漫画「変な家」のあらすじネタバレと最終回・ラストの結末、犯人は誰なのか、間取りの謎をまとめた記事です。
ライター・雨穴さんの大人気同名小説をコミカライズした、漫画「変な家」。
不動産ミステリーという一風変わったジャンルですが、不気味な雰囲気で進んでいくストーリーと、予想できない結末についつい一気読みしてしまうほどの面白さがあります。
このページでは、漫画「変な家」のあらすじネタバレと最終回・ラストの結末、犯人考察、間取りの謎をまとめました。
変な家(漫画)1話のネタバレ
オカルト専門のフリーラーターとして活動している主人公は、ある日、男性から「奇妙な空間がある一軒家の間取り」を見せられます。
その一軒家からは、幽霊が出る、いわゆるオカルト物件とは少し違う雰囲気を感じました。
主人公は、知り合いの栗原というオカルト好きな設計士に、一軒家の間取りについて意見を聞くことに。
設計士は、謎の空間の他にもおかしな点があると言います。
子ども部屋を含めた2階の間取りを見た設計士は、虐待の可能性を示唆。
しかし、主人公は別の可能性に気づくのです…。
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変な家(漫画)2話のネタバレ
主人公は、設計士の栗原と直接会って話すことにしました。
重なった間取りを見た主人公は、謎の空間が通路だったのではないかと気づきます。
子供部屋と浴室を繋ぐ通路になっていて、謎の空間を使えば子どもが人目に触れず行き来できるというわけです。
主人公の話を聞いた栗原は、ひらめいたように自分の考えを話始めます。
この家では、夫婦が客人を招き、その客人が風呂に入っている間に子供に〇害させていたのではないかと…。
そして栗原は、さらに驚くような話を続けるのです。
なんと栗原は、もうひとつ抜け穴があるのではないかと言います。
浴室で〇害した遺体を運ぶための抜け穴です。
子供部屋も浴室も、通路も窓がないので一切家の外からは見えません。しかし、あえて他の部屋に窓を設けることで、まさかこんな家で〇人が行われているとは思わないようにしていたのです。
しかも、あえてこの間取りの家を作ったと考えると、〇人が頻繁に行われていたことが想像できます。
帰宅後、主人公は間取りを見せてくれた男性に電話をかけ、栗原と話し合った結論を伝えようとしました。
しかし、男性の口から思わぬ話を聞くことに…。
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変な家(漫画)3話前編のネタバレ
男性はあの一軒家を買うのを辞めたと言います。
なので、これ以上あの家について調べる必要はない…そう思いながらも一軒家のことが頭から離れなかった主人公。
編集者に一軒家の話をすると、その一軒家を題材に記事を書こうと提案されます。
そしてある日、記事を読んだ読者からメッセージが届きました。
メッセージを送ってきた、宮江という女性と会って話をすることになった主人公。
宮江という女性は、とんでもないことを話し始めるのです…。
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変な家(漫画)3話後編のネタバレ
宮江の夫は、あの一軒家に行ってから行方がわからないと言います。
そして、家の近くで左手のない遺体が見つかったと。以前、例の一軒家を買うのを辞めたと言っていた男性から聞いた話と一致します。
宮江は「夫はあの家の家族に〇害されたのではないか」と考えました。
しかし、あの一軒家が建てられたのは去年。宮江の夫が行方不明になったのは3年前。
だから、宮江は「あの家の家族が新しい家に移り住む前の家で、夫が〇害されてのではないか」と考えていました。
あの一軒家に移り住むまえの家を突き止めていた宮江。その家の間取りを主人公に見せます。
間取りの奇妙な一致に驚く主人公。しかし、さらに驚くべき事実が明らかになります…。
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変な家(漫画)4話前編のネタバレ
宮江が言っていた、「あの一軒家に移り住む前の家」は、既に調べられない状態になっていました。
主人公は、宮江から教えてもらった家も含めて調査すべく、間取り図を持ち帰ることに。
帰宅後も間取り図とにらめっこしつつ、2つの家について考え事をしていた主人公。
設計士の栗原にメールを送り、うたた寝してしまったところ、あの一軒家が夢の中に出てきて…。
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変な家(漫画)4話後編のネタバレ
設計士・栗原からの電話で、夢から目を覚ました主人公。
どうやらメールを送ってから、栗原はそのメールの内容について徹夜で考え事をしていたようです。
栗原の自宅を訪ねた主人公。
さっそく宮江という女性からもらった間取り図について話し始めます。
気になったのは三角形の部屋。
栗原が言うには、三角形の部屋は後から増設されたものだそう。
しかし、なぜ三角形という使いづらい部屋にしたのか?
もともと土地の形が台形になっていて、余ったスペースを庭として使いたくて仕方なく三角形の部屋にしたのではないかと考えた主人公。
ですが、庭へ通じる扉がなかったり、外からも庭へ行けるスペースがなかったりと不可解な点が多いです。
つまり、余ったスペースは庭として使われていなかった可能性が高いのです。
では、なぜわざわざ使わない庭のスペースを残したのか?
栗原の推測では、「ここに部屋が増設できなかった可能性がある」とのこと。
増設できない理由は、地面の下に〇〇〇があるのではないか、と栗原は言います。
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変な家(漫画)5話前編のネタバレ
今までの話を軽くおさらいします。
最初に話題に上がった、東京の不可解な間取りの一軒家。
その後、宮江という女性が探し当てたのは、その一軒家の住人が以前住んでいたであろう埼玉の一軒家でした。
宮江の夫を〇害後、埼玉の一軒家から東京の一軒家に引っ越したのではないか…というのがここまでのお話です。
そして現在、主人公と設計士の栗原は、埼玉の家の間取りについて話し合いをしています。
埼玉の家でも殺人が行われていたと仮定する場合、遺体を車で運び出すための車庫や駐車場がありません。
では、遺体をどうしていたか?
栗原の話では、おそらく地下室に隠していたのではないかとのこと。
そして、その地下室は家を売りに出す前に埋めてしまったのではないかと言うのです。
話を聞いた主人公は、東京の一軒家の内見をして、証拠がないか調べてこようと思うと言い出します。
しかし栗原に、今さら証拠を見つけるのは難しいと言われました。
続けて栗原は、今できることは、間取りに隠された謎を徹底的に解明することだと言いますが…。
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変な家(漫画)5話後編のネタバレ
埼玉と東京の2つの家の違いを再確認する栗原。
主な違いは以下のとおりです。
埼玉の一軒家 | 東京の一軒家 | |
---|---|---|
窓の数 | 少ない | 多い |
子供部屋の扉 | 通常の扉1枚のみ | 通常の扉が2枚(二重扉) |
夫婦の寝室 | シングルベッド | ダブルベッド |
栗原との話し合いもひと段落したので、帰宅した主人公。
栗原と話し合った内容を宮江に伝えたところ、もう一度会って話すことになりました。
宮江と会う約束をしていた当日。
主人公は、宮江と会う前に例の東京の一軒家を訪ねました。
外観を見て考え事をしていたところ、近所の人(おばさん)に話しかけられます。
そのおばさんの話によると、一軒家に住んでいた家族の苗字は「片淵」と言い、子どもを見かけたことがあると言うのです。
こどもの名前は「ひろと」と言い、1歳になったばかりの小さな男の子だそう。
こどもは小さな男の子だったと聞いて、栗原の推理が外れていたことに内心ほっとする主人公。
しかし、さらにおばさんの話を聞いて、主人公は衝撃を受けます…。
おばさんは片淵さんの隣に住んでいるのですが、ある日、おばさんの夫が夜中にある光景を目撃したとのこと。
その光景というのは、「片淵さんの家の窓際に、ある人物が立っていた」ことでした。
翌日、片淵さんに確認したところ、知らないと言っていたそうです。
その直後に片淵さんは、隣に住むおばさんに挨拶もなく急に引っ越してしまったそうです。
すべての話を聞いた主人公は、ある結論にたどり着きます。子供は〇〇だったと…。
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変な家(漫画)6話前編のネタバレ
主人公は設計士の栗原に会い、おばさんから聞いた情報を話しました。
「あの家にはこどもが2人いたのではないか」ということです。
「こどもが2人いた」という視点で見ると、今までの間取りの謎が少しずつ明らかになります。
- こどもは、客として家に来た人物を殺害するように命じられていたのではないか
- 埼玉の三角形の部屋は、新しく生まれた「ひろと」のために作られた部屋ではないか
- もうひとりの子供(小学校の高学年くらい)は、夫婦の◯◯ではなかった可能性がある
- 夫婦の背後に命令を出している人物がいるのではないか?
いうことです。
そして、ここまで得た情報を踏まえると、東京の一軒家は、ある計画のもと建てられたことがわかります…。
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変な家(漫画)6話後編のネタバレ
家族構成がわかったうえで間取りを見ると、違った意味が見えてきます。
東京の一軒家は、光と闇の側面をもつ家となっています。
- 光…窓がたくさんついていて、外から見ても違和感がない普通の家
- 闇…外からは一切見えず、殺人を遂行する部屋
そして東京の一軒家にあった二重扉の本当の意味は、殺人を行う子供を監禁するためのものではなく…。
他にも、
- 寝室のダブルベッドの意味
- 1階の客室の意味
- シャワー室(脱衣室)と寝室がつながっている意味
なども明らかに。
そして気になるのは、お隣に住む旦那さんが見たと言っていた、ある光景についてです。
旦那さんは、「窓の前にある人物が立っているのを見た」と言っていました。
その窓には、ぴったりと壁につけるようにベッドが配置されていたので、窓の前に立つことはできません。
ということは、その人物はベッドに座って窓のそとを見ていたことになりますが、それはつまり…。
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変な家(漫画)7話前編のネタバレ
家族や家系というものに関わると大変な目にあうから気を付けるように、と主人公を気遣う栗原。
栗原と別れた後、主人公は宮江と会います。
すると図書館で調べ物をしている栗原から「宮江恭一には奥さんがいなかった」というメールが届きます。
ではいったい目の前の宮江は誰なのか…動揺を隠しながらも、先ほど栗原と話していた推理を宮江に話す主人公。
しかし、話を聞く宮江の態度には、加害者家族への怒りのような感情が見えません。
違和感が大きくなった主人公は、意を決して宮江に「宮江恭一には奥さんがいなかった」ことをつげます。
何者なのかと尋ねるのですが、宮江からは意外な答えが返ってきて…。
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変な家(漫画)7話後編のネタバレ
自分は「あの家」の住人・片淵綾乃の妹だと告白する宮江(片淵妹)。本名は片淵柚希だと言います。
恵まれた家に生まれた片桐妹には、綾乃という2歳上の優しい姉がいました。
しかし片淵妹が10歳の夏、綾乃と、綾乃に関するものが家から突然消えてしまったのです。
母に尋ねても、姉はうちの子じゃなくなったというだけで何も教えてくれません。
父と死別し、母とも疎遠となった片淵妹のもとに、2016年10月、突然綾乃から手紙が届きます。
頻繁に電話できるようになり喜ぶ片桐妹。
しかし綾乃には何か事情があるようで、なぜ突然姿を消したのかなど肝心なことは教えてくれないのでした。
綾乃に子供が生まれてからしばらくは連絡が途絶えましたが、今年の5月にまた綾乃から連絡が来ます。
片淵妹は綾乃が東京に引っ越したことを聞き、ある提案をされるのですが…。
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変な家(漫画)8話前編のネタバレ
東京の家に招待された片淵妹。
家には綾乃と優しい夫とかわいい子供がいて、片淵妹は楽しい時間を過ごしますが、夫婦がなにかに怯えているような違和感を覚えます。
それから2か月後、また音信不通となった綾乃を探す片淵妹。
しかし、東京の家は引っ越しており、絶縁状態の母を訪ねても、かたくなに何も教えてはくれません。
警察や不動産にも相手にされず、最後の望みだった埼玉の家も更地となっていたことで、片淵妹は完全に手がかりを失うのでした。
しかし、「変な家」の記事を偶然見つけ、綾乃の家だと確信した片淵妹。
また宮江の事件も知っていた片淵妹は事件を調べる中であることに気づき…。
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変な家(漫画)8話後編のネタバレ
主人公は柚希の話を聞いて、綾乃の幼少期の失踪が全ての発端なのではと推測します。
綾乃の失踪前に何か異変はなかったかと尋ねられ、失踪の一週間前に祖父の家に泊まりに行ったことを思い出した柚希。
そこで栗原から連絡が入り、3人で会うことになりました。
これまで分かったことを時系列に整理すると
- 2006年 片淵綾乃が失踪
- 2007年 片淵父が自損事故。片淵母が「キヨツグさん」と再婚。
- 2014年 柚希(片淵妹)が高校卒業後一人暮らし。
- 2016年 綾乃から柚希へ手紙が来る。
- 2017年 綾乃の息子「ひろとちゃん」誕生。
- 2018年 埼玉の家は売りに出され、綾乃夫婦は東京の家へ引っ越し。
- 2019年 柚希が綾乃と再会。その2か月後、綾乃夫婦失踪。9月、東京の家の近くで左手首のないバラバラ死体発見。
主人公・栗原・柚希の3人はレンタルスペースで話しています。
栗原にも一連の話をした柚希は、祖父宅での驚くべき出来事を語りはじめますが…。
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変な家(漫画)9話前編のネタバレ
2006年8月に片淵家が祖父宅へ帰省した時、従弟のようちゃんが事故で亡くなったことを明かした柚希。
柚希によると祖父の家は不気味な家でした。
- 日本家屋にはめずらしいシンメトリーの造り
- 玄関から続く長い廊下の奥に大きな仏壇があった
- 廊下の左右にはいくつも和室があった
そこに住んでいたのは「祖夫の重治・祖母の文乃・叔母の美咲・美咲の子供のようちゃん」の4人。美咲は妊娠中でした。
ようちゃんの父親は、ようちゃんの事故が起こる半年前に病死しています。
栗原たちと話す中で、いくつもある和室には「1つも窓がなかった」ことを思い出した柚希。
主人公と栗原は、東京と埼玉にある2つの家との関連を疑い…。
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変な家(漫画)9話後編のネタバレ
柚希の祖父の家の隅に、一つだけ開かないふすまがありました。
他の和室から入ることはできるものの、廊下からは出入りできないため、長い間使われていなかったようです。
祖父の家の歴史について語り始めた柚希。
戦前に複数の事業で財を築いた片淵家は、昭和初期に大きなお屋敷を建てました。
しかし、ある代の当主が事業の経営権を手放し、離れ屋敷を建てて引きこもるように。
それ以後、片淵家は衰退していき、残った離れ屋敷に子孫が住み続けてきました。
この離れ屋敷が、祖父の家です。
離れ屋敷を作った当主は、妻に先立たれた後、妙な宗教にはまっていたよう。
左右対称の造りもその宗教の教えに従ったものでした。
柚希は、廊下の奥にある仏壇の存在などから、離れ屋敷自体が、当主の奥さんを祭った巨大な仏間だったのではと考えています。
実はようちゃんはこの仏壇の前で亡くなっていたそう。
仏壇に上ろうとして足を踏み外して落ちた事故とされましたが、柚希には不自然に感じることがあって...。
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変な家(漫画)10話前編のネタバレ
ようちゃんの事故に関して、柚希の記憶だけが頼りとなった主人公たち。
柚希によると、ようちゃんが死亡する前日からの行動は次の通り。
- 朝から公彦おじさんの墓参り(祖父だけ留守番)
- 公園などに寄り、夕方帰宅
- 夕飯を食べた後、順番にお風呂へ
- 各自部屋で過ごす(柚希、綾乃、ようちゃんは和室でゲーム)
- 21時前、眠くなったようちゃんは普段暮らしている自分の部屋へ
- 30分後に綾乃と布団にはいるが、柚希は午前4時まで眠れなかった(目が覚めているあいだは異変なし)
- 午前5時ごろ仏壇前でようちゃんの遺体が発見される
一連の話を聞き、「片淵家そのもの」が、ようちゃんの死と綾乃夫妻の件とも関係しているのではと推測する栗原。
しかし祖父母宅の間取りがわからないため、ようちゃんの事件は行き詰まります。
正確な間取りを把握するために、祖父母宅へ行くことを決意する柚希。
主人公も柚希に同行することになり...。
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変な家(漫画)10話後編のネタバレ
柚希の祖父の家へタクシーで向かう柚希と主人公。
祖父の家はこの辺では知らない人がいないほど有名なようで、運転手もすぐに場所がわかります。
祖父の家は広い敷地の端にポツンと左右対称の日本家屋が建っており、異様な雰囲気を醸し出しています。
柚希はインターホンを押しますが、なんの返答もありません。
しかし車があるので出かけているわけではなさそう。
そして、柚希が家のドアノブを回してみると...
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変な家(漫画)11話前編のネタバレ
祖父の家の中に入る柚希と主人公。
今まで調査した家は間取り図を見るだけだったので、実際足を踏み入れることに緊張を覚える主人公。
電気が壊れていて窓もない暗い廊下を、懐中電灯で照らしながら進みます。
声をかけても返事はなく、こもった空気が充満していることからも人がいる気配は感じられません。
しかし生活感は残っており、引っ越している可能性はなさそうです。
そして、ようちゃんが亡くなっていたという仏壇の前についた主人公と柚希。
するといきなり携帯電話が鳴り響いて...
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変な家(漫画)11話後編のネタバレ
栗原とビデオ電話をつなぎながら祖父の家を調べ、開かずの間のふすまが本当に動かないことも確認した主人公と柚希。
結局、誰にも会うことなく祖父宅を後にします。
間取りを完成させ、栗原(電話)・主人公・柚希で話し合っています。
やはり、ようちゃんが廊下に出るには柚希の部屋を必ず通らなければ無理なようです。
柚希の寝た時間から遺体発見時刻までの4~5時、この間にようちゃんは廊下に出て死亡したというのが栗原の推察。
しかし遺体は発見時にはすでに冷たくなっていました。
人間の体が冷たくなるには死後2時間以上かかることから、死亡推定時刻は3時よりも前になると主人公は推理します。
つまり柚希の起きている時間にようちゃんは自室で死亡しており、4時以降に何者かが遺体を仏壇の前に運んだと考えられるのですが...
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変な家(漫画)12話前編のネタバレ
祖父宅にいた片淵家の中にようちゃん殺害の犯人がいるはずです。
「犯人はようちゃんと美咲伯母さんの部屋でようちゃんを撲殺。その後、4~5時の間に仏壇前に遺体を置いて転落死に見せかけた」とすると矛盾が生じます。
そこで、「犯人はようちゃんを部屋から連れ出してから、家のどこかで殺害。その後遺体を仏壇前に置いた」と栗原は結論付けます。
ではどうやって午前4時より前に柚希に気づかれずにようちゃんを連れ出したのか。
そしてどこで殺害したのか、という謎が残ります。
「祖母が1時頃に隣の部屋でドンという物音を聞いた」と言っていたことを突然思い出した柚希。
祖母が隣の部屋を見るために廊下に出た時は、仏壇前には何もなかったようです。
祖母の言う「隣の部屋」とはどの部屋のことなのか。
祖母の部屋から襖をはさんだ隣部屋である居間のことだとすると廊下を通らず行けるため、廊下を挟んだ隣の部屋(柚希父が寝ていた部屋)の可能性もあります。
何か思いついた栗原は、和室の横幅を主人公に測ってもらうのですが…
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変な家(漫画)12話後編のネタバレ
祖父母の部屋の奥に隠し部屋があると推測した栗原たち。
そして祖父宅が東京・埼玉の家と同じ目的で作られたならば、その隠し部屋は殺人のためだけに育てられた子供(東京・埼玉の家のA君にあたる子)の監禁部屋になります。
- 監禁部屋への入り口は仏壇であり、仏壇の中の曼荼羅模様の大きな絵の後ろが隠し扉になっている
- この家の仕組みを知っている人物が、ようちゃんを監禁部屋に連れていき撲殺した
- ようちゃんの部屋の奥の空き部屋(柚希父の部屋からは鍵がかかって入れない部屋)が普段の殺人部屋として使われていた
と推測する栗原。
東京・埼玉の家と同じならば、監禁部屋から殺人部屋への裏ルートがあるはずです。
仏壇の後ろには両側に空間があったと考える栗原。
つまり仏壇奥の左側が監禁部屋、右側が殺人現場につながる通路です。
犯人はこの通路を通り、殺人部屋を経由してようちゃんの部屋へ入ったと考えられます。
しかし、通路から殺人部屋につながる入り口が見当たりません。
柚希父の部屋と殺人部屋の間のふすまは、本当は内側からカギがかかっていたのでは、と栗原は推理を続けていき…
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変な家(漫画)13話前編のネタバレ
開かずのふすまの間には実は隠し通路が存在しており、通路は2組のふすまに挟まれていた、と栗原は推理します。
- 来客を殺人部屋に案内し、頃合いを見て監禁部屋の子供に合図を送る。
- 子供が通路を通って殺人部屋に入り、来客を殺害。
普段の犯行がこのように行われていたと想像すると、祖父の家は東京埼玉の家の仕組みの元になっていると考えられます。
ようちゃん殺害の犯人はこの家の仕組みを利用したと考える栗原。
- 犯人は仏壇から通路にはいり、殺人部屋を経由してようちゃんが寝ている部屋に侵入。
- ようちゃんを監禁部屋(または監禁部屋の扉の前)に運んで、そこでようちゃんを撲殺。
- 祖母が物音を聞いて様子を見に来ることも想定済みで、その間は殺人部屋に身を潜める。
- その後、仏壇の裏から廊下に出て、仏壇前にようちゃんの遺体を置く。
これが栗原が考えたようちゃん殺害の方法です。
警察に調べられてはすぐにバレそうな犯行ですが、犯人は警察が来ないと確信していたという栗原。
この家の仕組みを知る家族は、隠し通路や監禁していた子供の存在が警察にバレることを恐れて通報しないだろうと犯人は考えたはずです。
そして消去法で考えると、ある人物が犯人に浮かび上がってきて…
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変な家(漫画)13話後編のネタバレ
主人公は、もしかすると今も監禁部屋に子供がいるかもしれないと考えます。
すると、祖父母がいないかもしれない状況で、小さな子供が監禁されていては危険だと感じた柚希。
子供に殺されるのではと不安を感じながらも、2人は仏壇から隠し通路へ入り、子供を探すことに。
隠し通路の構造は栗原の推測した通りになっていました。
ただ、子供が住んでいたにしては生活感がありません。
そして壁には、主人公の知らない「左手供養」についての紙が貼られています。
通路の左右に分かれて探索する主人公と柚希。
監禁部屋の柚希は何かを発見します。
主人公も、ふすま2枚に挟まれた通路に来た時、あることに気が付いて...
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変な家(漫画)14話前編のネタバレ
隠し通路ののぞき穴から、殺人部屋に知らない男性がいるのを見た主人公。
危険を感じた主人公は逃げようとします。
しかし隠し通路に押し入り、主人公と柚希を追い詰める男性。
男性は主人公に警察なのかと尋ねます。
風貌はかなり変わっているものの、彼が綾乃の夫・慶太であることに「声」で気付いた柚希。
慶太も柚希に気付きますが、怯えた様子で逃げてしまうのでした。
慶太がなぜ祖父宅にいたのかという疑問を残したまま、隠し通路の探索は続きます。
柚希は監禁部屋で、何かを見つけたようで...
変な家(漫画)14話後編のネタバレ
発見した天井裏に上がってみると、あったのは巨大な仏壇。
主人公はこの家自体が大きな仏間だったのだと考えます。
東京に戻ってきた柚希と主人公は栗原とご飯に行くことに。
栗原は、監禁された子供は屋根裏で生活していたと推測します。
「左手供養」のような儀式は調べても出てこず、片淵家だけで行われていたのではないかという栗原。
しかし、それ以上はわからないことだらけです。
- なぜ柚希の父はようちゃんを殺害したのか
- なぜ姉夫婦は東京と埼玉の家で殺人を行っていたのか
- これらの殺人と左手供養は関係あるのか
- 殺人の背後には首謀者がいたのか
- なぜ慶太が祖父宅にいたのか
自宅に帰った主人公に柚希が電話をかけてきます。
柚希の母から、綾乃のことで話があると連絡があったよう。
柚希は明日の夜、母の家に行く約束をしたようですが…
絶縁状態の母からの連絡がタイミングよすぎて怖いです。
しかし、母なら片淵家の真実を知っているのでは。
話が一気に進展しそうですね!
変な家(漫画)15話前編のネタバレ
主人公は柚希とともに柚希母のもとへ。
再婚相手と離婚した母は、今は熊谷のマンションに一人暮らししています。
母に会うことが不安そうな柚希。
綾乃が姿を消した朝、「姉は今日からうちの子じゃなくなった」と言った母の眼が柚希は忘れられず...
母のマンションで話をする主人公たち。
母と父と綾乃は、柚希には祖父宅の真実を何も話さないことを約束していたそう。
みんな柚希だけには祖父宅と無関係でいてほしかったのです。
では母がなぜ今になって真実を話そうと思ったのか。
母は、柚希と主人公が祖父宅を調べに行ったことを知っていて...
変な家(漫画)15話後編のネタバレ
柚希母・喜江に届いた慶太からの手紙には、綾乃との馴れ初めが書かれていました。
イジメられていた慶太を綾乃が助けてくれたことがきっかけで親しくなり、2人は交際します。
付き合い始めてから、綾乃に不可解な点が多いことに気づいた慶太。
綾乃は学校が終わると迎えの車で帰り、帰宅後は全く連絡のつかないのです。
慶太は高校卒業前に、綾乃の抱える闇の原因が「左手供養」だったことを知るのでした。
喜江も30年以上前、結婚の挨拶に祖父の家に行ったときに左手供養の話を聞いたそう。
当時は気味の悪い話だとしか思わなかった喜江ですが、その左手供養こそが片淵家を破滅に追い込んだ原因だったのだと言います。
喜江は左手供養について語りはじめ…
変な家(漫画)16話前編のネタバレ
柚希母は片淵家の過去について話し始めます。
明治の末、片淵嘉永は事業を拡大して富を築きました。
嘉永の長男である宗一郎が跡取りに選ばれましたが、宗一郎は内向的な性格。
後継者にふさわしいと言われていた清吉は、妾の子であるために宗一郎の補佐に回るように言われたのです。
怒った清吉が独立して事業を起こしたことで、片淵分家が生まれました。
女性経験のない宗一郎は、父の勧めた縁談相手である女中の高間潮と結婚しました。
女中から当主の妻になった潮は幸せでしたが、2人の間に夜の営みはなく、次第に悩み始めます。
そして宗一郎と実の妹である千鶴が通じていることを知ってしまった潮。
更に千鶴が宗一郎の子を妊娠し、それを清吉に知られてしまいます。
近親相姦という弱みを握った清吉によって、本家の財産と事業はほとんどが分家に吸収されてしまい...
変な家(漫画)16話後編のネタバレ
潮は、皮一枚で左手が繋がった状態で死んでいました。
その後、千鶴は双子を出産しますが、下の子には左手首から先がありません。
近親相姦ではそういった障害が起こりやすいことを知らなかった宗一郎。
宗一郎は、左手がないのを潮の呪いだと思ってしまったのです。
魔除けの願いを込めて、上の子を麻太、左手首のない下の子を桃太と名付けられました。
呪いを恐れる宗一郎は、桃太が3歳のころやってきた呪術師・蘭鏡を、信じ込んでしまいます。
蘭鏡の教えは、「桃太を10歳まで幽閉し、10歳から3年間、清吉の子を殺害させよ」という内容でした。
清吉には5人の妻がいましたが、蘭鏡は第二夫人の妹・美也子。
美也子は、姉の子供を後継者にするために、それ以外の子供の殺害を企てたのです。
美也子の企みを知らない清吉は、3人の清吉の子供が死んだ後も、蘭鏡の教えを信じ続けて...
変な家(漫画)17話前編のネタバレ
善江から片桐家の歴史を聞いた柚希と主人公は、一連の儀式が柚希と綾乃の祖父・宗一郎を主体として行われていたことを知ります。
最後の儀式から80年が経過するまで儀式が行われることはありませんでしたが、2006年に柚希と綾乃の叔母にあたる美咲が妊娠したことで、再び片桐家の暗部が顔をのぞかせるのでした。
出生前診断で胎児の左手が欠損していることを知った重治と文乃は妊娠22週目まで美咲を監禁し、儀式から逃げられないように仕向けたのです。
こうして美咲は子を産まなければいけなくなったのですが、本来ならばお腹の子の兄である洋一が後見役になるはずでした。
しかしその年に洋一が事故で亡くなってしまったというのです。
栗原から「洋一が亡くなったのは後継問題が原因ではないか」と聞かされていた主人公と、善江の話を聞いて洋一の事故死に不信感を覚えた柚希。
柚希が単刀直入に洋一の死をどう思っているのかと善江に尋ねると、善江は自分たちの戸籍の秘密について語り始め…。
漫画「変な家」最終回・ラストの結末は?
変な家の漫画版はまだ連載が続いているため、結末はわかりません。
ただ、小説と同じ結末であれば、第1話で登場した間取りの一軒家は「子どもを使って、人を〇害している家」だったということです。
もともとこの家族は埼玉の一軒家(2件目の間取り)に住んでいたわけですが、とあるきっかけで東京の一軒家(1件目の間取り)に移り住みます。
東京の一軒家は間取りの作りからして、最初から「人を〇害する目的」があって計画的につくられた家です。
なぜこの家族は人を殺していた〇害していたのかというと、家族(片淵家)には代々、「左手供養」の儀式が受け継がれていたからです。
「左手供養」とは、本家に産まれた「左手がない子供」は、13歳になるまでの間、分家の人間を〇害しなければいけない」という決まりのこと。
変な家ネタバレ1:本当に子供が〇害を行っていたのか考察
話を読む限り、子供が片淵家の父親の保護下におかれるまでは、本当に子供自身が〇害を行っていた(させられていた)と考えられます。
片淵家に代々伝わる「左手供養」では、左手のない子供が分家の人間を〇害するという決まりがあったからです。
ただ、この子供の父親はこの「左手供養」を自分たちの代で終わりにしようと考えていました。
そのため、あくまで想像ですが…子供が父親の保護下におかれてからは、父親が主犯となって実行していたのではないでしょうか。
本家の人間には、しきたりどおり子供が〇害を実行しているように見せ、裏では父親自身が手を下していた説が濃厚だと思っています。
変な家ネタバレ2:近所で発見された遺体に左手がなかったのはなぜか?犯人は誰?
片淵家が住んでいた家の近所から発見された遺体には左手がなかったと書かれています。
遺体の左手がなかったのは、「左手供養」の儀式どおり左手を持ち去ったからです。
ただし、子供が実際に〇害を行って左手を持ち去ったわけではありません。
遺体を見つけてきた父親が、子供がきちんと分家の人間を〇害し、左手供養を行ったように偽装したのです。
変な家ネタバレ3:片淵家の実家(3件目の間取り)の仏壇の謎とは?
作成次第、追記します。
変な家ネタバレ4:喜江は黒幕なのか考察
喜江の黒幕説に関しては、栗原さんが言い出した説なのですが、個人的には「黒幕ではない」と思っています。
あくまで「喜江が黒幕だったら、ゾッとするよね」という考えから、あのような終わり方になっているのではないでしょうか(読者の想像におまかせします…で終わるパターン)。
ただ、黒幕ではないとしたら、「なぜそんなことを知っていたの?」と思う部分もありますよね。
黒幕だったとしても、黒幕ではないかったとしても、どちらにしろ矛盾が生じる部分があるので、あえてどちらともとれるような謎を残しているのだと思います。
【おわりに】変な家(漫画)ネタバレ全話!犯人から結末・間取りの謎まで紹介まとめ
漫画版「変な家」のあらすじネタバレ、最終回(ラスト)の結末、犯人は誰なのか、間取りの謎をまとめました。
小説版では第1話で登場した一軒家の間取りの他にも、別の間取りが登場します。
どちらも謎を明かしていく過程はとてもわくわくする展開になっているので、もし気になった方は小説版も購入してみてくださいね!