2017年12月13日発売のサンデーで、ついに黒の組織のボスである「あの方」の正体が判明したということで話題になっています。
その正体とは『烏丸蓮耶』
しかし、あの方の正体は烏丸蓮耶ではないと作者自身が否定していたはずです。そこで、伏線やウワサをもとに考察してみました。
組織の黒幕「烏丸蓮耶」とは?
半世紀前に謎の死を遂げた大富豪で、黄昏の館と呼ばれる豪邸の持ち主でした。

(名探偵コナン 30巻)
ファンの間では、黒幕の第一候補として有名だった人物。でも登場したのがかなり昔なので、「烏丸蓮耶って誰?」って思っている方が多いのではないでしょうか。
烏丸蓮耶についてわかっていることは、これくらですね。
- 40年前、謎の死を遂げている
- 99歳で他界
- 「黄昏の館」を建てた大富豪
名前とシルエットだけの登場だったので、ほぼ謎の人物ですね。
烏丸蓮耶が黒幕となのであれば、下記の伏線には納得できます。
- 組織のカラーは「黒」 ⇒烏が黒だから
- ボスのメールアドレスは「七つの子」のメロディー ⇒「七つの子」の歌詞に烏が出てくるから
- アニメなど黒の組織の登場シーンで、烏の描写があったりする ⇒烏丸蓮耶を連想させるため?
ただ、コナンの伏線回収はいつも見事なので、これだとあまりにも簡単すぎるかなーという印象。
烏丸蓮耶の登場回
烏丸蓮耶の名前とシルエットが初めて登場したのは下記の事件。
『集められた名探偵! 工藤新一vs.怪盗キッド』
コミック:30巻 File4~7
アニメ :第219話
「黄昏の館」と呼ばれる、烏丸蓮耶の別荘に隠された財宝の謎を、名探偵たちが解いていくという話。
館の仕掛けをあばいた結果、烏丸の建てた別荘は千億はくだらない、黄金で出来た館でした。とんでもない大富豪です。
この話の中で、
約40年前に、99歳で他界した「烏丸蓮耶を偲ぶ会」と銘打って、生前コレクションしていた高価な美術品を競売するためのオークションが開かれた
と言っていましたが、ここから考えると現在の烏丸蓮耶は下記のどちらかになります。
-
烏丸蓮耶はすでに死んでいる。
-
何らかの方法で生き延びていたとしても、140歳近い。
常識で考えれば死んでいるのが普通なのですが、このタイミングで名前が出てきたという事は生きている可能性も高いですね。
ただ、生きていたとすると年齢は140歳近いので、何らかの方法で長生きしていると考えられます。もしくは幼児化。
そこで可能性のひとつとして出てくるのが、次に解説する“不老不死の島での、ある疑惑”です。
烏丸蓮耶と大黒連太郎は同一人物?
ある事件で出てきた名簿に、黒の組織のボスの名前が書かれているのではないかとウワサされています。
その事件というのがこちら。
『そして人魚はいなくなった』
コミック:28巻 File6~10
アニメ :第222話
人魚の肉を食べて不老不死になったおばあさんがいることで有名な美國島を訪れたコナンたち。
島では、不老長寿のお守り『儒艮の矢』をもらう事ができる儒艮祭りが開催されていて、そんな中、殺人事件が起きます。
捜査の過程で、過去の儒艮祭りの参加者名簿が出てくるのですが、その名簿の名前に注目。
宮野志保(灰原哀)と共に、黒の組織のメンバーの名前が書かれています。

(名探偵コナン 28巻)
まず、コナンが持っている名簿の名前は、
- 宮野志保…灰原哀
- 魚塚三郎…ウォッカ
- 黒澤陣(右側の隠れている部分)…ジン
だと考えられます。
続いて服部平次が持っている名簿は、
- 豊田敬二…??
- 大黒連太郎…ボス?
- 夷千恵蔵…??
読み取れるだけで、3人の名前が書かれています。
夷千恵蔵や豊田敬二については不明。(「APTX4869を飲まされた人物のリスト」で工藤新一の下に書いてあったのが、豊田稔というのが少し気になりますが…)
この中の「大黒連太郎」が、黒の組織のボスではないかとのウワサが。
コナンと平次が見ている2つの名簿は別の年の名簿だと思うので、組織のメンバーが別の年にそれぞれ島を訪れたと考えられます。
名簿をみた平次のこの発言。
平次:元外務大臣に官房長官に日銀の総裁!!昔、日本を動かしとったお偉いさんがぎょーさん名前連ねてんでー!!
(名探偵コナン 28巻)
組織のボス=日本の大物だと考えるならば、最新話の優作のこの発言も辻褄があいますね。
優作:お前はこの日本で最も強大な人物を敵に回そうとしている事になる…
それから、大黒という名前は過去にも一度出てきています。
『ゲーム会社殺人事件』
コミック:12巻 File4~6
アニメ :第54話
組織と取引していた中島という人物の発言から、
中島:彼らと会う店はいつも決まっていたよ…米花町の大黒ビルの最上階にある「カクテル」っていうバーで…
(名探偵コナン 12巻)
組織の待ち合わせ場所が、大黒ビルの「カクテル」というバーだったことが発覚。
残念ながらコナンがたどり着いた時には一足遅く、バーは爆破されて跡形もなく消し飛んでいました。
大黒ビルが組織の待ち合わせ場所になっていたことから、ビルの所有者が組織と何らかの関係があるのではないかと考えられます。
黒の組織のメンバーが美國島の儒艮祭りに参加した理由についてですが、灰原が心の中で言っていたこのセリフ。
灰原:あなたはすでに…我々組織が半世紀前から進めていた極秘プロジェクトに…深く関わってしまっているなんて…
(名探偵コナン 19巻)
極秘プロジェクトというのが不老不死に関する研究だと考えるなら、組織のメンバーが何らかの情報を得ようとして島を訪れた事にも納得がいきます。
「黒の組織のボス=烏丸蓮耶」説は作者が否定?
ファンの間では有名ですが、作者の青山剛昌先生はファンからの年賀状すべてに直筆で返信しています。
青山先生からの年賀状には、次の映画の内容だったり、登場人物・ストーリーに関わるネタバレが書いてあったりすることも。
ネット上のウワサですが、2016年にファンへ返信した年賀状で「烏丸蓮耶はあの方ではない」と作者自身がコメントしていたそうです。
ちなみに、あの方ではないと作者自身に否定されているのは下記のとおり。
- ジョディ先生はあの方ではない
- キャメルはあの方ではない
- 鈴木財閥関係者はあの方ではない
- 黒羽盗一はあの方ではない
- 大黒連太郎はあの方ではない
- 烏丸蓮耶はあの方ではない
- 目暮警部はあの方ではない
- 高木刑事と佐藤刑事はあの方ではない
- 由美 ・苗子 ・千葉はあの方ではない
- 金城玄一郎、エドワード・クロウ、森敦士って誰だっけ(笑)あの方ではないよーん(笑)
-
哀ちゃんはあの方ではない
このことを知らない方は、烏丸蓮耶が黒の組織のボスだと確信するでしょうね。知っていたファンの方々は困惑していると思いますが…
「烏丸蓮耶があの方ではない」というのは、年賀状に書いてあった作者のコメントだということですが公式発表ではありません。
ただ烏丸は、ボスの第一候補と言ってもいいくらい疑われていた人物だったので、なんだか物足りなさを感じる気もしますね。
ツイッターでの反応
名探偵コナンで黒の組織のボスと判明した「烏丸蓮耶」が作中で語られたのは2001年に発売した第30巻の僅か4ページのみ
不老不死を望み、40年前に99歳で死んだと思われていた人物
数多の美術品+不老不死ってワードから、怪盗キッドが主人公の別作品「まじっく怪斗」の黒幕も同一人物と思われる pic.twitter.com/XLJnIZ5mbN— オタ魂(ˆωˆ)改二乙 (@404_m9) 2017年12月12日
【ネタバレ】マンガ『名探偵コナン』黒の組織のボスが遂に判明!!!!! #conan https://t.co/OCz0EDndMU pic.twitter.com/TJFKiQIkaX
— \ザックリーン/ (@nandatooooo) 2017年12月12日
ツイッターでの反応を色々見ていましたが、「名探偵コナン」と「まじっく怪斗」の黒幕が同一人物で、同時に終結するって展開だったらある意味予想外で、ほんとすごいなと感心しました。いや、ありえそう。
黒の組織のボスについての考察まとめ
RUM(ラム)の正体が誰なのかで盛り上がっていた中で、いきなりの黒幕判明で正直驚いています。というか、烏丸が黒幕ではないというウワサは何だったのか…。
連載が再開したら一気に物語が加速しそう。何はともあれ、青山先生にはゆっくり休んで回復していただきたいですね!
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