単行本97巻「雪山の山荘」の事件で諸伏高明が最後に「時は金なり」と言った意味が気なる方、多いと思います。
脇田兼則(RUM)の前で言っていることから、高明は「脇田兼則=RUM」に気づいているのではないでしょうか。
このページでは、
- 諸伏高明が「時は金なり」と言った意味
- 諸伏高明と公安の関係性
- 黒田兵衛から諸伏高明へ何が伝えられたのか
- 公安は「脇田兼則=RUM」に気づいているのか
などをまとめました。
諸伏高明が脇田兼則の前で「時は金なり」と言った理由
諸伏高明が単行本97巻「雪山の山荘」の事件の最後にRUMを見ながら、「時は金なり」と言った理由は以下の2つのどちらかだと思います。
- 作者が読者にRUMの正体のヒントを与えるため
- 諸伏高明が脇田兼則をRUMだと知っていたため
1:諸伏高明は読者にRUMの正体のヒントを与えた
諸伏高明が「時は金なり」と言った理由の1つ目は「作者が読者にRUMの正体のヒントを与るため」。
しかし、「作者が読者にRUMの正体のヒントを与るため」に言わせたセリフだとすると、あまりにも伏線回収が早すぎると感じました。
そのため、2つ目の理由「諸伏高明が脇田兼則をRUMだと知っている」の方が濃厚なのではないかと思います。
2:諸伏高明が脇田兼則をRUMだと知っている
諸伏高明が「時は金なり」と言った理由の2つ目は「諸伏高明が脇田兼則をRUMだと知っていたため」。
諸伏高明の性格から、RUMのことをことわざで表現したのではないでしょうか。
諸伏高明は話すときや推理をするときは中国の軍師の言葉やことわざなどを使います。
単行本97巻「雪山の山荘」での最後に言った、諸伏高明の「時は金なり」はRUMの「せっかち」という性格を表しているのではないかと思います。
97巻では、安室透がコナンに「RUM(ラム)はせっかち」というヒントを与えていました。
おそらく公安にはRUMの性格が「せっかち」と伝えられているのでしょう。
RUMの「せっかち」という情報が黒田兵衛から諸伏高明へ伝えられ、諸伏高明が「時は金なり」と言うきっかけになったのだと思います。
諸伏高明は公安と繋がりがあるかもしれない?
諸伏高明は、公安と繋がりがある可能性があります。
理由は「脇田兼則がRUMで、なおかつせっかちということを知っていた」からです。
単行本97巻で黒田兵衛が大和敢助に、諸伏高明と電話を代わるように言っています。
その後に、諸伏高明がRUMの前で
諸伏高明「一刻千金…」
「一寸の光陰軽んずべからず…」
「時は金なり…と言いますしね…」
(引用 名探偵コナン97巻 FILE.6「ヤバイ感じが」)
とRUMの特徴であるせっかちを表すことわざを言っています。
諸伏高明は黒田兵衛から「脇田兼則はRUM」ということを聞き、「時は金なり」のセリフを言ったのではないかと思われます。
黒の組織の存在を知っているのは公安だけで普通の警察官では分かりません。
諸伏高明が黒の組織の存在を知っているのなら、公安と関わりがあるということになります。
公安はRUM(ラム)の正体に気づいている?
公安はRUM(ラム)の正体にほぼ気付いているのではないかと思います。
しかし、RUM=脇田兼則だと確信をしているわけではないので、まだ手は出せない状態ではないかと。
「公安がRUMの正体に気付いているのか」と考察した理由ですが、
- 諸伏高明が脇田兼則の前で「時は金なり」のセリフ
- 安室透が脇田兼則に対してコナンのことを「子供の浅知恵」と言ったこと
になります。
1つ目の「諸伏高明が脇田兼則の前で「時は金なり」のセリフ」は、黒田兵衛から諸伏高明に「脇田兼則はRUMの可能性がある」と伝えられたからです。
2つ目の「安室透が脇田兼則に対してコナンのことを「子供の浅知恵」と言ったこと」は、単行本97巻の「雪山の山荘」の事件中に安室透が脇田兼則に言いました。
安室透「毛利先生を見て探偵の真似事をしてるだけ…」
「所詮子供の浅知恵ですよ!」
(引用 名探偵コナン97巻 FILE.5「兄さんみたいに」)
安室透はコナンのことを認めています。
単行本96巻では榎本梓に対して、
安室透「しかもかなり抜け目のない…」
「探偵(プライベートアイ)…」
(引用 名探偵コナン96巻 FILE.1「女性警察官連続殺人事件」)
と言っているので脇田兼則の前だけ「子供の浅知恵」と言うのは少し違和感があります。
安室透はRUMにコナンの正体を知られないように、わざと「子供の浅知恵」と言ったのではないかと考察できます。
黒田兵衛から諸伏高明へ具体的に何が伝えられたのか?
単行本97巻で黒田兵衛と諸伏高明が電話で何かを話したとされていますが、内容までは明らかになっていません。
電話の内容は以下の2つだと考察しました。
- 降谷零を知っているか質問をした
- 脇田兼則は弟が潜入していた組織のNo.2のRUMだということ
1:降谷零を知っているか質問をした
まず1つ目は「降谷零に会ったことがあるか」質問をしたと考えられます。
もし諸伏高明が降谷零のことを知っていた場合、「降谷零(安室透)に会っても話さないでくれ」というお願いをしたのでしょう。
諸伏高明とスコッチ(諸伏景光)は単行本96巻で兄弟だと判明しました。
さらに、諸伏高明と安室透(降谷零)はスコッチを通して過去に会ったことがあります。
安室と会ったことを諸伏高明は覚えていましたし、安室透も親友の兄の顔を忘れるはずがないでしょう。
電話が来たのは、諸伏高明が弟の諸伏景光と降谷零に会ったときのことを思い出した時でした。
思い出したら当然、安室透に話しかける可能性はあるので「安室透は警察関係者」ということがばれてしまいます。
二つ目の「脇田兼則は弟が潜入していた組織のNo.2のRUMだということ」は、黒田兵衛から諸伏高明への協力要請だと思われます。
諸伏高明は推理力が長けており、優秀な警察官なので黒の組織の調査に役に立ってくれると思われてもおかしくはありません。
また、諸伏高明の弟である諸伏景光は黒の組織の潜入中に殉職したと話せば必ず協力してくれます。
諸伏高明も黒の組織の調査をしている可能性がある
黒田兵衛から「黒の組織の存在」を知ったとされる諸伏高明は、「弟の死の真相」を探るために黒の組織を調査している可能性があります。
黒田兵衛は安室透とつながっているので、安室透経由からの情報で弟の諸伏景光の死の真相を探っているのだと思います。
諸伏高明と安室透の関係性
諸伏高明は安室透とカフェで一度会っています。
弟の諸伏景光と会うためにカフェで待ち合わせをしていた時に、弟の諸伏景光が安室透を連れてきました。
カフェでの会話のシーンは描かれていませんが、お互い挨拶を交わしたと思われます。
なので、「顔見知り」ということになります。
安室透と諸伏高明の弟スコッチ(諸伏景光)の関係
安室透と諸伏高明の弟である諸伏景光は昔からの友人で、警察学校では同期でした。
また、公安として同じ黒の組織に潜入していました。
安室透と諸伏景光は「ヒロ」、「ゼロ」と呼び合う仲でした。
しかし、諸伏景光は黒の組織に潜入捜査官だとばれてしまい追い詰められた挙句、自殺してしまいます。
諸伏景光の自殺現場に赤井秀一がいたため、安室透は自殺を止められなかった赤井秀一を憎んでいます。
諸伏高明が安室透を見て知らないふりをしたのはなぜか?
諸伏高明は安室透と一度会っていますが、単行本97巻「雪山の山荘」の事件で知らないふりをしています。
知らないふりをした理由は、「黒田兵衛から電話で安室透(降谷零)には話しかけるな」と言われていたからだと思います。
諸伏高明が安室透に話しかけてしまえば、脇田兼則(RUM)に警察関係者だとばれてしまうので先に口止めしたものだと考察をします。
まとめ【脇田の前で諸伏高明が「時は金なり」と言った意味】
諸伏高明の「時は金なり」のセリフで公安はRUMの正体に気付いている可能性が一気に高まりました。
諸伏高明は優秀なわりに登場回が少ないので、これから重要なシーンで登場するかもしれません。
もし、公安対RUMの戦いになったときに、諸伏高明が事件に関わってくるのか、またどのように活躍するのかが楽しみです。