フジテレビで2022年10月~12月まで放送していた、月9ドラマ「PICU 小児集中治療室」。
主演は現在、絶大なる人気を誇る若手俳優「吉沢亮」さんです。
月9は意外にも初出演となる吉沢亮さんですが、初主演に抜擢されたことで話題になっていました。
結論から言うと、ドラマ「PICU 小児集中治療室」には原作がありません。脚本家・倉光泰子さんによるオリジナル作品です。
このページでは、
- ドラマ「PICU 小児集中治療室」に原作はあるのか?
- 北海道で実際にあった実話なのか?
- 脚本家は誰なのか?
- 「PICU 小児集中治療室」はどんなドラマなのか?
などをまとめました。
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ドラマ「PICU 小児集中治療室」に原作はある?原作は漫画や小説、韓国ドラマ?
「PICU 小児集中治療室」には漫画や小説、韓国ドラマといった原作はありません。
完全オリジナルストーリーです。
小児集中治療室を題材にした連続ドラマは今までにないので、実際どんなお仕事なのか気になってる方も多いのではないでしょうか?
原作がないと先の展開が読めないので、どんな結末になるのか毎週楽しみながら視聴できました。
ドラマ「PICU 小児集中治療室」は北海道で実際にあった実話なのか?
ドラマ「PICU 小児集中治療室」は完全な実話ではありませんが、あるひとりの医師をモデルをもとに作られたお話です。
安田顕さん演じる植野元という医師のモデルとなったのが、埼玉県立小児医療センター小児救命救急センター長をしている植田育也医師。
植田育也医師は、日本のPICU創設に携わった人物です。
おそらく今回のドラマを作っていく中で植田医師の経験談も参考にしていると思います。
そのため、「これは実話では?」と感じられる部分が多くあるのでしょう。
実際、北海道は広いため、緊急時の搬送にヘリをつかったとしても時間がかかるという事例はいくつかもあります。
いつ起きてもおかしくない問題を描いたドラマなので、限りなく実話に近いドラマといえるでしょう。
ドラマ「PICU 小児集中治療室」の脚本家は誰?
ドラマ「PICU 小児集中治療室」の脚本家は、倉光泰子さんです。
倉光泰子さんの代表作は「アライブ がん専門医のカルテ」で、2020年に第9回市川森一脚本賞に選ばれました。
この他に、倉光泰子さんが手がけた作品は以下のとおりです。
倉光泰子さんの過去の作品
- 隣のレジの梅木さん
- ラヴソング
- 刑事ゆがみ
- 凛子さんはシてみたい
- 純愛ディソナンス
脚本家の倉光泰子さんを調べたところ、2児の母ということに驚きました。
賞を取った2020年当時、お子さんの年齢は10歳と6歳。
まだお子さんが小さい中で、家事や育児をしながらの執筆は大変だったと思います。
評価の高い脚本家なので、今回のドラマも好評でしたね。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第1話 あらすじ・内容ネタバレ
第1話の詳しいあらすじ・ネタバレを見る
北海道で暮らす主人公・志子田武四郎(吉沢亮)は医師免許を取ったばかりの小児科医、丘珠空港の近くにある丘珠病院で働いています。
女手一つで育ててくれた母親を安心させるために医者になっただけであり医師に対する志はとても低く、人が死ぬのを見るのが怖いと感じていました。
北海道美瑛にて同級生4人で遊んでいた時、朝ドラに出演する子役の子が亡くなります。
その子はちょうど同じ時間に美瑛で撮影をしており、撮影中に体調が悪化。
病院が少なく広い北海道で、治療までに時間がかかり亡くなってしまいました。
志子田はちょうどその子が搬送される車を目撃していて、後にその子が亡くなったことにとても動揺します。
彼は心が優しすぎる、そして泣き虫な小児科医なのです。
事件をきっかけに北海道知事は東京にいる小児科医療のパイオニア植野(安田顕)に、子供のための集中治療室PICUを北海道に設立してほしいと懇願。
その思いを受け、植野は看護師の羽生を連れて北海道へ。秘密を抱えた女医・綿貫と志子田を指名してPICUに引き抜きます。
羽生と綿貫はのんびりとしてマイペース、仕事があまりできない志子田にいつもいらつきますが、植野はそんな志子田を「しこちゃん先生」と呼び、優しく指導。
そんな時、PICUに緊急の連絡が入り、発症から4時間も経過した女児が運ばれてきました。
手術を行うのももうできないほどの症状になっていましたが、植野を含めみんなが懸命にその子の命を助けようとします。
しかし、その子は帰らぬ人となってしまいました。
女の子の死に涙が止まらない志子田は、死後に行われたミーティングで、なぜ皆さんは平気なんですかと訴えかけました。
植野は、優しく問いかけます。あの子が亡くなったからミーティングを行うんです、私たちにできることはなかったのかと。
植野はPICUの存在が北海道中に伝わっていたならばあの子は助かっていましたと悔しさを滲ませました。
懸命に患者と向き合い、命と向き合う植野の姿勢に胸打たれ志子田は初めて医師としての目標を持つことができたのです。
志子田と植野は、少女が居た稚内の町医者を訪ね、自分達の役割を知ってもらい頼ってほしいと話します。
1番大きな原因は北海道のこの地にPICUがあるということを知らない医師が多すぎるから時間のロスが生まれてしまうこと。
そう感じた植野は、時間が許す限り自分の足で町医者を訪ねます。
そんな中、植野から1通の手紙を見せられた志子田。
手紙には子役の少女が亡くなった時の出来事が書かれており、北海道にPICUを作って欲しいと切実に訴えた内容でした。
手紙は、志子田が知事に宛てたもの。
その手紙を見た知事が上司に直談判し、結果設立されたのがPICUだと知った志子田は、自分の願いを叶えてくれた場所に配属された事で二度と悲しい思いを子どもや家族にさせたくないと誓います。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第2話 あらすじ・内容ネタバレ
第2話の詳しいあらすじ・ネタバレを見る
植野(安田顕)はPICUのスタッフを増やす為、道内の医師達と会議。しかし知事が急に支援したり発足が遅かったりと指摘を受けます。
そんな中、救急車で佐藤莉子と理玖の兄弟がでひどい火傷で運ばれてきました。
急いで処置しますが莉子は声帯を負傷、理玖はひどい火傷を負っていたのです。
弟に料理を作ってあげようとした莉子が火の扱いをミスしてしまったからとのお話。
莉子の母親からは声帯のことは莉子に言わないで欲しいと申し出がありました。
志子田武四郎(吉沢亮)は少しでも力になりたいと莉子とコミュニケーションを図るもかなり厳しい状況です。
ある日、莉子から自分の喉について本当の事を教えてと言われた志子田は、嘘は良くないと声の事を言ってしまいます。
その後植野に誘われ、2人でラーメンを食べていました。
植野との他愛のない会話から、莉子ちゃんに声の事を喋ったと告白した志子田。その話を聞いて表情が変わる植野。
急遽連絡があり、莉子の身に異変が起きたようですぐに病院へ。
武四郎は呆然としながら莉子の書いた紙を渡されます。
「歌えないなら死にたい」
植野は厳しい顔で、母親との約束を勝手に破った事を強く咎めます。
志子田はそのまま帰る様言われますが、そのまま図書館へ。耳鼻咽喉科の本を集め、遅くに帰宅。
翌朝、志子田は莉子の母親の京子にすぐに謝ろうとしますがその前に頬を叩かれました。
一方で莉子本人はそんな志子田を厳しい事を言うでもなく、私のせいでお母さんに怒られてごめんねと明るく振る舞います。
明らかに無理をしている莉子を見て、志子田は外で考え事をしてました。
そこにたまたま鮫島知事が現れますが、志子田は知事とは気づきません。
鮫島から志子田に、何故この仕事を始めたかのかを質問。志子田は本心から、子供達に楽しく過ごして欲しいと回答します。
鮫島は、自分も同じだと志子田に深く共感したのです。
その後、鮫島を迎えに来た人物が、「知事」と呼んでいたのを聞き、誰なのかようやく気づいた志子田は驚きます。
改めて頑張ろうとする志子田ですが、そこに悠太からの電話。
いつもと様子が違い、ひどく落ち込んでいる悠太に志子田は少し違和感を感じます。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第3話 あらすじ・内容ネタバレ
第3話の詳しいあらすじ・ネタバレを見る
PICUで働く志子田(吉沢亮)。
休日も入院している子どもが好きなヒーローのDVDを作ってあげたり、仕事に精を出していました。
休日くらい病院から出るように言われた志子田は、悠太の様子を見ようと思い、幼馴染の悠太の働く病院へ。
そこへ救急の患者として、トラックにはねられて重傷を負った幼い男の子が搬送されてきます。
悠太の病院では医者が足りなかったため他の病院を探しますが、どこの病院も見つからず困っていました。
そこで志子田は自分の働くPICUへ相談し、男の子をヘリで運ぶことに。
男の子は肺に大きな傷を負っており、肺を全摘出するように診断されます。
肺を全摘出するとなると、日常生活は送れるもののハードな運動はできません。
志子田は、その子の将来を考え何とか肺を温存する方法はないかと模索します。
PICUの植野(安田顕)に相談をしますが、全摘出を決めたと言われてしまうのです。
どうしても諦めきれない志子田は、手術に必要な医療スタッフを集めるので3日待ってほしい、と直談判。
その後、志子田は色んな部署に頭を下げ、協力してくれるスタッフを探します。同級生や出身校の教授にも電話をして人を探しますが、協力してくれる人は現れませんでした。
約束の3日後、集まらなかったことを植野に謝罪しに行きます。
本心では肺を温存したかった植野は、人が集まることを期待していた、と残念がります。
スタッフの部屋が騒がしくなったかと思うと、そこには幼馴染である河本がPICUのスタッフとしてやって来ていました。ほかにも、たくさんのスタッフがPICUに来てくれて正式にPICUとして運営できる体制が整ったのです。
無事に男の子の手術ができ、スタッフは懸命にケアにあたりました。その後、男の子は意識を取り戻します。
志子田、植野、そしてスタッフたちは皆んな喜びました。
男の子を助けられたことを喜びますが、それと同時に北海道の医療の問題を考えることになります。
ドクタージェットの稼働、それこそ植野の考えるPICUの完成形なのです。
志子田と植野はこれからのやるべきことを深く考えるのでした。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第4話 あらすじ・内容ネタバレ
第4話の詳しいあらすじ・ネタバレを見る
RSウイルスに感染し、重症化した生後7日の赤ちゃんがPICUに運び込まれます。
その赤ちゃんの母親は20歳という若さで、かつ大学生。
両親からの反対を受け、赤ちゃんは生まれてすぐに乳児院へ預けられていました。
そんな赤ちゃんの担当医として、志子田武四郎(吉沢亮)と綿貫(木村文乃)が指名されます。
赤ちゃんと母親を会わせたい気持ちでいっぱいだった志子田。
そんな志子田は母親との接触を試みますがなかなか上手くいかず、訴えを起こすというクレームまで届いてしまいます。
赤ちゃんの状態が危ない時に突然、担当医を外れると言い出す綿貫。
その事で言い合いになった志子田と綿貫でしたが、その背景には綿貫が抱える裁判問題が大きく関わっていました。
綿貫はかつて、長い不妊治療を受け女の子を授かっていたのです。
妊娠中に体調不良を訴え、病院に入院を求めたものの、異常はないということで入院することができず、出産したときには赤ちゃんは亡くなっていました。
なぜ、赤ちゃんはなぜ亡くなってしまったのか、ただその真実を知るために綿貫は病院と戦っていたのです。
植野(安田顕)に連れられ、裁判を傍聴していた志子田はそこで初めて綿貫の過去や現在綿貫が抱える問題を知ることになります。
裁判を傍聴した志子田は、担当医として抱える赤ちゃんの母親の説得を綿貫にお願いすることに。
結果、赤ちゃんとお母さんを会わせることができ、志子田のクレームも撤回してもらえることになります。
これで無事に解決!と思った矢先、志子田の幼なじみの矢野(高杉真宙)が救急で運ばれてきたのです。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第5話 あらすじ・内容ネタバレ
第5話の詳しいあらすじ・ネタバレを見る
悠太(高杉真宙)が丘珠病院に救急搬送されてきます。原因は睡眠薬の多量服薬、自殺未遂を図ったことは明白でした。
しかし、武四郎(吉沢亮)はそれを受け入れず「俺だけは信じてやらないと」と、真実をねじ曲げて解釈。そして、真実に向き合わないまま、武四郎はPICUの仕事に熱心に取り組みました。
PICUに白血病の女の子・立花日菜が転科してきます。
造血幹細胞移植を受けるも再発した、病性の強い白血病でした。
武四郎は研修医時代から知っていた女の子だけに、何としても治したいと文献を読み漁り日菜に寄り添いますが、日菜はショックを起こして急変。
一命は取り留めますが、治療しても芳しくない経過に日菜の母親はやりきれない思いを抱えています。
そして日菜の母親は武四郎に「自殺する人が許せない」「どうしてうちの子だけ」と、無念の思いを口にします。
そんなとき、武四郎のもとに悠太から以前貸していた服が届きました。
添えられていた手紙を読んで、武四郎は悠太は自殺したという事実を突きつけられます。
その事実に対して武四郎は「見損なった」と、非難しますが、武四郎の母が「悠太の命は悠太のもの。誰のものでない。生きようと思える人もいれば、その逆もいる」と武四郎を諭すのでした。
目を覚ました悠太と話す、武四郎。
武四郎は分かり合えていたと思っていたこと、伝えようとしていたのに気づけなかったことを伝えました。
すると、悠太は少しずつ自分のことを語り、これまでの過酷な仕事状況を「死んだら終わらせられる」と思ったと初めて弱音を吐くのでした。
本音で話し、今までより深い関係になった武四郎と悠太。
そんな中、体調が優れず倒れてしまう武四郎の母・南(大竹しのぶ)。
食欲がなくお弁当を全て捨て、それを武四郎に気づかれないよう処理していました。
南は武四郎の部屋から一冊の本を取り出し、膵癌のページを思い詰めた表情で見ていたのです。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第6話 あらすじ・内容ネタバレ
第6話の詳しいあらすじ・ネタバレを見る
前回自殺未遂で運ばれてきた親友の悠太(高杉真宙)はすっかり回復して退院。
しばらく志子田の家に居候することに。
志子田の母・南(大竹しのぶ)は、息子が増えたようだと大喜びしていました。
働いていた病院も辞めて、看護師から守ってあげられなくてごめんという言葉をかけられた悠太。
そんな悠太は、逃げ出してしまった後ろめたさを背負い込むこととなり、なかなか新たな一歩が踏み出せずにいます。
志子田の母・南は病気が進行して、ご飯を食べられない日々が続いていましたが、息子に気づかれないよう明るく振る舞ってっていました。
一方、病院に搬送された6年生の男の子を担当して目まぐるしい日々を過ごす志子田。
男の子はなかなか心臓移植に前向きになれず、いつか死ぬなら早く死にたいと後ろ向きな発言ばかりをしていました。
まわりに八つ当たりばかりしている男の子を見て、希望を持ってもらいたいと思った志子田は修学旅行へ行った気分になれるバスツアーを計画。
志子田は自分の母に添乗員をやってもらう予定でしたが、病気の傷みでそれは叶わず。
同じ会社で働いていて、なおかつ志子田の幼馴染である涌井桃子(生田絵梨花)が代わりを務めることになります。
男の子は内心、東京へ修学旅行にいった同級生たちを羨ましく思っていました。
しかし、心臓移植を希望すれば他の子どもが亡くなるのを待つようで、そんなことは耐えられないと感じていたのです。
バスツアーの最後、5分間だけ時間をもらい、男の子はクラスのみんなとバスの中から対面しました。
バスツアーを終えた男の子は生きる希望を持ち、志子田の期待した通り心臓移植を希望する結果となります。
バスツアー後、後片付けをしていた志子田と桃子。
桃子は志子田の母の病状が思わしくないことを知っていましたが、志子田の母から「武四郎(息子)には言わないで」と口止めされていました。
言いたいのに言えないもどかしさから涙を流してしまう桃子。
以前から母の体調に異変を感じつつも気づかぬふりをしていた志子田ですが、桃子の姿を見て核心へと変わりました。
志子田は、必死に病気のことを隠そうとしていた母と面と向き合い、病状のことを聞き出そうとします。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第7話 あらすじ・内容ネタバレ
第7話の詳しいあらすじ・ネタバレを見る
志子田武四郎(吉沢亮)は、心臓移植を決意した患者・小松圭吾(柊木陽太)の様子を見るために病院に泊まりこみで治療や治療方針を調べていました。
そんな志子田を暖かい目で見つつも心配する植野元(安田顕)。
圭吾は、志子田にも素直になり、将来医者になるために病室で勉強をするようになりました。
そんな時、北海道知事である鮫島立希(菊地凛子)から、ドクタージェットの常駐は今年度は無理という報告を受けた植野。さらに、臨床を辞めて、政治の観点からドクタージェットの打診をしてみないかという誘いも受け、植野は悩みます。
PICUには新しいメンバーとして矢野悠太(高杉真宙)が加入。
救急とPICUの両方の勤務となりました。
嬉しいと感じる志子田と同じく同期の河本舞(菅野莉央)。
植野の携帯が鳴り、PICUで5歳の女の子を受け入れることに。
お腹が痛いという女の子でしたが、検査結果から志子田は糖尿病から来る腹痛であることを突き止めます。
志子田の判断が適格で大事に至らなかった少女。
ですが、両親は誰も連絡が取れず、お見舞いにも来ない状況で、医師たちは医療ネグレクトを疑います。
意識の戻った少女から話を聞くと、両親にお腹が痛いと話したが、うるさいと返されたと言います。
児童相談所に連絡し、少女は退院と同時に施設に預けられることになりました。
圭吾の心臓移植の待機の間、補助心臓を埋め込むという話になりました。
しかし、腎臓も悪い数値が出ていることが発覚。
その数値が良くならないとどうにもならないということになり、途方に暮れる志子田は、他のアプローチはないかと調べていました。
植野は、家に帰っていない志子田を心配し、無理やり家に帰すことに。
家に帰った志子田は、母親の南(大竹しのぶ)がモルヒネの薬を処方されていることを知ります。
問い詰めた志子田は、そこで初めて母がすい臓がんを患っていることを知るのです。
しかし、治療はしないと言う南。
どうしたらいいのかと頭を悩ませている志子田の様子を見た植野は、志子田の実家を訪問し、優しく話を聞きます。
がんの治療に難色を示している南に対し、植野は、緩和する治療もあるから一度病院に来てほしいと告げました。
了承する南。
2人のやり取りを見ていた志子田は、植野のように接することができなかったことを悔やみます。
家族だから仕方がないと慰める植野。
圭吾が感染症に感染していることが発覚。
このままでは心臓移植も補助心臓も何も治療ができない状態でした。
圭吾が持つのかが心配される時、圭吾の様態が急変します。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第8話 あらすじ・内容ネタバレ
詳しいあらすじ・ネタバレを見る
志子田(吉沢亮)たちは心臓の手術を控えた少年・圭吾(柊木陽太)の状態に不安を抱えていました。
補助人工心臓の手術を進めたいのに、感染症の数値が悪いまま。
試せることは全てやりつくしても、安定させられずにいたのです。
そんなある日、PICUに「小学生の男の子が2人、公園で倒れている」という連絡があり、志子田と悠太(高杉真宙)たちは丘珠病院のドクターカーで現場に向かいました。
2人のうちのひとり、大輝(森嶋律斗)は意識がありましたが、もう1人の光(寺島眞秀)は衝撃で心肺停止の状態。
懸命の蘇生措置が行われて、2人はPICUに収容されましたが、予断を許さない状態でした。
しかし、志子田にはその頃もう1つ大きな問題がありました。
母の南(大竹しのぶ)の体調です。
渋る南に懇願してようやく検査を受けてもらいましたが、その病状は芳しくなく、母一人子一人の彼は呆然としていました。
その頃、ギリギリのところで踏み止まっていた光がようやく意識を取り戻しました。
PICUにいた男の子たちは、彼らなりの友情を育んでいたのです。
PICUに入院していた圭吾は、PICUを離れて地元の函館に戻ることになりました。
志子田と植野が、圭吾の終末ケアについて両親に話し、両親は函館の家に戻してあげたいと希望したからです。
6年生の圭吾は、もう大人たちのいろいろな事情や自分の「もう自分は死ぬのかもしれない」という状況を理解していましたが、志子田は彼を優しく諭しました。
「PICUではできない感染症の治療をするために函館に帰るんだよ」と。
志子田たちは、圭吾に対して出来ることはすべてやりつくし、そして送り出すことになったのです。
彼にとって、それが一番良い方法だと信じて…。
その後、志子田は母の南に意を決して自分の気持ちを伝えたのです。
東京の病院に行って欲しい、と。
南の状況を全て承知の上で志子田は言いました。
「俺が、あきらめられる時間を下さい」
その表情を見て、南もようやく頷いたのでした。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第9話 あらすじ・内容ネタバレ
志子田武四郎(吉沢亮)は母の南(大竹しのぶ)に東京の病院で検査を受けさせるために2人で上京しました。
しかし、その検査結果は思わしくなく、それを顔に出さないように懸命に振舞っていた武四郎。
南の希望で観光バスツアーに参加したり、良い旅館で美味しい料理を食べたり、母子で静かな時間を過ごしました。
そこで初めて武四郎は、自分が不妊治療してもなかなか授からずやっとできた子であったのを知ります。
そして、武四郎の父親は肺がん治療に苦しんだ果てに亡くなっていたのです。
南のすい臓がんはすでにいくつも転移しており、手の施しようがありませんでした。
北海道に戻って間もなく、長い間2人で暮らしていた家の布団で、南は眠るように息を引き取ったのです。
ひとりぼっちになってしまった武四郎を、悠太(高杉真宙)や桃子(生田絵梨花)、そして職場の同僚たちは温かく見守っていました。
そんなある日、PICUに運び込まれた幼い女の子・紀來は酷い喘息の発作と発熱で生命の危機に瀕した状態でした。
我慢強い彼女は丸一日以上その症状に耐えて倒れてしまったのです。
彼女の父・奥野(永岡佑)はシングルファーザーで、懸命に育ててくれていることを誰よりも解っていた紀來は、そんな父に迷惑と心配を掛けたくないと頑なになっていました。
しかし、武四郎と紀來の2人でじっくり話し、ようやくきちんと治療を受けることに。
そんな日々のなかで、函館に転院していった少年・圭吾(柊陽太)の状態が悪化し、既に会話ができなくなっていたことにショックを受けた幼馴染の優里(稲垣来泉)が武四郎のもとを訪ねます。
優里は武四郎に対して、「先生の嘘つき!」と悲しみを爆発させたのです。
そんな優里の言葉は、かろうじて保っていた武四郎の心を折るには十分過ぎました。
武四郎は退職願を出し、病院を去ったのです。
そして植野は、ドクタージェットを常駐させるためPICUを離れる決断を迫られていました。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ第10話 あらすじ・内容ネタバレ
「医者とは何かわからなくなった」と辞表を出した志子田武四郎(吉沢亮)は、心配して訪ねてきた同級生たちも追い返してしまうほどでした。
そこへ稚内・山田医院の山田先生から「子供の患者について相談したい」という旨の電話が。
その場で返答はしましたが、心配になった武四郎はその足で山田先生のもとへ向かいます。
到着したころには子供は無事に帰っていましたが、そのまま山田先生の病院を少し手伝うことになり、そこで武四郎は先日亡くなった母の話をし始めました。
母が亡くなったこと、そして一度は助かると思った圭吾くんの状態が悪化したことも重なり
「これから何に向かって働いて、生きていけばいいのかわからない」とこぼします。
それを聞いた山田先生は「生きてるから、君は」「立派な医者だ」と抱きしめ、今まで抑えていた感情があふれ涙を流す武四郎。
そのころ丘珠病院には、函館の病院へ移った圭吾くんから「函館に来てほしい」という手紙が届いていました。
すでに武四郎の居場所はバレていたので、悠太(高杉真宙)は山田医院に武四郎を迎えに行き、そのまま2人で圭吾くんのいる病院に向かうことに。
原因不明の感染症のため一度は医者も両親も覚悟を決めていましたが、「先生の病院に戻りたい。絶対に死にたくない」と圭吾くんは直接、武四郎に伝えます。
ひとまず武四郎は丘珠病院に戻りましたが、ちょうど桃子の陣痛が始まっていました。
辞表を出してからの武四郎の行動に心配と怒りをぶつけるように「南ちゃんが安心して天国にいけない、母親の気持ちも考えろ」と胸ぐらを掴み、喝を入れる桃子。
無事に赤ちゃんも産まれ、子供を救う小児科医の凄さを改めて桃子は武四郎たちに伝えました。
その後ようやくゆっくり話すことのできた武四郎と植野(安田顕)。
今回、圭吾くんのことで各所の病院に問い合わせたりと一人動いていた武四郎のおかげで研究チームまで出来ていました。
少し不器用だけど真面目で優しい武四郎に対し「いつも君が道を指差してくれる」と、植野先生は素直な思いを伝えます。
そして「医者を生涯の仕事にするかどうかは人生をかけて考えてください」と、悩む武四郎に自分ができる最大のアドバイスを送りました。
その裏で植野はドクタージェットを常駐させるために退職する旨を知事に話しました。
そのころ圭吾くんは炎症反応が消え始め、補助人工心臓の手術が出来る兆しも見えてきました。
「この奇跡を絶対に無駄にしない」と一丸となって準備を進めるスタッフたち。
そして無事に丘珠病院に圭吾くんを搬送し、ようやく手術を開始したところでなんと大地震が北海道を襲います。
いつ危険な状態に戻るかもわからないまま、手術は中断されてしまったのです。
「PICU 小児集中治療室」ドラマ最終回(第11話) あらすじ・内容ネタバレ
地震でトンネル崩落が起き、旅行中の小学生グループが巻き込まれます。
丘珠病院にも負傷した子供たちの引き受け依頼が来て、PICU科長・植野(安田顕)は対応に追われることに。
志子田武四郎(吉沢亮)は、手術が中止となった圭吾(柊木陽太)のことを気にかけながら治療に励むのでした。
しかし現在入院中の子供の容態、病棟のベッド数もあり、植野はこれ以上は無理と判断。
受け入れを断ろうとしますが、志子田は強く反対します。
見かねた綿貫医師(木村文乃)は犬猿の間柄ながら、札幌の渡辺医師(野間口徹)に協力を要請。渡辺は速やかに受け入れを開始します。
そんな中、雪の中で女児が発見されますが、長く雪の中にいたため低体温症で危険な状態。
搬送手段のドクターヘリは天荒が悪く飛ばせないと分かり、植野は北海道知事・鮫島(菊地凛子)にドクタージェットを要請します。
簡単に許可を取れないジェットですが、鮫島の必死の交渉でジェットは飛び女児は丘珠PICUに運ばれたのでした。
事故後のブリーフィングで植野や志子田ら医師たちは、反省点を話し合います。そして植野は、ドクタージェットを常駐させ、自分はPICUを辞めるつもりと打ち明けます。
突然の話にスタッフはみんな驚きますが、志子田はまだまだ植野について学びたい、やめないでほしいと頭を下げるのでした。
返事の出来ない植野でしたが、そこに入って来たのは渡辺医師。渡辺は今回の事故を受け、自分の病院でもPICUを作ることにした、丘珠病院は好きにしてくれと言って去って行ったのでした。
これまで通りの体制で続くことになった丘珠病院のPICU。
延期された圭吾の手術も行われました。
しばらくたち、志子田が訪ねたのは圭吾の地元。
元気な様子の圭吾は、もっと元気になったら医師になりたいと言い、志子田は医師はいい仕事だとしみじみ言うのでした。
幼なじみ志子田、矢野悠太(高杉真宙)、河本舞(菅野莉央)、涌井桃子(生田絵梨花)が集まり河本(菅野莉央)の誕生日を祝います。そこでそれぞれこれからの抱負を語り合う4人。
しかし3人には病院からの呼び出しが入ります。慌ただしいながら、今から行きますという返事は強い意気込みに満ちていました。
ドラマ「PICU 小児集中治療室」の結末予想
ドラマ「PICU 小児集中治療室」の結末予想は、各話ごとに直面した問題を解決しつつ、物語全体を通して主人公の成長を描くのではないでしょうか。
「PICU 小児集中治療室」に焦点を当てたドラマなので、
- 「PICU 小児集中治療室」はどんなところなのか?
- 「PICU 小児集中治療室」に関する現場の問題点、世の中の問題点
などは当然出てくるでしょう。
PICUとは、体の機能が適切に働かなくなった15歳以下の子どもに対し、高度かつ集中した治療を行う、いわば「子どものためのICU」です。
NICU(新生児集中治療室)は、テレビなどで聞いた事がある方も多いかもしれませんが、PICUはまだ認知度も低く全国的にも不十分とのこと。
このドラマで「PICU 小児集中治療室」という現場を知る方もたくさんいると思います。
現場が直面している問題に、多くの方が興味・関心を持つきっかけになりそうですね。
【おわりに】PICU小児集中治療室ドラマ原作は漫画か北海道をモデルにした実話か?脚本家は誰?まとめ
2022年10月~12月まで放送していた月9ドラマ「PICU 小児集中治療室」に原作はあるのか、脚本家は誰なのかをまとめました。
- ドラマ「PICU 小児集中治療室」に原作はない
- 完全な実話とは言われていないが、植野先生のモデルとなった医師がいる(植田育也医師)
- 脚本家は倉元泰子さん
主演の吉沢亮さんは、今回が月9ドラマ初出演にして初主演。
さらに初めて医師役のチャレンジと、吉沢亮さんにとっては初めて尽くしの作品です。
「PICU 小児集中治療室」は北海道が舞台ということでロケ地はどこなのか注目が集まっていましたし、PICUにスポットを当てているので各話でかわいい子役キャストが出てくるのか、その点も注目されていました。
\PICUの見逃し配信はFOD/

ドラマ / アニメ はFOD テレビ見逃し配信や動画が見放題
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