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【完結】『青のフラッグ』の感想と考察、伏線まとめ(ネタバレあり)

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2020年4月に完結した「青のフラッグ」。

ストーリー展開から、“ジャンプっぽくない”と話題になっていた漫画なので知ってる方も多いと思います。

このページでは、青のフラッグの考察・伏線・感想をまとめました。

前半はネタバレなしでおすすめポイントを紹介しつつ、後半はネタバレありの感想を語っていきます。

『青のフラッグ』の基本情報

コミック:全8巻(完結済)

作者  :KAITO

作者は週刊少年ジャンプに『クロス・マネジ』や『バディストライク』を連載していたKAITO先生。

『青のフラッグ』あらすじ

高校3年生…将来の進路に悩む時期に、出会った3人の男女。彼らを待つ、甘く、苦しく、切ない日々。

青春漫画の名手が贈る"純"愛物語、開幕!!

(引用:青のフラッグ - KAITO | 少年ジャンプ+

『青のフラッグ』登場人物紹介

青のフラッグに登場するメインキャラクターを紹介します。

一ノ瀬 太一

  • 桃真とは幼なじみ
  • クラスの中ではどちらかというと目立たない方のグループ
  • 二葉が自分と似ていて苦手だった

空勢 二葉(くぜふたば)

  • 自分に自信がない
  • ふわふわロングヘアーだったが、ある出来事がきっかけでショートヘアーに
  • 真澄と仲良し

三田 桃真

  • みんなの人気者
  • 太一とは幼なじみ
  • スポーツ万能、成績優秀

伊達 真澄(いたちますみ)

  • 二葉以外には態度がきつい
  • 気が強い
  • 二葉と仲良し

モンちゃん・オメガ・ヨーキー

モブっぽいキャラクターですが主人公・太一と仲良しなので、たびたび登場します。

個性的すぎる面々(笑)

『青のフラッグ』の面白いところ

心理描写

この方、心理描写や、人間関係の描き方がとにかく上手いんです。

登場人物たちの表情が豊かっていうのもありますが、気づくと物語の中にのめり込みます。読んでいて、「あぁー、この気持ちわかる!」とか「せつないなぁ…」って、ついつい感情移入してしまうと思います。

さらにコマ割りも秀逸で、上手く説明出来ないのですが、登場人物の表情を魅せるような描き方をしているので、その点も魅力だと思います。

真っ直ぐな恋心

高校生と言えば青春ど真ん中。登場人物たちは、ただ純粋に恋をしているんです。

わかりやすいところで言うと、空勢二葉。

太一が、あるきっかけで二葉の恋の相談を聞くことになるところから、物語は動き出します。

人を好きになるのが初めてなのか?っていうくらい、恋愛下手だし、口下手。その相手がクラスの人気者的な存在なら、手が届かない存在だって思うし、その人を前にすると頭真っ白になってしまう。そんな甘くほろ苦い恋の経験、少なからずありますよね?

うまくはいかないかもしれないけど、それぞれに好きな人がいて、一生懸命ただ恋をしています。

そして、自分の好きな相手は、普段近くにいる存在だから、気持ちを伝えることによって、今までの関係が壊れてしまうのが怖いんです。

隠された伏線

青春漫画なのに伏線って、どーいう事!?って思いますよね。ミステリーじゃあるまいし…。

これは読んだらわかるんですが、この漫画5話で急展開を迎えます。

何が起こるか詳しく書いてしまうと、完全なネタバレになってしまうので伏せますね。

見方が180度変わるというか、5話を読んでからもう一度今までの話を読み返すと、たしかに伏線らしきものが、ところどころにちりばめられていて、「はぁーなるほどな」と、素晴らしくてため息が出ます。

作者が正式に認めたわけではなく、読者の間で話題になっている話なのですが、ほんと、気づいた時には、鳥肌たつくらいすごい伏線もありますよ。

これまた、詳しく書くとネタバレになるので、知りたい方は、読んだ後に調べてみて下さい。

ただの青春漫画だと思ったら大間違いですよ!

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ここから下は、ネタバレありなのでご注意ください!

気になるシーン・伏線と考察(ネタバレ有り)

ジャンプ+連載なのに“LGBT”を扱う、攻めた漫画として話題の『青のフラッグ』

5話を読むまでは、よくある学園青春ストーリーだと思っていました。「三角関係かぁ~よくあるよくある!」ってな感じですね。ところが5話でトーマの好きな人が太一だと判明し、衝撃的な展開

そんな話題沸騰の『青のフラッグ』ですが、ネット上では様々な憶測や考察が飛び交っていたので、それについて書いていこうと思います。

表紙の太一・トーマ・二葉の視線の行方

これが1巻の表紙なのですが、3人の視線の先に注目して下さい。それぞれ想いの人を見つめています。二葉は桃真を、桃真は太一を。

太一の視線の先が気になるところです。正面を向いているだけで特に意味はないのか、もしくは視線の先に別の誰かがいるのか…現時点ではまだわかりません。

ただ、個人的には正面を向いている事に特に意味はないかなと思います。

こういう何気ないところに伏線が隠されているので、もう一度読み直すと全然違う見方ができますね。

青のフラッグのタイトルに込められた意味

『青のフラッグ』という漫画のタイトルについてSNSでいくつかの説が話題になっています。

ひとつめは、青のフラッグというのが、登場人物の関係図を表しているのではないかと考えられている説

太一・二葉・桃真の一方通行の三角関係に、伊達真澄→二葉の矢印が棒の役割を果たし、まるで旗のように見えるという事です。

ふたつめは、『青のフラッグ』が、レースなどで使われる“ブルーフラッグ”を意味しているのではないかという説。

青色のレース旗(英: The Blue Flag)は後続車両に進路を譲ったり、後続車両に抜かせるように指示する意味で使用される。

(引用:レース旗 - Wikipedia

後続車両に進路を譲るという意味から、「自分の気持ちよりも他の人に譲る」という登場人物達の関係性を表しているのではないかというものです。

黄色いチューリップ

青のフラッグ第4話の扉絵に黄色いチューリップが登場します。残念ながらコミックでは白黒なので気付かないかもしれませんが…。

黄色いチューリップの花言葉は「望みのない恋」。

これも、登場人物(特にトーマや伊達)の恋模様を表しているのではないかということです。

音楽室でのシーン

ここまで、太一は二葉のことが好きだと思っていましたが、7話で、太一→トーマもあるかも…と思ってしまいました。

トーマの進路についての話を二葉から聞いた太一は、知らなかったことにショックを受けます。ヤキモチのようなものですね。

親友と思っていたのに大事なことを自分に話してくれなかったことが、ショックなのか。それとも、違う意味でなのか…。

太一の気持ちは、まだ今の段階では、誰に向いているのかいまいちハッキリしませんね。

追記

太一の気持ちは二葉に向いています。

ということは、親友なのに話してくれないことがショックだったのでしょうね。

トーマの「同じにもなれてないんだよ」という一言

青のフラッグ第8話、体育祭でトーマは「同じにもなれていない」という意味深なことを言っています。

この一言は「(太一と)親友にもなれていない」という意味だと解釈しました。

伊達と二葉は、互いに信頼しあっていて、親友という関係が成り立っているけど、トーマと太一にはその関係がない。

その関係性をつくるために、太一と二葉を応援団に推薦したのかと。

トーマは、“太一→二葉”だと思っているので、太一の恋に間接的に協力し、信頼を得ようとしていたのかなと思いました。

そうすると、トーマは自分の気持ちよりも太一の気持ちを優先したことになり…切なすぎますね。

もしくは、伊達に彼氏がいることを知ったトーマは、伊達みたいに割り切って恋人を作れないという意味で言ったのか。

色々と推測出来てしまうひとことですね。

13話で太一がつぶやいたセリフ

青のフラッグ第13話で、太一が何かをつぶやきトーマが聞き返すシーンがあります。

なんて言ったのか?

そのあと、トーマが二葉に頼んだ伝言も気になります。

トーマの夢をなによりも応援していて、自分に価値を見いだせない太一が、トーマの口から出た言葉を理解出来ず、受け止め切れなかったのか。

もしくは、親友と言われたことに疑問を感じたのか。

太一がつぶやいたセリフ、オレって言ってるのはなんとなくわかるのですが、そのあとが解読不能です。

追記

トーマが二葉に頼んだ伝言の内容が明らかになりました。

トーマは、事故に遭わなければ自分が出場するはずだった、野球の試合(3回戦)を太一と見たかったんですね。

トーマの兄・誠也が、太一に話したい事とは?(14話)

13話のラストで登場したトーマの兄・誠也。

誠也と太一の会話から、誠也やトーマの両親が交通事故で亡くなってしまったことが判明しました。

帰り際に太一の携帯を借りて、自分のLINEと電話番号を登録した誠也は、
「オレの方からも ちぃっと 話してぇことあるからさ」
と言っていました。

“太一自身が想像しているよりも、トーマはお前のこと大切な存在だと思っている”みたいなことですかね?

トーマが太一の事を恋愛対象として好きということは、さすがに兄にも秘密にしているとは思いますが。
誠也の態度を見る限り、そこまで重い話ではない気がします。

追記

青のフラッグ20話の誠也と太一の会話で明らかに。

誠也は、トーマが大学にも進学せずに家を出ると言っている理由を聞き出して欲しいと、太一にお願いしました。

誠也がトーマに直接理由を聞いたところで、何も話さなかったからですね。

トーマが大学に進学しない理由は?

これはまだ明確な理由が描かれていないんですよね。

22話で、トーマに話を切り出した太一。
それに対してトーマは、やりたいこともないし、何もできないと答えます。

結局、太一の「親友パワァァァー」という一言で、この話は曖昧になってしまいました(笑)

高校3年生だし、今後のストーリーで進路のことは出てくると思うので、この伏線はいずれ回収されそうですね。

18話の扉絵 チューリップに隠された意味はあるのか?

青のフラッグ第18話の扉絵では紫のチューリップと水色のチューリップが描かれています。

花言葉は、

紫のチューリップ …永遠の愛、不滅の愛

水色のチューリップ…?

残念ながら青のチューリップは自然界に存在しないので花言葉も不明でした。

意味があると見せかけて、実は特に意味なんてないのか…?

真意はまだわかりませんが、18話で二葉の気持ちに変化があったことが明らかになりました。

二葉⇒太一ならば、青のフラッグの関係図がちょっと変わってきますね。

25話の扉絵 Tシャツにプリントされている「Rhodanthe」、「aster」の意味

Rhodanthe(ローダンセ)…永遠の愛、終わりのない友情
Aster(アスター)…共感、信じる恋

アスターは「好き、きらい」でおなじみの花占いで使われた花だとか。まさに恋の花の代名詞ですね。

「自分の気持ちかー 彼女との約束かー」っていうところから考えると太一の心境だと思いますが、友情か恋心か揺れてるって感じでしょうか。

青のフラッグ 過去のネタバレ感想

青のフラッグ過去のネタバレ感想はこちら。

青のフラッグ 38話

  1. 真澄ちゃんが明希子さんと会い、荷物を車まで運ぶ
  2. お礼にカフェで飲み物をおごる
  3. 真澄ちゃんが明希子さんに悩みを打ち明ける
  4. 一方、学祭を楽しむトーマと太一
  5. 将来の話になり、少しもめる
  6. トーマが幸せについて太一に問いかける

というのが38話の流れ。

真澄ちゃんの深刻な悩みを見抜く明希子さんと、ついにカミングアウトした真澄ちゃん

トーマ以外に、「同性が好き」って悩みを打ち明けたのははじめてじゃないかな?

明希子さんは相談しやすい雰囲気をかもしだしてるし、しっかり向き合って答えをくれそう。

場面は変わって、トーマと太一。

「トーマがうらやましい」という自分の本音を話す太一。

だけど、トーマの気持ちを知らないがために、その本音がトーマを傷つけてしまうことに

頭にきたトーマは「俺が今一番願う幸せって何だと思う?」と太一に問いかけます。

トーマと真澄ちゃんは、まわりを幸せにするために自分の気持ちを犠牲にしているし、すべての人に幸せが訪れるのは難しいんだろうな。

今回も、ちょっと考えさせられる内容でした。

青のフラッグ 39話

真澄ちゃんが、トーマの義理姉・明希子さんに悩みを打ち明けた回

言葉のひとつひとつに重みを感じるし、明希子さんの包容力がすごい。

こういう雰囲気の人にはなんでも相談できそう。

今まで自分の中で溜め込んでた悩みを明希子さんに吐き出すことで、真澄ちゃん少しは楽になったのかな。

一方、何も言えなかったトーマ。

太一のあの反応を見ると誰だって言葉を飲み込みたくはなる。

トーマの性格からして、自分の中でなんでも溜め込みすぎてしまいそう。

最後の煽り文で「トーマが変わる」って書いてあったけど、どう変わるのか楽しみ。

青のフラッグ 40話

月間連載になった途端、急展開を見せた青のフラッグ

  1. ニーバーの祈りを明希子さんに教えてもらった真澄ちゃん
  2. 学祭では、太一と二葉が合流
  3. トーマのこともあり、浮かない顔の太一
  4. でも学祭を見ている太一と二葉はいい感じ
  5. 一方、トーマにメイクをするマミ
  6. マミはトーマに気持ちを打ち明ける
  7. 同性なら親友になれたのか、私の好意が気持悪いか、トーマに問う
  8. トーマはついに自身の好きな人を打ち明ける
  9. 廊下で話を聞いてたケンスケはトーマの答えに納得がいかなかったのか殴りかかる
  10. トーマはどうなった?

というのが39話の流れ。

太一と二葉のいい感じのシーンの裏では、とんでもないやりとりが繰り広げられていました

「好きになれないのを責められたくもないし、自分で責めたくもない」

マミちゃんと状況は違えど、同じことを思っているトーマにはずっしりくる言葉。

マミちゃんは同性なら良かったと考え、トーマはきっと異性だったら良かったと考えたはず

でも結局タラレバの話で、現実は変えられないし変わらないことだから、今までさんざん悩んだんだろうな。

正直にぶつかってくるマミに本音を打ち明けたトーマ。

明示されているわけではないけど、あの描写はたぶん好きな人の名前を明かした反応。

ケンスケは、トーマが冗談を言ってると思って怒ったんでしょうね。

トーマが打ち明けた後のマミちゃんのリアクションを見る限り、気持ち悪がってる様子もなく、ただびっくりしている様子。

偏見なく、個人の気持ちをしっかり受け止めるあたりが本当にいい子。

青のフラッグ 41話

文化祭の後日談。

  1. 文化祭の翌日、トーマたちのケンカの噂で持ちきり。
  2. いろいろ考える太一の回想
  3. 帰り道、トーマに会う
  4. トーマが太一に告白

という流れ。

ついにトーマが告った!

普段、太一のことを「タイちゃん」と呼んでいるトーマ。

「太一 好きだ」という告白は、真剣さが伝わってきてかっこいい。

それにしても、言葉と言葉の間を描くのが上手くて、臨場感がすごいですね。

後半の沈黙は、手に汗にぎります。

というか、ごめんのくだりのあとに、トーマの「ごめんな」は切ない…!

太一も、なんとなく違和感みたいなものを感じていたのかな?

でも自分で見たり聞いたりしたものしか信じないようにしてて、ついにトーマ口から本心が。

そりゃ驚きを隠せないのが普通。

自分にないものを持っていてキラキラしてるトーマがどうして俺を?と思うだろうな。

太一の返しが気になる。

青のフラッグ 42話

またまた文化祭の後日談。

告白の後は、どうなったの?と気になるところ。

  1. 衝撃の告白が頭から離れない太一
  2. 心配する二葉は、噂話と共に自分の悪口を言われていたのを聞いてしまう
  3. 悪口を止めに入る真澄
  4. 偶然登校してきたマミは真澄に問い詰められる、「あの日何があったのか」と
  5. ケンスケだけでなくシンゴもトーマを殴ったと聞いていたから
  6. 一方、太一を呼び止めるマミの友達

という流れ。

42話の扉絵の時点で、もうなんとなく話の流れが予想できてしまってつらい(;ω;)

朝顔の花言葉は、「愛情」。

色によって花言葉も違って、青色なら「はかない恋」、白色なら「固い絆」あたりが状況的に近いのかなと。

トーマの告白に太一は動揺するばかり。

ただ、「オレは二葉が好きだよ」の一言で、自分の気持ちを再確認した感じでした。

トーマはただ普通に自分の気持ちを打ち明けただけなのに、こんなにも学校中に噂話が広がって…ただただつらい。

トーマには幸せになってもらいたい…でもトーマの幸せは、太一の幸せなのかな?

でも学校で噂話が広がるときってこんな感じだったな、まわりの人の悪口まで言う人っているんですよね。

真澄とマミの話も気になるし、太一を呼び止めたマミの友達の話も気になるところ

温厚そうなシンゴがなぜトーマを殴ったのか。

普通に考えたら、親友のマミをかばったのかな。マミが気にしている男女の話にトーマが触れたとか?(推測です)

それと、マミの友達がなぜ太一を呼び止めたのか?

あの日以来、マミが学校を休んでいたから、代わりにトーマと仲良しの太一を通して「何があったのか」聞こうとしたのかな、と予想します。

青のフラッグ 43話

  1. マミの友達は、太一に伝言を伝えにきただけだった
  2. 断ろうとしたところにシンゴから電話
  3. 電話口に出る太一
  4. 一方、真澄と二葉はマミから「あの日起こったこと」を聞く
  5. シンゴが殴った理由が明らかに

というのが43話の流れ。

マミの友達は、「シンゴとケンスケが話したい」って事を伝えにきただけでした。

まあ、本当のことが気になる様子ではあるけれど、特に波乱はありません。

あの日、学祭で起こった真実はこう。

トーマとケンスケが殴りあう中、止めに入ったマミは突き飛ばされてしまいます。

「男が女に手ぇあげてんじゃねぇぞ」と怒鳴るケンスケ。

男だとか女だとか性別のことで、ぐだぐだ言われることに嫌気がさしていたトーマはとんでもないことを口走ります

「お前 散々 女扱いは嫌だっつってたもんな」

女扱いが嫌と言っても、手をあげてもいいかどうかは別問題。

トーマの一言にキレたシンゴ。

最終的に3人取っ組み合いのケンカになってしまった

…というのが真実です。

トーマの好きな人のの名前は伏せていたけど、あの様子だと話を聞いていた二葉は、なんとなく気づいたっぽいですね。

次回は話し合いに応じた太一が、自宅謹慎中のケンスケ、シンゴと対面します。

青のフラッグ 44話

読み応えたっぷり44話の流れは下記のとおり。

  1. トーマの件について5人で議論
  2. マミの友達のひとり(祥子)がシンゴの女だと発覚
  3. 二葉、マミ、真澄の3人で今回の件についてトーク
  4. 二葉が、もしも真澄に告白されたら…発言で次回へ

さすがに今回の議論内容は深すぎて、考えさせられますね。

マミの友達(祥子・サヤ)vs ケンスケ vs シンゴの構図。

みんな考え方は違って当然だし、間違ったことは言っていない。

でも、結局は自分の価値観の中で物事の良し悪しを判断していると思い知らされる。

どの意見も「わかるわかる」の連続。

これ、高校生が話し合う内容としてはかなりヘビーですね。

こんなの高校生で考えたことなかったよ、今もこんなに深く考えることないよ。

改めてすごい題材の漫画だなと感じますね。

熱い議論のあとは、マミの友達の祥子がシンゴの女でしたという事実をぶっこんでくる流れ

ここでそれをバラすのかと。

ケンスケ「おい いいのかよ お前じぶんの女にも容赦ねーよな」

マジかよ

場面切り替わって、二葉・マミ・真澄のトーク。

マミちゃん本当いい子。

ものさしのことをど忘れして、しゃくじょうとか言っちゃうところも可愛い。あのコマ好き。

二葉みたいに気が弱い子のそばに、マミちゃんみたいなハッキリ物事言える子がいて良かった。

トーマの話題で太一の気持ちに切り替わったとき、もしかして…と思ったけどやっぱり来ましたね、私に置き換えたらどんな気持ちだろう…って想像する流れ。

二葉「それって…私が…真澄ちゃんから告白されるような感じかなって…  大切な友達から今… 告白されたら…私…  私は…」

そういえば、真澄ちゃんの気持ち知ってるのトーマ以外にいないんだよなぁ。

二葉の発言次第で今後の流れが一変しそう。

真澄ちゃんひとりで抱え込まないで欲しいですね。

青のフラッグ 45話

真澄たちにスポットが当たった45話。

  1. ケンスケ・シンゴ・太一は「トーマとどう接するか」の話し合い
  2. 一方、二葉の言葉に耐えきれない真澄がその場を立ち去る
  3. 真澄の気持ちに気づいたマミは後を追う
  4. 真澄とマミの言い争い
  5. 泣き出す2人

という流れ。

あんなに心を閉ざして、自分の気持ちを隠していた真澄が泣くとは…

しかも、そのきっかけをつくったのがマミ。

マミの真っすぐな気持ちに感化されたのかな。

トーマの事で色々悩んだであろうマミが、「同じになれないじゃん」って言葉を口すると重いなぁ…。

今までひとりで抱え込んでいた真澄の心が、今回のことをきっかけに少しでも軽くなるといいですね。

現時点で一番もやもやしてるの二葉だよなぁ、1人だけ何も知らないし。

というか、シンゴの「自分を出していない感じ」が気になる。

本音を言っているようで言っていない、何か隠してる気がします。

話はズレますが、真澄とマミの追いかけっこのシーンがすごく可愛いかったです(*^^*)

青のフラッグ 46話

  1. 二葉がヨーキーたちに太一の様子をきく
  2. 太一と二葉がカフェでお話
  3. トーマに告られたことを太一が打ち明ける
  4. シーンかわって、久々のトーマ登場

という流れ。

嵐の前の静けさかな?特に波乱はなかった46話。

久しぶりにヨーキーがかっこ良かった。マミちゃんのせいでセリフ言い終われなかったけど。

絶妙なタイミングで入ってくるマミちゃん良い(笑)

太一がトーマに告られたことを二葉に打ち明けましたね

彼女としては知っておきたいけど、知ったところで何もできないもどかしさみたいなものも感じる。

あと、ふとしたときの太一の表情ドキッとするんよね。こういう顔の表情のギャップみたいなのも含め、ほんと魅せ方が上手いです。

次回はトーマと兄さんの話し合いかな?

青のフラッグ 47話

47話は終始、兄(誠也)とトーマの話し合い

空気読んでくれる家族がいると、安心できますよね。

特に問い詰めるでもなく、放っておくでもなく。

話を聞こうとするんだけど、言いたくなさそうなら無理に聞かないみたいな。

ほんと、トーマの兄は、そのへん大人。

オレは止めるし
忠告するし
反対もする
でも お前を否定はしないよ

って言われたあとに、

自由に生きろよ

なんて言われたら、泣いちゃうに決まってる。

てっきりトーマが本音を打ち明けるのかと思ったら、自分の気持ちは隠したままでした。

この騒動(トーマたちのケンカ)は、どう終結するのか。

今回の話では、「水道水の蛇口の描写=泣く」を連想させる表現がすごく印象的でした。

青のフラッグ 48話

トーマ視点の回想

トーマと兄(誠也)の関係性とか
アキさんが誠也さんと仲良くなったきっかけとか
トーマが太一を好きになったきっかけとか

幼少期からの思い出が走馬灯のように描かれています。

そしてラストに、トーマが登校するシーン。

ただただ、泣きそうになる回。

それにしても、トーマ視点で描いていくっていう表現方法、素晴らしすぎるな。

青のフラッグ 49話

トーマの騒動後の日常を描いた回。

  1. トーマを訪ねて、ケンスケたちがトーマのクラスへ
  2. クラスの女子と一悶着
  3. 結局、トーマは教室に現れず
  4. 二葉がトーマを発見
  5. 2人は太一の件で話をしていたはずなのに、気づいたらほめあい合戦に…

という流れ。

トーマと二葉のほめあい合戦に笑った。

特にトーマのことを「かわいい」と言い出した二葉。

確かに、モフモフの大型犬っぽい感じはかわいいかも。

二葉って、いろいろネガティブに考えてしまいそうだから、今回の太一とトーマの件についても一人で色々考えたんだろうなぁ…

青のフラッグ 50話

トーマと二葉が本音で話し合う回

2人の言葉にすごく考えさせられる。

トーマも二葉も、悩みながらも大切な人たちの幸せを願っているんだろうな。

青のフラッグ 51話

太一が葛藤する回

自分の気持ちの整理ができないまま
まわりの状況が変化し
気持ちがついていかない。

外野の反応といい、太一自身は何も悪くないし何も変わってないのに、悪者扱い。叫びたくもなるよなぁ。

真澄ちゃんは、自分の経験から割り切れないと思ったんでしょうね。

青のフラッグ 52話

太一がトーマからもらった、お守りの中身が判明する回

  1. お守りの中身を見た太一は、トーマに電話
  2. トーマは電話に出ず、代わりに二葉から電話が
  3. 今までの出来事をお互いに話す太一と二葉
  4. トーマの家を訪ねるが、トーマは住み込み先に引っ越していた
  5. トーマの兄にもらった電車代を手に、太一と二葉はトーマのもとへ…

という流れ。

お守りの中身は「親友パワー」。

太一の回想シーン、ただただ泣ける…。

トーマは立場とか関係なく、まわりのみんなに幸せになってもらいたかったってことかな?

太一にとってもトーマは大事な存在だったんだろうなぁ。

シリアスなシーンなのに、無限大のポーズをする太一と二葉が可愛かったです。

それにしても、トーマは自分ひとりで抱え込むタイプだなぁ。

大切なことを大切な人たちに告げないまま、遠くに行ってしまうんだから。

青のフラッグ 53話

  1. トーマに会った太一と二葉
  2. 逃げる二葉を追う
  3. 二葉の言うとおり、太一とトーマ2人だけで話すことに
  4. 太一はトーマに親友でいたいと告げる
  5. 海でハッピーエンドの流れ
  6. 「この2年後 オレは二葉と別れた」
  7. その後の話

という流れ。

とにかく、トーマと仲直りできて良かった。

普通がどうとか、周りがどうとかよりも、自分がどうしたいかを優先した太一。

もうこの行動に、この漫画の本質が詰まってる気がしました。

海で「好きだー」って叫ぶ3人見て、「アオハルかよ」って思ってたんだけど、その2年後「太一が二葉と別れた」っていう事実を突きつけられてから怒涛の急展開

太一のもとに届いた結婚式の招待状は誰からだろう。

普通に考えれば二葉なんだけど、だとすると相手は誰?

あと、太一も帰宅時に「ただいま」って声かけてたから、誰かと同居してる?

色々謎を残したまま最終回へ。

青のフラッグ最終話 ネタバレ感想

  1. 二葉の結婚式の様子
  2. 太一とトーマ待ち合わせ
  3. 最終的に太一はトーマを選んでいた

という流れ。

最終話を読んで、本当に見せ方(太一視点→トーマ視点へ切り替わりながら進むところ)上手いなと思いました。

冒頭で投げかけられていた問いの答えが、最終話で回収

親友か 恋人か
「助けられるのはどちらか1人」
陳腐な究極の選択
「さあ君ならどうするだろう」

(引用:青のフラッグ 第1話)

第1話で太一は、どちらもいないから関係ないと言っていたけど、最終話では自分なりの答えを見出していました。

悩んだり葛藤したりして自分なりの答えを出したところに、成長というか…太一たちが生きてきた歳月を感じますね。

ひとつ気になるとすれば、結末までの過程

  • 二葉と別れたあとの経緯
  • 二葉や真澄が結婚するまでの経緯

「ご想像におまかせします」みたいな感じなのですが、このあたりをもっと詳しく知りたいですね。

賛否両論あるみたいですが、青のフラッグは、「男だから、女だから」みたいな固定観念をぶっ壊してくれる作品です。

心を揺さぶられるシーンも多く、ぜひ多くの人に読んだ頂きたいです。

終わりに

2020年4月に完結した「青のフラッグ」。

ジャンプ+としてはめずらしいLGBTを題材とした漫画ですが、本当に素晴らしい作品でした。

まだ未読の方はぜひ読んでみてくださいね。

-青のフラッグ