
劇場版 名探偵コナン第24作品目となる「緋色の弾丸」。
1年の公開延期を経て、いよいよ2021年4月16日に公開されました。
さっそく公開日に朝一で見てきたので、ネタバレありの感想をまとめました。
感想をひとことで言うと期待しすぎて、物足りなかった気がします。
(面白かったんですけど、自分の中で勝手に期待値が上がってしまっていたので、思っていたより「あれ?」という感じでした。決して批判しているわけではないです…。)
赤井ファミリー集結ということだったので、ティザーには描いてなかったけど実は赤井の父も出るかな?
もしかして赤井家に関する伏線あるかな?
とか…めちゃくちゃ期待していたわけですよ!
でも、原作より先に映画で事実が判明するといったこともなく、少し物足りなかったです。
※ネタバレを含みますので、まだ見ていない方はご注意ください。
「緋色の弾丸」のネタバレ感想|期待しすぎて物足りなかったのが本音
冒頭でも言いましたが、「緋色の弾丸」では個人的に物足りなさを感じました。
ミステリー、アクション、赤井家…すべてにおいて。
1年の公開延期で、実質2年ぶりのコナン映画ということもあって期待値が上がってしまっていたのは間違いありません。
でも、それを加味してもやっぱり物足りなかったかなぁ…。
物足りないと思った理由は、以下の5点。
緋色の弾丸のいまいちだったところ
- 実際は赤井ファミリー集結していない
- 赤井秀一、世良真純、メアリーの見せ場がそんなにない
- ミステリー、アクション(最後のクライマックスシーン)もイマイチな感じだった
- 蘭とコナン(新一)のラブコメも不足
- ED後のすごいシーンは少しわかりにくい
逆に良かったところは以下の5点。
緋色の弾丸の良かったところ
- 赤井秀一の射撃がやばい
- 灰原哀がかわいい
- 最後の方の、羽田秀吉の見せ場が良かった
- FBIのジョディと証人保護プログラム
- FBIとコナンの対比
緋色の弾丸がイマイチだと思った5つの理由
1:実際は赤井ファミリー集結していない
緋色の弾丸新ビジュアル公開!
お待たせしている皆様へ
本作のカギを握る赤井一家と、ケガを負いながらも必死なコナンの表情が印象的な新たなビジュアルをお届けいたします!世界を射抜く危険な家族とコナンがどんな活躍を魅せるのか…
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映画の予告で「赤井ファミリー集結」と書いてあったので、赤井ファミリー全員が集結するシーンがあるのかと思いきや…全員集結しているシーンはありません。
なんなら赤井の父も出てくるのでは…と期待していたので、正直「あれ?」という感じです。
(ただ、赤井ファミリーってお互いに秘密多いし、絡ませるの難しそうではありますね。)
2:赤井秀一、世良真純、メアリーの見せ場がそんなにない
緋色の弾丸のキーパーソンが赤井ファミリーということでしたが、思ったより見せ場が少なかった印象を受けます。
赤井ファミリーは4人いるので、それぞれの見せ場を作るのは時間的に難しかったのかもしれません。
でも、やっぱり物足りなかったですね…。
個人的には、終盤の秀吉の見せ場が好きでした。
あと、映画予告で流れていた、赤井さんの「届け…遥か彼方へ…」というセリフ。
本編ではそのセリフ言ってなかった気がしたのですが…あれ?私の聞き逃しですか?(^^;)
(→また見に行くので、その時に再度確認してみます。)
3:ミステリー、アクション(最後のクライマックスシーン)もイマイチな感じだった
個人的にミステリー、アクション、ラブコメどれかに振り切った作品が好きなので、緋色の弾丸は中途半端な気がしました。
ここ数年のコナン映画はいつも、クライマックスにド派手なアクションシーンがあります。
緋色の弾丸でもクライマックスでアクションシーンがあったのですが、何が起きているかわからないうちに終わってしまった…という印象。
ド派手にリニアが壊れて「え?まさか、これで生きてる?」とは思いました。あれで、かすり傷って…笑
ミステリー部分についても、犯人候補となる人物が3人しかいません。
途中まで進んでくると、もうなんとなく予想できてしまうというか…あまりミステリー要素に魅力を感じなかったです。
登場人物を深く掘り下げていなかったので、犯行動機を聞いても特に思うところもなく。
うーん…やっぱり、あれもこれも詰め込みすぎて尺足りなかったのかなって印象が強いです…。
4:蘭とコナン(新一)のラブコメも不足
緋色の弾丸では、蘭とコナン(新一)のラブコメほぼないです。
予告映像の「ちげーだろ!オメーを守るのは、俺のっ…」ってセリフも、ピンチの時に言うと思ってたんですけど序盤でさらっと出てきます。
え、ここで言うんかいって…思いましたよ。
今回は、哀ちゃんがヒロインっぽい感じでした。
5:ED後のすごいシーンは少しわかりにくい
作者の青山先生が、緋色の弾丸にはED後すごいシーンがあると公言していました。
エンドロール後、めちゃくちゃワクワクしながら見ていたのですが、「…え?今の?」という感じ。
原作を読んでいないと、どう解釈していいのか、ちょっとわかりにくいと思います。
結論だけ言うと、
- メアリーは「沖矢昴=赤井秀一」に気づいた
- 赤井秀一は、今まで確証が得られなかったメアリー幼児化を「緋色の弾丸」で確信した
という感じです。
このシーンの詳しい解釈は「ED後のすごいシーンの意味」の部分にまとめています。
緋色の弾丸 5つの良かった点
1:赤井秀一の射撃がやばい
緋色の弾丸では、赤井秀一の狙撃のやばさが際立っています。
名古屋にいるはずの赤井が、山梨の手前を走っているリニア(内にいる犯人)を狙撃。
もちろん、赤井秀一だけではなくリニア内に協力者(コナン)がいなければ成立しない芸当です。
しかし、それ以前に正確な狙撃の腕があってこそ。
赤井とコナンのタッグはすごすぎますね。
2:灰原哀がかわいい
劇場版『名探偵コナン #緋色の弾丸』
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緋色の弾丸では、灰原がコナンをサポートするシーンが多く見受けられます。
特に印象的なのが、
蘭「ねぇ、コナン君なら今から哀ちゃんと二人で帰れるよね?」
コナン「え~無理だよ!ボク子供だもん!」
蘭「でも、哀ちゃんなら帰れるよね?」
灰原「帰れないわ。だって子供だもの」
と、髪を耳にかけながら言うシーン。
哀ちゃん、めちゃくちゃかわいいです。
本当にかわいい…
3:最後の方の、羽田秀吉の見せ場が良かった
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個人的にクライマックスの羽田秀吉の見せ場が好きでした。
逃げる犯人の車を、詰将棋のように追い詰めていく羽田秀吉とFBI。
地図アプリを見ただけで、詰みまで予測できる記憶力と判断力すごすぎ。
予告で赤井さんが言っていた「こっちには日本一…いや世界一のブレーンがいるんでね」って、コナンくんじゃなくて秀吉のことだったんですね。
秀一と秀吉、赤井兄弟の共闘は鳥肌ものでした。
4:FBIのジョディと証人保護プログラム
ジョディが証人保護プログラムの話をするシーン、ジョディだからこそセリフに重みがありました。
なぜなら、ジョディは幼い時に証人保護プログラムで名前を変えているから。
「緋色の弾丸」では、ジョディが犯人(共犯者)を追い詰める際、証人保護プログラムのことを口にします。
証人保護プログラムを受けて名前を変えているにも関わらず、証人保護プログラムは「FBIの薄汚い司法取引」だと罵る犯人。
それを真っ向から否定するジョディ。
証人保護プログラムを受けFBI捜査官として生きているジョディと、証人保護プログラムとFBIを否定する犯人が対比として描かれているのだと思いました。
ジョディの証人保護プログラムに関する話は、以下のエピソードで詳しく描かれています。
- 黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー
(42巻File5~10、アニメ第345話) - お尻のマークを探せ!
(42巻File11~43巻File2、アニメ第346~347話)
ジョディには20年前、黒の組織(ベルモット)に家族を殺害され、証人保護プログラムを受ける代わりにFBIに入れろと啖呵を切った過去があります。
このジョディの過去を知りながら「緋色の弾丸」を見ると、「奥が深いなぁ…」と感じます。
5:FBIとコナンの対比
緋色の弾丸では、FBIとコナンそれぞれの「やり方」が描かれていました。
犯人を殺すことも選択肢に入れているFBIと、凶悪犯でも殺さないコナン。
赤井「俺たちFBIとは違うようだ」
コナンとFBIは共闘することもありますが、信念は正反対。
映画公開前には、アニメ1000回記念として「ピアノソナタ「月光」殺人事件」がリブートされていました。
「ピアノソナタ「月光」殺人事件」では、コナンの目の前で犯人が自殺してしまうエピソードがあり、コナンの探偵人生に深く残っている事件と言っても過言ではありません。
この事件以降、コナンは犯人を死なせないことを信念としています。
名家連続殺人事件でコナンは、服部平次に向かって以下のようなことも言っていました。
コナン「犯人を推理で追いつめて、みすみす自殺させちまう探偵は…殺人者と変わんねーよ…」
(引用:名探偵コナン 16巻File3「炎の絆」)
「緋色の弾丸」のコナンとFBIの対比は見事でしたね。
対比といえば、2018年公開の「ゼロの執行人」では「コナンの正義」と「安室透の正義」、それぞれの正義が対比として描かれていました。
コナンが世良に正体を明かすシーンあり
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緋色の弾丸で一番びっくりしたのは、コナンが世良に正体を(間接的に)明かしたこと。
コナンは普段から「コナン用のスマホ」と「新一用のスマホ」を持っているのですが、世良の目の前で「新一用のスマホ」を操作する場面があります。
新一用の電話にかけてきたのは蘭で、蘭の話した内容は明らかに新一に向けたものでした。
直接、コナン自身の口から正体を明かしたわけではないですが、もうあれは「コナン=工藤新一」と認めたようなものです。
緋色の弾丸 ED後(ラスト)のすごいシーンとは?
作者・青山剛昌先生が、緋色の弾丸のED後にすごいシーンがあると明言していました。
そのすごいシーンはおそらく、沖矢昴とメアリーが車内で2人きりになるシーン。
事件解決後メアリーが沖矢昴の背後に現れ、後頭部に銃口をつきつけたまま こうつぶやきます。
メアリー「おい、FBIの小僧
どこの誰かは知らんが、貴様らのせいで我が国の要人に危害が及ぶところだったぞ
今回は幸運にも大事には至らなかったから見逃してやる。次はないと思え」
メアリーが姿を消したあと、沖矢昴は
沖矢(小僧か…)
とかすかに笑みを浮かべます。
要人の警護にあたっていたメアリーだったが、FBIに恨みをもつ犯人のせいでその要人に危険が迫った…という意味合いでしょうか。
メアリーはMI6で確定なので、要人はイギリス人のジョン・ボイドのことだと思います。
ED後(ラスト)のすごいシーンの意味を考察
ED後(ラスト)のすごいシーンを見て、「メアリーは沖矢昴=赤井秀一に気づいたのではないか」と解釈したのですが、そう思ったのは映画のあるシーンと、原作のあるシーンを思い出したから。
- 映画 …沖矢昴と世良、メアリーの対決
- 原作 …さざ波シリーズで、赤井秀一とメアリーが手合わせ(?)したと思われる部分
つまり、「赤井秀一とメアリーは、以前にも対決したことがある」ということ。
自分の息子の截拳道(ジークンドー)の型を見れば、「沖矢昴=赤井秀一」に気づいてもおかしくないです。
加えて、「緋色の弾丸」でメアリーは、以下のことにも気づいています。
- 沖矢昴はFBIの人間
- 沖矢昴は変装していたので、本当は別人
FBIで、截拳道の使い手、そして変装…勘のいいメアリーであれば、まず真っ先に自分の息子を思いつくのではないでしょうか?
ちなみに赤井秀一は、メアリー幼児化には気づいていましたが確証はありませんでした(原作98巻時点)。
「98巻→映画」という流れでいくなら、沖矢は「緋色の弾丸」でやっとメアリー幼児化の確証を得たということになります(1年延期になっているので98巻→映画の流れで考えています)。
- 98巻 … メアリー幼児化は予測しつつ、確証なし(MI6を知っていたかは不明)
- 映画 … メアリー幼児化を確信、MI6だとわかる
あくまで個人の推測なので正解なのかはわかりませんが、原作を読んでいないと意味に気づけないシーンです。
【第25作目の予告】2022年の劇場版 名探偵コナンは高木・佐藤に警察学校組
満開の桜の中、警視庁が…。
松田「おう!おまえら!出番だってよ!」
複数「おう!」
2022年の劇場版 名探偵コナン、警察学校組は確定ですね。
ただ、話そうDAYで青山先生が2021年(1年ずれたので2022年)劇場版のメインキャラクターとして2人の名前を挙げた…という情報もあります。
映画館で流れた予告の声からすると、メインは複数いそうな感じですが…どうなんでしょうね。
どちらにしろ警察学校組の活躍は楽しみです!
関連記事:【警察学校組】同期5人の登場回・プロフィールまとめ|安室,スコッチ,松田,萩原,伊達
…と思ったんですけど、青山剛昌先生の描いた絵を見ると、来年は高木・佐藤がメインで警察学校組の5人がオマケって感じみたいですね。
【お知らせ】
— 【公式】名探偵コナンカフェ (@CONAN_CAFE2021) May 28, 2021
表参道会場で展示されていた青山剛昌先生の直筆イラストの複製を、
全国の名探偵コナンカフェで6/1(火)より展示いたします。
ぜひご覧ください!
※設置場所の都合上、飲食利用のお客様に限りご覧いただけます。 pic.twitter.com/ibxRwGi1aK
2022年12月1日 追記
2022年公開の劇場版「名探偵コナン」のタイトルとティザーが公開されました。
- タイトルは「ハロウィンの花嫁」
- 公開日は2022年4月15日(金)
です。
#劇場版名探偵コナン 第25弾のタイトル決定‼️
— 劇場版名探偵コナン【公式】 (@conan_movie) December 1, 2021
🎬『名探偵コナン #ハロウィンの花嫁 』 2022年4月15日(金)公開!
青山先生描き下ろしビジュアルも初公開!
永遠の愛、誓ってもいいよね? pic.twitter.com/bpCEgMeICQ
ノベライズ版は映画と若干異なる場面がある

「緋色の弾丸」の映画とノベライズでは、一部 内容が異なっています。
わりと重要そうなシーンで描写が違ったり、劇場版にはなかった部分がノベライズでは書かれていたり…両方見ると理解が深まりますね。
【おわりに】
散々、酷評してしまった「緋色の弾丸」ですが、SNSを見ても「面白かった」という意見と「つまらなかった」という意見を見かけます。
たぶん、好みによって評価が分かれる作品なのかなと思いました。
緋色の弾丸を見て、赤井家についておさらいしたくなった方は、以下の記事も読んでみてくださいね。
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