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【漫画感想】藤崎竜が描いた『銀河英雄伝説』が想像以上に面白かった

田中芳樹先生の原作を、『封神演義』でおなじみの藤崎竜先生がコミカライズしたという事で話題になってた『銀河英雄伝説』

読み終わったので見どころを紹介していきます。(※若干のネタバレあり

『銀河英雄伝説』の基本情報

週刊ヤングジャンプ 連載中

コミック:既刊20巻 (2021年4月時点)
作者  :原作 田中芳樹、画 藤崎竜

『銀河英雄伝説』は田中芳樹先生によるSF小説で、代表作としては『創竜伝』、『アルスラーン戦記』などがあります。

『銀河英雄伝説』がコミカライズされるのはこれが初めてではなく、過去に道原かつみ先生、そして鴨下幸久先生により一部描かれた漫画が発行されています。

今回紹介する、藤崎竜先生作画の『銀河英雄伝説』は、過去の作品とは少し内容が異なっているようです。

過去のコミカライズとの差別化としてはストーリーがラインハルトの幼少期から始まり外伝まで含めた原作の中で時系列順に展開されている。

また一部キャラクターも掘り下げて描写されている(ワイドボーン、ホーランドなど)。

(引用:Wikipedia)

『銀河英雄伝説』あらすじ

遥か遠い未来。人類は地球を飛び出し、宇宙を駆け巡る。

そんな時代に二つの大きな勢力が台頭していた。

皇帝を戴く「銀河帝国」と、それに異を唱える「自由惑星同盟」。

「銀河帝国」に生を受けたラインハルトは、皇帝の下に公妾として宮廷に行った姉を解放する為、軍人になることを決意し、野望と覚悟を胸に宇宙を翔ける。

(引用:週刊ヤングジャンプ公式サイト

『銀河英雄伝説』のここが面白い

宇宙で繰り広げられる頭脳戦

一番の見どころは宇宙空間で繰り広げられる頭脳戦です。

この漫画は、理念の違いにより150年もの間戦争をしている“銀河帝国”と“自由惑星同盟”の戦いの話になります。

それぞれが独自の戦略を練り、戦艦同士による攻防を繰り広げます。

この勝負の分かれ目となる戦略において、各国に1人ずつ、後に英雄となる人物が存在します。

銀河帝国には“常勝の天才”と呼ばれるラインハルト。

自由惑星同盟には“不敗の魔術師”と呼ばれるのヤン・ウェンリー。

この2人の知略バトルがとても面白いのです。

自分の戦略に絶対の自信をもつラインハルトと、心理学者に近い思考をもつヤン。

お互いの戦略をぶつけ合うシーンがあるのですが、あまりの巧みさ故に、お互いがお互いをキレ者だと即座に認識します。

この先のストーリーでも、2人の頭脳戦が繰り広げられる事があると思います。それが今から楽しみです。

主人公が完璧すぎる

主人公のラインハルトは才色兼備。

まるで天使のような美少年で、帝国軍貴族幼年学校を首席で卒業する成績優秀者。驚くべきことに1年から卒業までずっと首席のまま。

そしてケンカも強いので売られたケンカは買うが、自分より弱い者には手を出さないという優しさも兼ね備えている。

一見、欠点がない主人公だが、唯一あるとすればそれは姉の存在。姉の身に何かあると普段の冷静さを失ってしまいます。

何でも出来てしまうが故に、敵も多い…というか敵だらけです。あらゆる人に嫉妬されてしまいます。

学生時代は上級生に目をつけられ、銀河帝国軍に入隊してからは上官に煙たがられます。ひどい時には味方であるはずの上官から命を狙われるほど。

完璧人間というのも考え物ですね。

そんな状況に置かれても、「なぜ自分ばかり…」と悲観せず、自分の目標の為に前だけを見て生きていきます。

そんなラインハルトにも、安心して背中を預けられる存在がいます。小さい頃から共に過ごしたキルヒアイスです。

キルヒアイスはラインハルトに対して絶対の忠誠を誓っていて、そんな二人は「手に入れたものも、背負うものも半分」と約束するほどの仲。こういう信頼関係は素敵です。

まとめ

『封神演義』が大好きだったので、書店でこの漫画を見かけた時、読んでみようと思いました。しかも原作があの田中芳樹先生なので、面白くないわけがない。

この『銀河英雄伝説』でも、藤崎竜先生らしい雰囲気でキャラクターが描かれていますし、コミカルな部分もあります。

ジャンルとしてはSF歴史漫画に入るので、そういうのが好きな方におすすめ。

正直、SFも歴史もあまり好きなジャンルではないのですが、この漫画はそんな私でも読みやすく面白かったです。

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