漫画「noicomi鬼の花嫁」は、“和風シンデレラストーリー”の設定が醍醐味の人気少女漫画です。
鬼や狐といった“あやかし”と呼ばれる存在が日本経済の中枢を担っている現代が舞台になっています。
そんな世界観の中で、人間達は地位・財力・そして美貌を兼ねそろえた“あやかし”の花嫁になることを、この上のない誉れだと考えるようになっていました。
第4巻は、家族に虐げられ続けてきた主人公の柚子が、鬼の花嫁となり、ケンカ別れした家族のいる実家へ荷物を取りにいく修羅場のシーンがメインになっています。
この記事では、漫画「noicomi鬼の花嫁」第4巻のネタバレを紹介します。
漫画「noicomi鬼の花嫁」 4巻のあらすじ・内容ネタバレ
主人公の柚子は、実家で虐げられ続けている可哀想な少女でした。
妹ばかりを可愛がる両親と、それにつけこんで柚子を奴隷のように扱う妹の花梨。
家族からの嫌がらせに耐え切れなくなった柚子は、ついに家を飛び出してしまいます。
絶望と悲しみの渦中にいる柚子を突然に襲ったのは、電撃的な恋でした。
柚子は最強の“あやかし”である鬼の玲夜に見初められ、花嫁として鬼龍院家に迎え入れられることになってしまったのです。
今までまともに人から愛されたことがなかった柚子にとって、鬼龍院家のもてなしは戸惑うほどに温かく、丁寧でした。
互いに一目惚れに近い出会いを果たした柚子と玲夜でしたが、柚子のほうは今までの不遇すぎる境遇もあり、玲夜の無条件の愛に戸惑ってしまいます。
一方、柚子を花嫁として迎え入れた玲夜は、柚子を意地悪な両親と妹から解放してやりたいと考えるようになっていきました。
そこで玲夜が思いついたのは、柚子を良識人である柚子の祖父母と養子縁組させ、その後の生活は鬼龍院家で過ごさせるというものです。
というのも、柚子の両親は昔から妹の花梨を贔屓してばかりでしたが、祖父母のほうは柚子に分け隔てない愛情を注ぎ続けてくれていたのです。
突然の提案に戸惑いつつも、柚子はとりあえず実家から荷物を持ってきてもらえるように、妹の花梨にダメ元で連絡をとってみます。
すると意外なことに、花梨はすぐに返事を送ってくれました。
待ち合わせの場所に荷物を持って花梨が現れてくれたことを、素直に喜ぶ柚子。
しかし直後、花梨は橋の上から、柚子の荷物を川底に投げ落としてしまいます。
そんな絶望的な姉妹関係のまま、柚子はついに養子縁組の話に決着をつける為に、再び実家を訪れることになるのでした。
漫画「noicomi鬼の花嫁」 4巻のネタバレ感想
恐怖心を押さえつつも、再び実家を訪れることになった柚子。
すると家の中では両親と祖父母の間で言い争いが勃発していました。
どうやら両親の柚子への態度の悪さを祖父母が指摘していた模様です。
しかし、なんと妹の花梨は両親と祖父母の不仲の原因を、柚子に責任転嫁してきます!
花梨はいったい何処まで柚子のことを悪者にすれば気が済むのでしょうか。
花梨の陰湿さと自分勝手さは、まさに少女漫画の悪役の極みと言えます。
しかも、花梨の婚約者の狐の“あやかし”である狐月 瑶太(こげつ ようた)も柚子のことを責め始める始末です。
何も悪いことをしていないのに、家族全員から責められてしまう、これ以上ないほどに不幸な少女、柚子。
しかし、そんな彼女に手を差し伸べたのが鬼の青年・玲夜だったというわけです。
鬼の“あやかし”である玲夜は、柚子に対して無条件の愛を注ぎますが、柚子以外の人間に対してはむしろ冷たく容赦のない態度を取ります。
両親から柚子を救う方法も、鬼らしさ満点で強引な感じでした。
おもしろいのは、妹の花梨が、“柚子がいったい誰の花嫁になったのか”を全く理解していない点です。
花梨は“あやかし”の最上位の存在である玲夜に、物怖じせずにつっかかっていきます。
鬼の“あやかし”は、花梨の彼氏である狐“あやかし”よりも位が上の存在のはず。
つまり、花梨は自分の立場をわきまえずに、本来なら頭を下げるべき相手に失礼な態度を取り続けてしまったわけです。
第4巻はそんな修羅場の只中で終わってしまいました。
おそらく5巻は傲慢な花梨が返り討ちに遭う、爽快な展開になることが予想されます!
まとめ
漫画「noicomi鬼の花嫁」第4巻のネタバレを紹介しました。
第4巻の見どころは、家族に虐げられていた柚子が、実は祖父母からは分け隔てない愛情を受けることができていたという点です。
祖父母が柚子の両親に対して、妹びいきや柚子への態度の悪さを指摘するシーンは、見ていて気持ちがよかったです。
理不尽な境遇の主人公が華々しくシンデレラストーリーの階段を駆け上がっていく爽快なシチュエーションが読みたい人にとってはぴったりの作品なので、ぜひ漫画を購入して美麗イラスト付きで作品を楽しんでみてください。