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感想

『幽麗塔』は宝や人間関係をめぐる一気読み必至のミステリー・サスペンス漫画【感想】

更新日:

かなり気になる展開で一気読みしたくなる『幽麗塔』

この『幽麗塔』という漫画、実は原作となる物語があります。

まず、アリス・マリエル・ウィリアムソン(Mrs.Alice Muriel Williamson)の『灰色の女』という小説をもとに、黒岩涙香が翻案したのが『幽霊塔』という長編小説。

この『幽霊塔』を江戸川乱歩がリメイクし、さらにリライトしてコミカライズしたのが乃木坂太郎の『幽麗塔』です。

『幽塔』⇒『幽塔』ということで、“れい”の漢字が変わってますね。これには意味がありますが読んでからのお楽しみです。

このページでは、これから『幽麗塔』を読む方に向けて、あらすじや見どころをネタバレなしで紹介していきます。

 

 

『幽麗塔』の基本情報

完結済

コミック:全9巻
作者  :乃木坂 太郎

作者の乃木坂太郎先生の前作は『医龍』

 

『幽麗塔』あらすじ

舞台は昭和29年の神戸。主人公・天野太一は無職の青年。

ある日、学生時代のマドンナ・花園さんと出会う。

彼女は、いじめっ子だった三村という青年と結婚する予定だと聞かされる。

嫉妬した天野は思わず嘘をついてしまう。

その嘘がばれそうになったところを、謎の人物・テツオに助けられる。

無職の天野は、“幽霊塔”という時計塔の管理人の仕事をテツオに紹介してもらうが、その塔には秘密があり、次々と事件に巻き込まれてしまう。

 

おすすめポイント

先が気になるストーリー

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(出典:幽麗塔 1巻)

漫画とは思えないくらいの本格的なストーリー。

レトロで猟奇的、ときに色気もあり独特な世界観。

ホラー要素もあるので、読んでいて怖いのですが、怖いのに続きが気になって思わずページをめくってしまう。こんなに続きが気になるのは、手に汗握るミステリー小説を読んだときくらい。

ミステリー小説を思わせるように、謎が謎を呼ぶストーリーで先の展開が読めません。

絵・ストーリーともにクオリティの高い漫画だと思います。こんなにも、ぐいぐいと引き込まれる漫画はなかなかないです。

それでいて、だらだらと長くなりすぎず、うまくまとまっているので非常に読みやすい。

畳み掛けるような怒涛の展開は、思わず息を呑む程の迫力がある。

ただ物語全体を通して残酷な描写が多いので、苦手な方は注意が必要。

 

画力と巧みな心理描写

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(出典:幽麗塔 1巻)

画力は文句なしです。画力があるが故にグロイ描写は結構衝撃的。

夢に出てきそうなくらいのインパクトがあり、しかしそれほど衝撃的なのに、なぜか読みたくなってしまう…というか、読まずにいられなくなる。

謎めいたキャラクターを描くのがうまく、なんだかみんな怪しく見えてくる登場人物達。

一癖も二癖あるような人物が多く、ひとりひとり、しっかり作りこまれていて、それぞれの悩みや葛藤など心理的な部分が生々しく描かれている。そこが非常に人間らしい。

 

まとめ

なぜもっと早く読まなかったのだろうと思ってしまうほど引き込まれる作品。

こんなに面白いミステリー・サスペンス漫画はなかなかないです。ミステリー小説が好きなら楽しめるはず。

 

現在は『第3のギデオン』という漫画を連載しています。

時代背景や舞台は違いますが似たような雰囲気があるので、『幽麗塔』にハマった方はこちらもおすすめ。

 

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