マンガ大賞2017が発表されました。このページでは、受賞作をあらすじや感想と共に紹介していきます。
目次
マンガ大賞とは?
書店員をはじめとする様々な職業のマンガ好きが集まった“マンガ大賞実行委員会”という方達が、最終的に選んだ漫画です。
その年の1月1日~12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品が対象。
公式:マンガ大賞
過去(2016年)の大賞・ノミネート作品
ちなみに2016年は下記のようになっています。アニメ化・実写化作品もあるので、知っている漫画も多いのではないでしょうか。
大賞:ゴールデンカムイ(野田サトル)
2位:ダンジョン飯(九井諒子)
3位:BLUE GIANT(石塚真一)
4位:僕だけがいない街(三部 けい)
5位:百万畳ラビリンス(たかみち)
6位:波よ聞いてくれ(沙村広明)
7位:恋は雨上がりのように(眉月じゅん)
8位:町田くんの世界(安藤ゆき)
9位:東京タラレバ娘(東村アキコ)
10位:岡崎に捧ぐ(山本さほ)
『マンガ大賞2017』ノミネート作品
読んだことがある漫画のみ、感想を記載しています。
13位 『空挺ドラゴンズ』 桑原太矩
あらすじ
喰いてえ龍(ドラゴン)!
龍を追って、世界の空を往く捕龍船『クィン・ザザ号』。
大物を捕まえれば一獲千金、獲りたての肉も食べ放題。
でも、失敗したらもちろんお陀仏。空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険の旅&世界グルメ紀行!
(引用:アフタヌーン公式サイト)
12位 『東京タラレバ娘』 東村アキコ
全9巻で完結済です。
あらすじ
「タラレバばかり言ってたらこんな歳になってしまった」
脚本家の倫子(33歳)は、恋も仕事もうまくいかず、同じくアラサ―独身女子の香、小雪と焦りながらも「女子会」を繰り返す日々。
「キレイになったらもっといい男が現れる!」
「好きになれればケッコンできる!」
そんな話しばかりしていると、突然、金髪イケメン男子(年下)に「このタラレバ女!」と言い放たれてしまい…。(引用:kiss 講談社)
感想
ドラマ化もされているので、知ってる方も多いかと思います。
アラサー独身女子には、かなり刺さる内容の漫画。仕事や恋愛・結婚など色々なことに悩む女子の気持ちがよく描かれていて、読みながら「わかるわかる!」と共感すること間違いなし。
作者は、『ママはテンパリスト』や『海月姫』、『雪花の虎』などでも有名な東村アキコ先生。
11位 『私の少年』 高野ひと深
あらすじ
多和田聡子は会社の帰路、夜の公園で美しい少年・早見真修と出会った。
会社の上司であり、元恋人でもある椎川文貴の言動に翻弄され、傷つく聡子をなぐさめる真修。しかしその真修もまた、家族に問題を抱えており、放っておけない聡子は、真修を気にかけていく——。
年齢差や立場の違いを超えて、孤独を抱える二人は互いに心を通わせていく。
聡子に芽生えた感情は、母性なのか、それとも——?
(引用:双葉社)
10位 『からかい上手の高木さん』 山本崇一朗
あらすじ
照れたら負けの全力青春バトル!
いっつもオレをからかってくる隣の席の高木さん。
だけど見ていろ、今日こそは必ず高木さんをからかって恥ずかしがらせてやる!!(引用:ゲッサンWEB)
9位 『ハイスコアガール』 押切蓮介
あらすじ
『ポリゴン』って何? 食えんの? そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。(引用:ビッグガンガン)
8位 『ファイアパンチ』 藤本タツキ
あらすじ
『氷の魔女』によって世界は雪と飢餓と狂気に覆われ、凍えた民は炎を求めた―。再生能力の祝福を持つ少年アグニと妹のルナ、身寄りのない兄妹を待ち受ける非情な運命とは・・・!? 衝戟のダークファンタジー、開幕!!
(引用:週刊少年ジャンプ 公式サイト)
感想
シリアス多めで暗い話なんだけど、ところどころ真顔でギャグをぶちこんでくるので、正直何がしたいかわからない。でも、この漫画だから許されるノリだと思います。
個性的なキャラ、先の読めないストーリー展開で読者をひきつける魅力がある漫画。物語の常識が通用しない感じです。
残酷な描写もあり、少年向けというよりは大人向け。後味は悪いけど、続きが気になって読まずにいられません。
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『ファイアパンチ』は想像以上に予測不能のダークファンタジーだった【漫画感想】
7位 『ゴールデンゴールド』 堀尾省太
あらすじ
現れたのは、福の神!? 島に降るのは、金か、血か——。
早坂はやさか琉花るか 、中学2年生。
他人の心の機微に聡く、内地の中学に上手くなじめなかった彼女は、両親のもとを離れ、祖母の住む瀬戸内の島で暮らしている。海で拾った「福の神」らしき置物に、琉花が願掛けをすると、置物そっくりな謎の異形が現れ!?
(引用:モーニング公式サイト)
感想
作者は『刻刻』を描いていた堀尾省太先生。
あらすじを読んで「だいたいこんな内容の話なのかな~」って勝手に想像して読みました。正直あまり期待はしていなかったのですが、読んでびっくり!完全になめてました。
“今までに読んだことのない漫画”というのが正直な感想。
別に盛り上がるシーンがあるわけでもないし、設定が特別変わっているというわけでもないのに、じわじわくる面白さを感じます。
日常に溶け込んだ“フクノカミ”によって人間が変わっていく様子を描いていて、ホラーでもないのに背筋がぞっとする怖さ。コメディ部分とシリアス部分のバランスもちょうど良く、あっという間に読める作品。
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【感想】『ゴールデンゴールド』は背筋がぞっとする漫画
6位 『約束のネバーランド』 白井カイウ・出水ぽすか
あらすじ
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。
ここグレイス=フィールドハウスは小さな孤児院。
至って平穏なこのハウスで、ささやかながらも幸せな毎日を送る、3人の主人公エマ、ノーマン、レイ。
しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた…子供達を待つ数奇な運命とは…!?(引用:週刊少年ジャンプ 公式サイト)
感想
ほんわかとした絵とは裏腹に、ダークな内容の脱獄ファンタジー。
頭を使った頭脳戦や、相手をいかに欺くかという心理戦は、読んでいてハラハラします。
首の番号や施設の外の世界など、読者に提示されている謎がいっぱいあるので、これらの伏線をこれからどんなふうに回収していくのか楽しみ。
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『約束のネバーランド』はサスペンス要素がある脱獄ファンタジー【漫画感想】
【2017年12月13日 追記】
約束のネバーランドが、『このマンガがすごい!2018』のオトコ編1位に選ばれました。
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【このマンガがすごい!2018】オトコ編ランキングTOP20のあらすじ・見どころを紹介
5位 『波よ聞いてくれ』 沙村広明
あらすじ
鼓田(こだ)ミナレ、20代独身。札幌在住、スープカレー屋勤務。
ひょんなことからギョーカイ人の中年男性にダマされ、ワケも分からずラジオDJデビュー。カレー界とラジオ界の覇道を歩むべく奮闘はしないが、真の愛と幸せと享楽を求めてオンナは戦い続ける、に違いない。
さあさあさあ、波よ聞いてくれ!!!(引用:アフタヌーン公式サイト)
感想
あまり馴染みのないラジオ業界にスポットを当てた漫画。
基本的には鼓田ミナレの日常を描いた漫画ですが、スピード感があり、次から次へとテンポよく話が進んでいきます。ときにはジェットコースターのような怒涛の勢いで進むことも。
ミナレがとにかくかっこいい!普段はだらしないが、しゃべりは天下一品で圧倒されっぱなし。アラサー女子なら共感する部分が多い主人公だと思います。
作中で、北海道の地名とかが出てくるので道民には親しみやすいかも。
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沙村広明『波よ聞いてくれ』は北海道を舞台にアラサー女子が奮闘する漫画【感想】
4位 『アオアシ』 小林有吾・上野直彦
あらすじ
「Jユース」で、アオい原石が飛翔する!巨弾サッカーコミック。
愛媛に暮らす中学三年生・青井葦人(あおいアシト)は、ある日、Jリーグのユースチーム監督・福田達也(ふくだたつや)と出会う。粗削りながら、無限の可能性を秘めたアシトを、福田は自チームのセレクションに誘い!?
日本のサッカーを変えることになる少年の運命は、ここから、急速に回り始める―――!!(引用:ビッグコミックBROS.NET)
感想
Jユースの世界を丁寧に描いた作品で、故郷から上京してきた主人公・青井 葦人がいろいろな人と出会い、もがきながら成長していく物語。
団体スポーツにありがちな、チーム間のいざこざとか、仲間同士の嫉妬とか、ほんとよく描かれてる。心理描写もわかりやすいけど、試合シーンもしっかりしているので、サッカーのルールがわからなくても楽しめます。
とにかく葦人が真っすぐな少年で、ついつい応援したくなるほど。何を考え、どう行動して技を磨いていくのか…読者として漫画を読みながら見守りたいですね。
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『アオアシ』は真っすぐな主人公・葦人を応援したくなるサッカー漫画【感想】
3位 『ダンジョン飯』 九井諒子
あらすじ
九井諒子、初の長編連載。待望の電子化! ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料を失ってしまった冒険者・ライオス一行。
再びダンジョンに挑もうにも、このまま行けば、途中で飢え死にしてしまう……。
そこでライオスは決意する「そうだ、モンスターを食べよう!」
スライム、バジリスク、ミミック、そしてドラゴン!! 襲い来る凶暴なモンスターを食べながら、ダンジョンの踏破を目指せ! 冒険者よ!!
(引用:Amazon)
感想
面白いと評判だったので話題になった直後に読んでみたのですが、ストーリーが淡白というか…シュールなのかな?残念ながら自分には合いませんでした。
ただ、設定はすごいと思いました。ダンジョンのモンスターで料理を作るなんていう斬新な発想よく思いついたなと。
人気がある漫画なので、ハマる人はハマると思います。
2位 『金の国 水の国』 岩本ナオ
全1巻で完結済です。
あらすじ
岩本ナオが贈る、おとぎ嫁婿ものがたり
昔々、隣り合う仲の悪い国がありました。毎日毎日、つまらないことでいがみ合い、
とうとう犬のうんこの片づけの件で戦争になってしまい
慌てて仲裁に入った神様は2つの国の族長に言いました。A国は国で一番美しい娘をB国に嫁にやり
B国は国で一番賢い若者をA国に婿にやりなさい―――そんな中、A国の姫・サーラはB国の青年と偶然出会い…!?
「町でうわさの天狗の子」の岩本ナオが292Pのボリュームで贈る、おとぎ嫁婿ものがたり。
(引用:小学館)
感想
主人公であるA国の姫・サーラとB国の若者・ナランバヤルの2人は純粋な心の持ち主で、全体的にすごくきれいな話。
相手を思いやる2人の純愛の物語で、全1巻という短さも読みやすいポイント。大人から子供まで楽しめる漫画で、読後はほっこり心温まります。
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【ネタバレなし感想】『金の国 水の国』は読後ほっこりする漫画
【2017年12月13日 追記】
岩本ナオ先生の『マロニエ王国の七人の騎士』が、『このマンガがすごい!2018』のオンナ編1位に選ばれました。
大賞 『響~小説家になる方法~』 柳本光晴
あらすじ
突如現れた15歳の天才女子高生小説家! 彼女は世界を変えるのか!?
とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。編集部員の花井は、応募条件を満たさず、ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。
封を開けると、これまで出会ったことのない革新的な内容の小説であった。作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・
(引用:ビッグコミックBROS.NET)
感想
「何これ」というのが率直な感想で、ちょっと衝撃を受けた作品。
というのも、主人公の鮎喰響が普通じゃない。常識が通じないし、考え方も予想できないし、どんな行動をとるのか全く読めません。思った事をそのまま口に出してしまうタイプ。
そんな感じの子なのでクラスではういているんだけど、文芸部に入ってから徐々に部員と仲良くなり、響にも少しずつ変化が見られます。
また、響の小説家としての才能は計り知れないので今後どうなっていくのか楽しみ。
まとめ
2017年の大賞は『響~小説家になる方法~』でした。個人的にはゴールデンゴールドか約束のネバーランド、アオアシが好きだったので大賞受賞して欲しかったですね。
人によって合う合わないはありますが、マンガ大賞のノミネート作品は面白いものが多いので、新規開拓したい方は読んでみるのもいいと思います。
ちなみにノミネートはされなかったけど1次選考リストに、このブログで紹介した下記の6作品も入っていました。
自信を持っておすすめ出来る漫画ばかりですので、良かったら読んでみて下さい。
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