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めがね主婦の日常

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主人公エラの強さがかっこいい!『辺獄のシュヴェスタ』は生きる勇気をもらえる漫画【感想】

『辺獄のシュヴェスタ』 竹良実

月刊!スピリッツで連載中

辺獄のシュヴェスタ(5) (ビッグコミックス)

辺獄のシュヴェスタ(5) (ビッグコミックス)

 

結構前に読んだのですが、続きが気になるストーリー展開で思わず一気読みしました。

1巻の内容にだけ触れながら解説していきますので、若干のネタバレがあります。ご注意下さい。

 

こちらから第1話の試し読みができます。

作品詳細『辺獄のシュヴェスタ』 | ビッグコミックスピリッツ公式サイト

  

まずは作者の竹良実先生について。

過去に、銅版画に人生をかけた彫金師の物語である『地の底の天上』という読み切りを描いています。連載は『辺獄のシュヴェスタ』が初めてです。

読んだ後に、自分も強くなれる気がする漫画を作りたいということで、『辺獄のシュヴェスタ』を描いているそう。

 

『辺獄のシュヴェスタ』のあらすじ

死と隣り合わせの時代を生きる!サバイバル歴史大作!!

16世紀、神聖ローマ帝国。罪なき賢者が「魔女狩り」という名の迫害に遭った時代。

激流のごとき変革の刻を生きるひとりの少女――エラ。彼女が、聖母を形どった拷問具「鋼鉄の処女」と共に辿る苛烈な運命とは…!?

(引用:作品詳細『辺獄のシュヴェスタ』 | ビッグコミックスピリッツ公式サイト

 

主人公のエラ・コルヴィッツは口減らしの為に売られ、後に母親代わりとなるアンゲーリカと出会う。しかし、魔女狩りによってアンゲーリカを目の前で殺されてしまう。

母親を亡くしたエラは、世界で唯一、魔女の子だけを集めた修道院であるクラウストルム修道院に入る事となる。

ライン川・ドナウ川の分水嶺にある為、『分水嶺の城』と呼ばれているクラウストルム修道院は、魔女狩りを指示したエーデルガルトの居城である。

修道院では、上位生をお姉様(シュヴェスタ)、修道女をお母様(ムター)と呼ぶきまりがあり、エラ達のような修練女はそこで「清貧」「貞潔」「従順」の3つの誓いを体に教え込まれながら生活していく。

逆境から、復讐を糧にして這い上がるエラの物語

 

『辺獄のシュヴェスタ』のおもしろいところ

主人公・エラの我が道を行くような強さがかっこいい

辺獄のシュヴェスタ

(辺獄のシュヴェスタ 1巻)

『辺獄のシュヴェスタ』は、16世紀のローマ帝国が舞台。狂信的に魔女が恐れられ、魔女狩りや拷問が当たり前のように行われていた時代。

作中にも拷問シーンが出てくるので、苦手な方は注意が必要です。

目を背けたくなるような拷問シーンがあるのに、この漫画を読みたくなる理由は、主人公・エラの強さに勇気をもらえるから。

エラは芯が強く、考え方がぶれない。他人の目を気にせず、自分の思ったままに行動します。そして考える事をやめない賢い子で、決してあきらめません。

そんなエラの態度を生意気だと思う人もいますが、エラの仲間達はその姿に勇気をもらい、救われています。

理不尽な事柄や、強大な敵にも臆せず立ち向かっていくエラの姿は、頼もしくもあり思わず応援したくなります

 

実はエラの強さの源となっているのは、強い復讐心

母親代わりの存在であったアンゲーリカを、修道院の総長であるエーデルガルトに殺され、強い恨みを持つ。修道院に入った時も、3年後に復讐を誓っている。

なぜ3年後なのかというと、3年後に行われる誓願式で、5人の修道女に選ばれれば、それがエーデルガルトに近づけるチャンスだからです。絶好の復讐の機会になり得るのです。

 

脱獄のハラハラ感

脱獄系といえば、このブログでも紹介した『監獄学園(プリズンスクール)』や『約束のネバーランド』などがあります。

共通するのは、脱獄できるのかどうかというハラハラ感と、脱獄に至るまでの過程が面白いということ。

特に脱獄に至るまでの過程は、逃げる者とそれを阻止する者との巧みな駆け引きが描かれていて、とても引き込まれます。

そしてこの手の物語は、結末がわかるまで続きが気になるものが多い気がします。

 

サバイバル生活

辺獄のシュヴェスタ

(辺獄のシュヴェスタ 2巻)

クラウストルム修道院は周りを塀に囲まれていて、塀の中は“小さい都市が4つ入るくらい”の広大な庭が広がっています。庭といっても管理が行き届いているわけではないので、本当の森のように、熊や狼やその他の野生動物も生息しています。

エラ達は、庭で食べ物を探して食いつないでいきます。木の実はもちろん、カエルやネズミ、虫を焼いて食べたりもします。

獲物を捕獲するのにも、石縄を使用したり、川に石灰を入れて水を暖め、出てきた魚を捕ったりと、まさに野生のサバイバル生活そのものです。

なぜそんなサバイバル生活をしなければいけないのかというと、クラウストルム修道院の食事には、『マナ』と呼ばれる幻覚を見せる薬が混ぜられており、修道会側は、食事を毎日取らせる事によって修練女達をいいなりにさせようとしていたのです。

 

まとめ

拷問シーンを除けば、わりとハラハラドキドキ楽しめる漫画だと思います。

読めば読むほどクラウストルム修道院の闇が浮き彫りになっていき、それに対抗するべくエラ達のメンタルも強くなっていきます。

最終的にはどういうところに持っていくのか楽しみですし、これからエラ達がどう動いていくのか、それに対する修道院側の対策にも興味があります。

作者である竹良実先生の思惑通り、読んだ後に強くなれる気がする漫画です。