えてきます。
今後、市川レノの過去が明らかになる話も出てくると思いますので、この考察が本当に合っているのかどうかは楽しみにしておきたいと思います。